子供を持たないということ

「子供がほしいから結婚したい」という言葉を今まで何度も聞いた(男女問わず)。そういう考えは個人の自由だから口を挟むのは余計なことなんだけど、「子供がほしいから」と言われて結婚された相手は不憫だなと思う。だってそれは子供中心の考えであり、肝心の結婚相手はどうでもいいってことになる。そこで「どうでもよくない、結婚相手はもちろん大切な人を選ぶ」という二次的な意見が出てきたとしても、それは相手が良い子供の遺伝子を持つから、良い生育環境を持つための口実に過ぎず、子供中心であることには変わりない。やはり肝心の結婚相手はないがしろにされているのだ。仮に子供ができなかったとしたら、果たしてどうするのだろうか。離婚するのか。不妊治療を受けたり代理出産をすることもある。それでは、もし子供ができないことがあらかじめわかっていたとしたら?結婚する前にわかっていたら、それでも結婚するだろうか。付き合う前にわかっていたら、付き合うだろうか。「子供がほしいから結婚したい」と言う人はNOだろう。子供ができない相手など、選択肢にも挙がらないだろう。それはまるで種馬、産む機械のようだ。相手を人間として尊重する関係ではない。だから、愛されていない、もしくは子供のついでに愛される結婚相手が不憫だと思う。

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「未来国家ブータン」感想・書評

「謎の独立国家ソマリランド」「恋するソマリア」に引き続き高野秀行本を読んでいると旅行熱が湧いてくる。旅行熱、もともとあった旅行熱だけど、気持ちがより具体的になってくる。しかし行き先は見当たらない。どこに行って何をしたいか、予算や日程などを考えるとどうも具体化できない。それはさておき、3冊目として「未来国家ブータン」を読んだ。ブータンにもともと興味があったかと言えば全然なかった。比較的最近の本だから読んだというぐらい。本を読み終えてブータンへ行きたくなったかと言えば、俄然行きたい。しかしブータン旅行は非常にお金がかかるため(2泊で20万以上)予算に計上できず候補にならない。それでもとにかく行ってみたいブータン、この本で触れられていたブータンの魅力も踏まえ、感想を書いてみる。同じ遊牧民でもソマリランドとは全く違い、終始穏やかだった。

  • 潜入、未来国家?
  • 未来国家の片鱗
  • 未来国家の実態
  • 未来国家の家庭
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