から少しずつ脱出していこうかと思った。散財はこれぐらいにして、必要最低限以外その日暮らしでまかなえるよう、所有物を確実に減らしていきたい。実際には今ある物を捨てたり売ったりはしないので、価値を減らす。年期を入れて使っていこうと思う。減価償却というやつですか。
物を所有することで物の所有に捕らわれ、物の価値にとらわれ、意識の上で何かと邪魔になってきた。例えば、火事が起こるとどうしてもその場にある物にとらわれる。物がなくなると、困る云々は別として、やはりその物の価値にとらわれる。少額で買い直せる物ならとらわれないだろう。タオルとか文庫本とか。得たり失ったりで一喜一憂していたら煩わしくてしようがない。
生活する上で、そういった煩わしさから少しでも逃れることが出来たら楽だろう。その分自分の中に何か所有できればいいなとは思います。身の回りではなく、
頭の中、体の内に。あとは、何のこだわりも見返りもなく、人に分け与えられるようにしていきたい。物や価値はもちろんのこと、自分の中に積み上げてきた何かを与えられる域に達すればなあ。どうやら今まで形ある物にこだわり続けていたようだ。ボロを纏い、古びた生活が出来ればそれ理想です。清潔にはするけど。
