生活日誌

ビールを飲む。缶ビール。500mlのロング缶。僕は毎日、夜に家へ帰ってくると缶ビールを飲む。一日一本だけ飲む。350は足りない。2本は多い。
スーツから部屋着に着替え、冷蔵庫から缶を取り出し、リラックスした状態で窓際に座り、飲み始める。
飲んでいて、ある程度酔いがまわってくると、タバコを1本だけ吸う。アルコールによる陶酔感を、喫煙による血管の収縮で強める。早すぎても遅すぎてもうまくいかない。タイミングがよければ、これがうまくいく。この陶酔を日々の習慣にしている。ビールは1本、タバコも1本。それ以上増やすと気持ち悪くなる。体が弱いのだ。

 

 
 
電車のにおいが苦手だ。電車はなぜあんなに臭いのだろう。通勤電車、満員電車は、人が多いことそのものよりも、においが辛い。ニューデリーへ行った時、満員電車に乗り込み、気温も高く暑い中で大変だったが、向こうの人は香料をつける習慣があるので、においはまだましだった。
 
日本の満員電車はゲロの中を泳いでいるようだ。
 
 
 
外の世界との壁というのを、僕は常に感じている。
外の世界というのは、自分の知らない世界だ。知らないというのは、想像が実感にまで行きつかない事を言う。
知識として知っている事であっても、それを頭で想像してみて、ある程度実感できることと、できないことがある。
想像できることには、壁はない。想像つかないことに、壁がある。壁の向こう側は、外の世界だ。
例えば、今のままの1年後、というのはだいたい想像がつく。だいたい変わらないから。内側の世界だ。しかし、今の生活を断ち切ったあとの1年後というのは、それは外の世界になる。外の世界への壁を、越えなければならない。そうやって、世界は広がる。