ネットがつまらなくなったって意見は大昔からある

それこそどこかで言われていたような、「テレビがつまらなくなったって言うのと一緒」に似ている。
ちなみに僕は、もう5年ぐらいろくにテレビを見ていない。それを言うと「テレビ見ない自分アピールうざい」と言われるようになった。
テレビを見ないことが、「睡眠時間短い俺かっこいい」や「飯食ってない俺かっこいい」「不健康な俺かっこいい」と同一視されるようになってきた。
これらの共通点は何だろうかと考えたところ、ナポレオンに行き当たった。非凡性
「俺はお前らと違うんだよ」と言いたいがためのアピール。
「寝てない俺」というのは、
「ガキみたいに長時間スヤスヤしてたお前らとは違い、暗闇のなか不眠で一人で悶々と活動していた俺」なんだろう。
それをどう噛み砕けばかっこいいと思うのだろうか。
病的であるということが、ワイルドでデンジャラスでバイオレンスな雰囲気を軽く醸し出されるのだと思う。
そういう、アクション映画に出てくるダークヒーローのような雰囲気というのがかっこいいと感じるのは、男の子なら万国共通なのかもしれない。雰囲気に到達できているかは別として。
そして、それらを醸し出すための「寝てない」「食わない」「不健康」は使い古されてしまった。「はいはいまたかよ」になった。
ついにそこに「テレビ見ない」が加わった。「テレビ見ない」も初めは結構驚ろかれたが、メジャーになったというわけだ。
「テレビ見ない」が使い古されてくると
「俺はもうテレビなんて低俗なものは見ないし面白いとも感じなくなったけど、お前らはまだそんな前世紀の受動的洗脳メディアで満足してるんだ?」という侮蔑を感じるらしい。
個人的なことを言わせてもらうと、つまらない云々以前に時間とかの都合もあり単純に見なくなっただけで、テレビの話を振られると「持ってないんです」と答えざるを得なかっただけでして…。
「寝てない」とか「食べない」というのは、僕はどちらかというと虚弱アピールに使っていた。
事実なんだけどアピールすることによって、これ以上ものを頼まれないようにとか、辛そうだから話しかけるのやめよう、そっとしておこう、そういう効用を狙っていた。
かっこいいとは思ってなかった(どう考えてもかっこ悪いだろ)。
次のトレンドは携帯電話だと思う。
「俺ケータイ持ってないから」
これ絶対流行る。「お前らまだケータイキャリアに縛られて毎月寄付してんの?」って感じで。新たな厨2トレンドはこれしかない。
話がそれた。
「ネットがつまらなくなった」というのは「テレビがつまらなくなった」と同様に古くから語られてきた。そういう時にはどうなるかというと、新しい媒体に移行する時期だったりする。それはネット内で起こったり、ネットの外に飛び出したり。
ネットにおいて顕著だったのは「2chがつまらなくなった」という意見だった。
2chは、古くはアングラと呼ばれていた時代から15年ほどの長きに渡り、一般化と新しい層の波を乗り越えてきた。
その間多くの「2chつまらなくなった」があり、多くの人が去っていった。
2chはその都度新しい流れを生み、去る分以上の新しいユーザーを抱えて存続した。
例え人が変わり中身が変わっても、2chという形態は維持され存続し、拡大していった。
僕が知っているだけでもロビー→ラウンジ→ニュー速→VIPと、人が集まる場は移り変わり、それぞれ今までと違った流れで存続していた(専門板や実況は今は無視する)。
2chの流れは完全にニコニコ動画に移ったと僕は思っている。両サービスは全く別物であり、利用者も全く異なるが、それは2ch内での板の移り変わりにおいても同じだった。
2chはその昔2周年記念オフイベントとかをやっていたが、今のニコニコ超会議に通じるものがあるのではないかと感じる。規模が違うけど、そもそもネット利用者の規模が当時と今とでは違いすぎる。
2chニコニコ動画という新たな媒体へ流れを移すことになり、完全に終焉を迎えたと言ってもいい。細々と活動は続いており、まとめブログは盛況であるが、サービスとして2chが返り咲くことは考えられない。確実に終わったサービスだと思う。
(そもそもまとめブログはバトルウオッチャーパティオとか2ちゃんねる研究とか昔からあった。2chの枠を越えていたけど。)
今ネットがつまらなくなったと言われているのは、自分、もしくは周りが、新たなサービスへ移行する時期である。
それはもうインターネットではないのかもしれないが、僕が見渡す限りネットそのものの代替となる媒体は見当たらない。
このweb上においては、2chに限らず媒体の移り変わりがあった。掲示板からチャットから、テキストサイト、ニュースサイト、ブログが始まり、次はTwitterSNSmixi→グリー→Facebookと、あまりにも雑に並べたけど、Web上での隆盛というのも、媒体を乗り換え乗り換えすることによって、「ネットつまんねえ」を乗り越えてきた。新参のニコニコ動画でさえ、もうダメだと言われてきている。
(かつての裏ニュース改め連邦なんかは今でも更新されていて泣きそうになる。)
そして一部の「つまんねえ」を感じた人ではなく、大多数の「今十分おもしろいじゃん」と感じている人たちでもなく、「こうすればもっとおもしろい、こんなことすれば絶対面白い」と感じた極一部の人が、いっきに新しいアイデアを爆発させ新天地を作っていくのではないか、その連鎖でwebは存続しているのではないかと思う。
だから、「ネットつまんねえ」とボヤくなら、それは好機だと思う。新しいサービスを開発する好機であり、僕らのような受け身人間にとっても、待っているだけで、次の潮流が生まれているんだ。目を凝らして探してみよう。
はてブももう終わりと言われ続けているが、個人的に気になるのは、はてな匿名ダイアリーいつまであの状態なんだろう?
いくつものホッテントリを生み出しているにも関わらず独特の見にくさと参入障壁をずっと放置したままで何事もなかったかのようにはてラボに置いたままとなっている。
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

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