日曜日です

なにやら変わった縁で、人体の不思議展へ行ってきました。めちゃくちゃ人が多かった。そして前もって言われていたようにカップルが多かった。男二人で若干の居づらさを感じた。子連れも来ていたが、教育に悪いと思った。フロアが少なくて、1500円取られた割には短く、しかしそれでも1時間半ぐらいいたのか。

全て死体なんだけど固めてあってニスを塗ったみたいなつやがあって、色が無くて、おもちゃというか模型みたいだった。だから、期待していたほどのグロさも感じず、冷静に見物できた。そしてサイズが小さくて、顔とか本当に小さくて、それも作り物っぽさを際立たせていた。

しかしこれらは皆本物の死体なのであろう。触れるコーナーでみんな談笑しながら触っていたけれど、俺はそんな気にはなれなかった。おもちゃのようだが列記とした死体であるという意識がみな薄いのだろう。この人体の不思議展に関しては、キリスト教かどっかの人が「死者を冒涜していて良くない」と言ってたが、その気持ちもわかった。

そう、まさに見せ物である。死んだ体を切り開いて興味の対象として笑いの種として晒されている。見ること自体や展示自体を否定はしないが、その見る態度に関しては、考えさせられるものがあった。やじうま的鑑賞はさせないほうがいいかと。だから、その標本になってる人の名前やプロフィールや生前の写真を横に添えておけばいいと思った。「こういう人でした」という感じで。