「マイク、おまえ疲れているみたいたぞ」
「ぼくが疲れているって?馬鹿な!マン、きみはぼくの正体を忘れたのか。ぼくは心配しているんだ、それだけだよ」
「月は無慈悲な夜の女王」を読み終えた。このタイトルをパロった「君は淫らな僕の女王」というマンガがあるが、内容は全然違う。「月は無慈悲な夜の女王」はSF小説だ。舞台は2075年、人類の一部が移住している月世界。月は昔のオーストラリアのような流刑地として島流しが始まり、三世代が過ぎた。そこは既に月生まれの住人たちが大多数を占めており、もはや囚人の監獄ではなくなっている。月世界では1/6の重力や資源環境、人口分布と長い年月により、独自の生態系が築かれていた。しかし、月世界はいまだ地球に支配されている。地球から派遣された行政府によって管理され、月で生産した食糧は地球に買い叩かれ、監獄でこそなくなったものの、植民地のような形で統治されている。
- 序盤のネタバレを含むあらすじ
- 革命の話
- マイクというAI
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