Have you ever seen the rainは反戦の歌じゃない?


Have You Ever Seen The Rain 雨を見たかい - CCR (訳詩付 ...

車のCMで使われてたこともあり、誰もが一度は耳にしたことのある曲だと思う。ふいにこの曲が気になって、というよりは歌詞をなんて言っているのか気になってネットで調べてみたら「ベトナム反戦の歌だ」「the rainはナパーム弾を暗喩している」「当時は放送禁止になった」という記述を数多く見かけた。へぇー全然知らなかった。確かにそのへんの時代の歌だしなーなんて思っていた。

しかし、他のところを読んでいたら「反戦の歌として扱ってるのは日本人だけ」「放送禁止なんていう事実はない」「バンド解散の危機を嘆いた歌だ」という全く逆のことも書いてあった。なんじゃそりゃあ。どっちやねん。と思ったけど調べるのは面倒になった。おそらく勘違いの混同が誇張になり拡散した結果なんだろう。火星のカナルーとキャナリーみたいな。

ここで重要なのは、歌った人たちがどんな気持ちで歌ったかではない。それは本人たちにしかわからない。かと言って、聞いていた人がどう捉えていたかも重要ではない。聞き手はどんな解釈でも自由に行っていい。重要なのは、「放送禁止になった」という客観的な事柄を、事実無根の「嘘」として広めたかどうかという点にある。嘘には、真実をねじ曲げる意図が働いている。「放送禁止になった」という事柄が嘘であれば、誰かが誰かを騙そうとした、ということになり、騙そうとした人の意見というのは、どんな高尚な内容であってもただの嘘であり、価値は無い。終わり。