人の不幸に魅せられる

相手からすればたまったものではないが、人の不幸は魅力に溢れている。
よく言われる、「他人の不幸は蜜の味」とは全く違います。不幸そのものや苦しむ様子を喜んだり楽しんだり、ということは全くない。不幸と苦しみは忌む対象であり、この世からなくなって欲しいと思う。
 
不幸を目の前にして、慌てふためく人々、これも違う。この人たちは不幸に慣れていない。みっともない。
 
人の苦しむ様子というのは、目を背けたくなる、堪え難いものだ。同時に、その不幸を受け入れた、絶望感、不幸の上で成り立っている生活、人生、そういうものに惹かれる。
 
不幸に負けず、前向きな姿というのは何の感慨も呼び起こさない。頑張ってくださいとは思うが、そういった明るく前向きな様子には僕は違和感を覚える。いいんじゃないか、楽しいなら。そんなあなたは決して不幸ではないだろう。
 
不幸の中にいても、平然と冷めた様子で、全てを諦め切っているかのような、絶望は日常と言わんばかりの、そんなインド人の表情を思い出す。
 
そういうわけで、ブラックアジアというサイトをたまに見ている。悪趣味だと思われるかもしれないが、ここは不幸で溢れかえっている。読んで落ち込んで、また読む。
最近は有料化したので、有料会員以外は一部の記事しか見れなくなっている。