風呂に入らなくなった

こっちに来て、こっちの食事を食べたり(米を食べていない)こっちの言葉を話したりこっちの生活習慣に合わせているうちに、風呂に入らなくなった。
これを読んだ人は「なんて汚いやつだ」と思うかもしれないけれど、トロントニアンの友人は女性なのに5日風呂に入らなかったりする。ホームレスみたいな特別汚い人ではない。ニューヨークの人も週1しか入らないってテレビかなんかで言ってた。もちろん職種や運動習慣など違いもあるだろうから全員がそうではないが、それでも毎日風呂に入らないのはこっちでは普通だ。ちなみに僕も全く入らないわけではない。3日に1回ぐらい。
ここから風呂に入らない言い訳をくだくだと述べてみようと思う。

汗をかかない

もちろん目に見えない汗はかいているだろう。寝ている間とか。そういうのは置いといて、こっちでは基本的に汗をかかない。夏の暑さは6月頃がピークだったように思うけれど、おそらく30℃いかなかったんじゃないだろうか。そして、日本に一時帰国して思ったのは湿度が段違いだ。日本は湿度が高すぎて30℃あればだらだら滴るが、こっちではそういうことがない。カラッとしている。梅雨もない。だから本当に汗をかかないんだ。

ラフな服装

さっきの話とつながるが、僕は無職なので基本的にラフな格好をしている。こっちでは基本的にスーツの人が少ない。朝の通勤電車に乗ってみればわかるが、スーツの人はせいぜい2割程度だ。日本では9割ぐらいじゃないか?考えられない。
そう、ごく一部のスーツを除けば働いている人たちでもみんな風通しの良いラフな格好で生活しているため無駄に汗をかくということがない。みんな5月頃からTシャツと短パンで過ごしている。僕には寒くて無理だったけれど。

運動をしない

これは個人的な事情となるが、全然運動をしていない。毎日ジョギングをしている人は毎日シャワーを浴びているだろう。ジムに通っている人はその都度シャワーを浴びているだろう。僕はそうじゃないというだけ。ちなみにこっちでジムに通う人、ジョギングする人はけっこう多いため、そう考えると毎日シャワー率もそこそこ高いかもしれない。

整髪料をつけない

これは大きい。いくらトロントに住んでいても整髪料をつけていれば毎日髪を洗う。こっちの人の整髪料事情は知らないけれど、日本みたいに不自然な髪型作りこむのに必死な人はあまり見かけない。パンクの人とかそういうのは別として。僕は今髪が長いから、シャンプーとリーブインコンディショナーのみ。そもそも男性で髪が長い人も少ない気がする。日本にいた頃は毎日ワックスとかつけていたっけ。 
結局GIOVANNIのを買った - Letter from Kyoto

風呂が楽しみじゃない

こっちではシャワーだ。ほとんどの風呂はホテルにあるような感じで、トイレの近くにバスタブがあってその中でシャワーをするタイプだ。温泉もなければ銭湯もあるわけなく、風呂に入りたいという気持ちもあまり起こらない。日本に帰った時はスーパー銭湯に行ったが、久々に風呂に浸かって「ああ、こんな感じだったなあ」と思い出した。

日本人にこの話をすると引かれるが(こっちに滞在中の日本人にも引かれる)、かと言って見た感じいかにも汚くなったとか、臭くなったわけではない。ただ日本では当然ながらこのライフスタイルは成り立たない。僕は郷に入っては郷に従っているつもりはないものの、住む場所が変わると自然に生活習慣が変わってくる。あまりこだわりがないのだろう。「毎日絶対米を食べたい!」とか「毎日絶対風呂に浸かりたい!」とか「こうでなければ嫌だ!」が強い人はあまり海外生活は向かないかもしれない。