外国でも日本語でなんとかなってしまう

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ワーホリでもなんでもそうだけど、いざ外国へ行って言葉も何もわからないところで一から全て自分でやらなければならない、という誤解があるかもしれない。渡航を検討して調べたことがある人なら知っていると思うが、そんなことはない。日本語の説明が用意されている。 特にカナダやオーストラリアといったメジャーな渡航先では英語が全くわからなくても最後まで何とかなってしまう。下手すると短期の旅行より日本語環境だ。僕が唯一知っているトロントの実態を挙げてみよう。

エージェントについて

僕はこっちのエージェントを利用したことがないけれど、エージェントとは日本語の窓口だと思っていい。有料だったり無料だったりするけれど、電話を借りたりコピー機を借りたりもできる。中には現地の銀行口座開設についてきてくれたりするそうだ(トロントの銀行には日本人スタッフなど用意されていない)。困ったことがあれば、日本語で相談できるエージェントでほとんどのことが解決するのかもしれない。彼らは学校や仕事、インターン先などを斡旋したりイベントのチケットを売ることで成り立っている。

語学学校について

語学学校は学校によって全然違う。イングリッシュオンリーポリシーという厳しい決まりを持った学校が多い中、僕はゆるいところに通っている。入学初日、全体的な説明は全て英語で行われたものの、後に言語別のテーブルで分かれて日本語のパンフレットが配られ、日本人のスタッフから詳細説明を受けた。僕の行っているところでは各言語の受付がある。スペイン語、アラビア語、ロシア語、韓国語、日本語、他にもあったと思う。受付では教室の変更などといった制度的なこと、授業内容以外のことを確認できる。あまり使うことはないけれど、来たばかりの頃や英語でなんて言っていいかわからないようなことを聞く時に重宝する。

住むところについて

住むところを探すのはネットの掲示板になる。カナダの場合e-maple一強と言っていいぐらいにe-mapleしかない。住むところに限らず、いらなくなった物の売り買いやバイトの募集などe-mapleでカナダの日本語情報は何でも揃うと言っていい。むしろここに書いてないような情報をコンスタントに日本語で得ようとするのは難しい。それほど広く利用されている。
このサイトは日本語なので基本的に日本人しか利用しておらず、例えばここで見つけた家を見に行ったら、カナダなのに全員日本人でしたということは当たり前のようにある。

アルバイトについて

先ほどe-mapleについて触れたが、日本人がバイト先を探すときはe-mapleから探すかエージェントに聞くかどちらかじゃないだろうか。本格的なのは専門学校に行ってインターンから探すというのがある。一般的に、英語ができない外国人であっても広く雇うような職場を見つけるのは難しい。それ以前にどうやって探せばいいのかわからない。だから結局日本人向けの求人に頼ってしまう。そして住むところと同様に日本人しかいない職場や日本語しか使わない職場に当たったりすることも多々ある。特にジャパレスと呼ばれる日本食屋が渡航先アルバイトの主流となる。客は日本人ではないのでウェイターに回れば多少英語を使うこともでてくる。

良くも悪くもなんとかなる

ある程度の決心を元に外国に来たはずなのに、先人たちの知恵や発展のおかげで良くも悪くも日本語でなんとかなってしまうのだ。外国に渡航するということでハードルを感じてためらっている人がいたら、全然安心していい。まるで日本にいる時と同じだ、と感じるんじゃないだろうか。実際同じようなことも多い。ただ引っ越しただけ、ということになってしまいがちだ。むしろあの、大海に乗り出すような決心はなんだったのだろうか。遠い異国の地で途方に暮れながら徐々に環境に馴染み同時に英語を身につけ現地人に溶け込むつもりだったのが、まさかの日本語環境。これではいけないと思い、あえてそこから距離を置く日本人も実際多い。
個人的な意見としては、来たばかりの頃は存分に利用して、慣れたら踏み出すのがいいんじゃないかと思う。完全に遠ざけるほどストイックになる必要もないと思うし、日本語サイトからでも外国語習得への窓口はたくさん紹介されている。せっかく外国にいるのにどっぷり日本語環境にハマってしまうのは確かにもったいないと思うが、利用できるものは適度に利用し、自分の目標との距離が離れすぎない程度に気楽にやればいい。