というかちょっと怖い夢。我が実家には、昔からアップライトピアノがある。母親と妹が、たしなむ程度に弾ける。小さい頃、よく妹が練習するピアノの音がうるさくてイライラしていた。
ある晩、周りは寝静まって、自分ももう寝ようかなというときに、一階からピアノを練習する音が聞こえだした。深夜なので音がかなり響き、とてもイライラしてきた。おそらく一階で寝ていた妹が起きて練習しだしたのだろう。なんて非常識でいらつくやつなんだ。母親も起きてきた。誰が鳴らしてるのとしつこく聞いてくる。父親も目を覚ましたようで、酷く怒っている。自分は注意しようと思って階段を駆け下り、一階の妹の部屋に通りかかると、妹は寝ている。奥でピアノは鳴り続けている。むしろさっきより激しい演奏になっている。妹を抱き起こし、確かに寝ている。あおり立てるようにピアノの曲が激しくなる。もともと妹はこんな曲弾けない。親も一階へ降りてきた。妹はこの通り寝ていることを見せ怒りの矛先を向けないように配慮する。ピアノはこれでもかというぐらい激しく鳴り続いている。いらだちながらも恐る恐るピアノの部屋を覗く。
髪の長い、薄汚い少年ぐらいの背丈の見知らぬおっさんが、気が狂ったようにピアノを弾いている。僕は背筋が凍りながらも声にならないうめき声を出すとおっさんは気づいてものすごい速さで逃げていった。
この夢よく見る
