あまりにもベタな「本当に面白い映画」5選(暗い人チョイス)

これらを見ていたら自分も選んでみたくなった。そこで勝手に暗い人を代表して自分なりに思い返してみた。

見た映画としてはサブカル趣味の人とモロ被りだった。けれどチョイスが被らなかった。ということは僕はサブカル趣味ではないのだろう。まーハリウッド映画とか普通に好きだしアカデミー賞の映画とかも好きだから。

マイプライベートアイダホ

マイ・プライベート・アイダホ(字幕版)

マイ・プライベート・アイダホ(字幕版)

  • 発売日: 2015/12/01
  • メディア: Prime Video
 

ジャンル:ガスヴァンサント・リヴァーフェニックス

「この道はどこまでも続いている。多分世界をぐるっと回っているのだ」

ストーリー:幼い頃、親に捨てられてナルコレプシーを患う主人公。日々男娼として生活している。その主人公が母親を探しに旅をするという話。母親探し自体は話の中心というより1エピソード。

ガスヴァンサントとリヴァーフェニックスというだけで最強の組み合わせ。おまけにキアヌリーヴスまでついてくる。ポートランドシリーズの1作。
この映画については日記で何度も触れているけれど、見ると落ち込む圧倒的な暗さ。冒頭からリヴァーフェニックスが太ったおっさんにフェラされている。男を買うのも男なんです。基本的に。
でも映画自体はその暗さを全面に売り出すようなものではない。むしろコメディータッチで描かれている。僕はけっこう落ち込んでなかなか二度目を見れなかった。

ノッキンオンヘブンズドア 

ジャンル:ロードムービー

「天国ではみな、海の話をするんだぜ」

ストーリー:病院に行くと、「不治の病でいつ死んでもおかしくない」と言い渡された者同士の2人が、病院を抜け出してオランダの海を目指すという映画。その途中で銀行強盗をしたりマフィアに追われたり。

ロードムービーかどうかはわからない。ドイツの映画らしいです。死の淵に立った2人の、まさに捨て身の解放感がたまらない。
人生は一度しかないとか、死ぬ気になれば何でもできるなんて言うけれど、人は誰でも死ぬし、いつでも死ぬ。死を目前にした彼らの姿が、自分の日々一時の過ごし方を思い直させてくれる。死は本当はいつも目の前にあるんだ。
なんて、そんな重い映画ではありません。ちなみに邦画でもリメイクされているみたいで、とても見る気になれない。

フルメタルジャケット

フルメタル・ジャケット (字幕版)

フルメタル・ジャケット (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

ジャンル:戦争・キューブリック

"born to kill"

ストーリー:ベトナム戦争を舞台に、海兵隊の訓練学校からテト攻勢の時期まで、海兵隊の同期生たちの生活を描いた映画。

キューブリックの映画もほとんど見た。次点ではアイズワイドシャットだろうか。戦争映画も、特にベトナム戦争映画については80年代生まれの僕にとって幼い頃からよく親しんでいた。
フルメタルジャケットの魅力は現場の雰囲気にある。ハートマン軍曹は言うまでもなく、海兵隊たちの生活、会話、行動が汚く、下品で、強引でやりたいほうだい。本物っぽいかどうかは知らないけれど、とても新鮮だった。正義も悪もイデオロギーも、派手なアクション演出もない。でもあの戦闘シーンは良かった。

生きる

生きる

生きる

  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Prime Video
 

ジャンル:黒沢明

「いのち短し」

ストーリー:胃ガンにかかり余命わずかとなった市役所の課長、渡辺さんが、その恐怖と不安から夜の街をさまよい歩き、自分の人生を見つめなおすという映画。映画の内容はほとんどがそんなシーン。やがて場面は渡辺さんの葬式に切り替わる。

黒沢映画も一時期ハマってほとんど見た。三船敏郎のエンタテインメント侍アクションも、仲代達也の壮大な時代劇もいいんだけど、一番好きなのは生きる。人生とは、生きるということは、時間の長さに左右されない。1日だって、半年だって、80年だって、その生き方が全て。その一時に何をやったか、どう感じたか、生き方次第では1日だって80年の人生に値する。そんなことを思った映画です。

シティオブゴッド

シティ・オブ・ゴッド(字幕版)

シティ・オブ・ゴッド(字幕版)

  • 発売日: 2015/11/15
  • メディア: Prime Video
 

ジャンル:スラム

「今日から俺の名はリトル・ゼだ」

ストーリー:ある、ブラジルの日常の話。幼い頃からドラッグと拳銃と抗争にまみれた子供たち。彼らがスラム街で過ごす日々を、ブスカペという写真家志望の温厚な少年目線で描いている。

シティオブゴッドは衝撃だった。こんなひどい世界があるのかと思った。まさに地獄絵図で、実話を元にしているから尚更ひどい。それが別に戦時中や紛争中ではない。
この映画は子供たちの物語であって、ほとんど子供しか出てこない。5歳ぐらいから15歳ぐらいまでの子供たち。彼らは群れ、争い、奪い合い、撃ち合い、生活する。

その他

なかなか普通に名作が出揃ったのではないだろうか。暗い人チョイスと書いたけれどあまり関係なく、けっこう全部有名でベタだから共感してくれる人もいるだろう。
他、5選に載せられなかったけど好きな映画。

パルプフィクション

ジャンル:タランティーノ・ユマサーマン

ユマサーマンはガタカも面白かった。パルプフィクションのオチの読めなさは異常。

ロッキー

ジャンル:スタローン

当初スタローンの書いた脚本では、試合が終わった後、控室にてエイドリアンと二人で話し合うというラストだったのが、いつの間にかインタビューを受けながら公衆の面前で抱き合う話になっていました。

ビューティフルマインド

ジャンル:精神病

精神病関連の映画としては17歳のカルテやカッコーの巣の上でも好きですが、ラッセルクロウとナッシュ均衡が加わりこの映画の勝ちかなと。

グラディエーター

ジャンル:アクション・ホアキンフェニックス

グラディエーターは当時そのカメラの速さに驚いた。ホアキンフェニックスが実は主役。

グッドウィルハンティング

ジャンル:マットデイモン

ちまたではマットデイモンのピークと言われているデビュー作。脚本もマットデイモンと友人のベンアフレック。大学ネタが好き。

ソーシャルネットワーク

ジャンル:ネット

マークザッカーバーグとショーンパーカー。何度も見た。でもやっぱり若き天才の野望を原作にして欲しかった。

スターウォーズ

ジャンル:SFファンタジー

子供の時からよく見ている。宇宙人が自分たちの言葉を話して、英語を話す人と会話が成立しているのが良い。

トレインスポッティング

ジャンル:青春

超有名なハチャメチャヘロイン映画。ヘロインは置いといて、生活スタイルに憧れる。

青い春

ジャンル:豊田利晃

ポルノスターもナインソウルズも見たけどやっぱり青い春が良い。松本大洋つながりのピンポンは見てない。

ドラゴン怒りの鉄拳

ジャンル:ブルースリー

ブルースリー好きならだいたいこれを挙げるんじゃないだろうか。

インサイダー

ジャンル:実話を元に映画化

またまた登場ですラッセルクロウ。でもこの映画ではアルパチーノしか目に入らない。タバコ裁判の映画。

ダンサーインザダークやミリオンダラーベイビーみたいな露骨なのはちょっと違う。
小説版5選やってみました。