文学を読むことについて

文学を読む事はいい事だと思います。誰でも知っているような本を読む事がいいと思います。特に若い時に読むと、若いうちから色々な考え方や、世界を知る事が出来ます。僕も太宰治、三島由紀夫から始まり、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、安部公房、チェホフ、ドストエフスキー、カフカ、フィッツジェラルド、カミュ、ヘッセ、ヘミングウェイ、レイモンドカーヴァー、サリンジャー、トーマスマン、いろいろ読みました。

世界や知性の可能性や、自分では及び知らないこと、自分で感じていても言葉で言い現せないこと、そういったことは大体本に書いてあります。

僕の好きな言葉に、

"賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ"

という言葉があります。本というのは、歴史そのものです。自分では経験しきれないことが、本には既に書いてあります。

経験は、経験のままでは承継できません。それが文書という形で残されているのは偉大な事です。僕らは他人の経験、他人の考察に学ぶ事ができます。自分で経験する事はもちろん大切な事ですが、予備知識を得る事ができます。他人の経験を自分の経験に生かす事もできます。それこそが、歴史の積み重ねであり、次世代への継承です。

本という媒体は完全ではありませんが、これ以上の媒体も無いでしょう。

同時に、文学はエンタテインメントでもあります。面白いです。色んな人に憧れます。Jギャッツ、大庭葉蔵、ヨーゼフK、シーモアグラース、ナフタとセテムブリーニ、ラスコーリニコフ、長野一郎。楽しみながら人生を、世界を学ぶ事ができます。読書を糧に、考え、経験していくのがいいと思います。それはある意味において、科学でもあります。