コンビニのトイレ閉鎖

私のバイトしているコンビニは去年の秋からトイレを閉鎖した。近所のコンビニも従業員専用になった。店長にそのことを話してみたら「どこもそうなっていくと思うよ」とおっしゃった。そういう“流れ”があるらしい。


その流れを推測してみたい。まず、事実がある。
・コンビニのトイレは万引きの温床になっている(特に深夜)
・トイレを利用する人は9割がトイレだけを利用しに来る
・トイレは店側の商品でもサービスでもない(上記のことも踏まえて利益がない)

トイレ利用者のうち、商品まで買っていってくれる人は確かにいるが、ごくわずかである。それらの事実を踏まえて、損失のほうが大きいためトイレは閉鎖された。我々店員に対して「トイレ使えないの?」という問いかけはよくある。


利用者側からして、ここには女性専用車両と同じような不愉快がある。一部の痴漢のために、大多数の男性がとばっちりを受ける。一部の万引きのために、大多数の人がトイレを使えなくなる。理想は、“万引きしそうな人だけトイレを使えなくする”こと。「申し訳ありませんが、あなたは怪しいのでトイレをご使用になれません」とでも言う。「あなたは痴漢しそうなので電車に乗らないでください」と言うように。大多数の利用者にとっても、店側としてもそれが一番いい。


現実にはそれは不可能である。可能であればそのような問題はおきない。よって、一部の犯罪者のために全体が被害を被って、なんとか対処せざるを得ない。こういったことはあらゆる場面で存在するだろう。一部の犯罪者のために社会全体が被害を受けるということ。クレーム処理についても商品の注意書きにしてもそうで、大多数の客はそんな気持ち悪さの徹底したサービスは望んでいない。真に受けて気違いスタンダードで対応された日には不愉快極まりない。クズを無視する姿勢ってのはとても大切なことだと思う。そこでお客様は神様とか言い出したらもう終わりというか、矛盾が出てくる。その一部の迷惑な奴はもはや客ではないし、大多数の客(その人に言わせれば神)に迷惑をかけている。口先だけの偽善経営には無理が生じる。カスを満足させる必要などないんだ。平等の弊害とでも言うのか、なんというか、嫌だなあ。


現実的な案として、先日店長がボソッと言ってた「トイレ有料にしたらいいんだ」っていうのはとても良いと思った。金額は50円ぐらいがいいだろう。本当にトイレが使いたければ何の気なしに払える額で、かつ我慢できる人やそれ以外の用がある人は払わずにただのところに行く額ではなかろうか。そして店側としては、人がいちいちトイレに出入りすることを把握できるという点もある。また、トイレそのものを列記とした店のサービスにできる。アメリカは昔レストランなどでトイレが有料だったという例もあるようだし、これいけるんじゃないだろうか。