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カナダの学生が就職に至るまで

はっきりと掴めているわけではないが、カナディアンがどのようにして学校を卒業し、就職していくのか、直接話を聞いてぼんやりとわかってきた。カナダでの就職は基本的に日本の中途採用と同じで、初めから専門知識や技術を求められる。それがないと雇われない。だから大学などでも直接仕事に繋がるような学部が人気だったりする。

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カナダの大学

僕の友人の一人はカレッジでツーリズムを勉強している。日本にツーリズムなんて学科は聞いたことがないから「何を勉強しているの?」と聞いたら

「旅行産業に関わる全てのコースがあって、旅行代理店や航空会社、ホテルやマーケティング、ツアコンダクターがやる仕事についてコースを選んで専門的に勉強するよ。だから仕事を見つけるのも簡単。」

と言っていた。他にも映画の仕事に関わる学科やそれらの産業で働くにあたって直接技能となる学部に人気があって学ぶ事ができる。これは全部の大学がそうなのかわからないけれど、日本の大学とはちょっと違う。理系の学部はちょうどこんな感じかもしれない。
僕は日本の大学で経済学を学んだけれど就職には全く使わなかったという話をしたら、

「仕事に使わないのに経済学を勉強するなんて難しすぎない?」

と言われた。まあ確かに。こっちの経済学士が何の仕事をするのかは知らないけれど、おそらく法学部などで法律を学んだ人はその法知識をメインで使う仕事ばかりに就くのだろう。弁護士に限らず法務部門とか、いくらでもあると思う。しかし経済学はなんだろう。

カナダの専門学校

それとは別に、専門学校もある。専門学校と大学の違いは、コースの種類や期間の違いだけかもしれない。専門は半年コースとか1年コースとか、長くても2年。当然リベラルアーツなんかは学ばない。
以前にバンクーバーのうぇぶ屋セミナーに行った際、

「web屋としてカナダで働きたかったらITの専門学校に行くのが一番近道だ」

という話があった。学校で専門知識や技術を学ぶだけでなく、こっちでどういう風に仕事を進めていくのかも学べるそうなのだ。だから聞いた限りでは「現場の叩き上げ」というのが存在しない。そりゃあ現場で成長することは大いにあるだろうけれど、基本的に就職する時点で使える人間でないと採用されないからだ。

余談になるが、我々外国人が大学なり専門学校を卒業したら、その在学した期間に合わせてワークパーミットがもらえる。こっちで働きたかったり永住したい人はその1年だか2年のワークパーミットが入口となる。

学部、及び専攻がそのまま就職へ

大学の学部選び、及び学校の選択が重要となる。以前にも書いたが、別のカナディアンの大学生で今プログラミングを学んでいる人は、高校でPythonをやっていた。それが面白かったから大学もプログラミングの専攻にしたらしい。僕が、日本の高校では絶対Pythonなんかやらないよって言ったら

「じゃあどうやって学部を選ぶの?何が自分に合っているかわからないじゃない」

みたいなことを言っていた。仰るとおりでございます。それが自然な形だろう。そういうわけでコース選択等はあるだろうけれど、高校も全然違うようだ。

インターンシップについて

もう一つ、学校に行かないケースでの就職はどうなるのかというと、インターンがある。こっちのインターンシップは完全に実務訓練のために行われているからか、無給だ。学校の就学とインターンがセットになっているケースもある。特に学校で学んだ内容の業界で働くにあたり、その後のインターンは重宝するだろう。そのままそこに就職することになるかもしれない。しかし学校と関係なくインターンは数多くある。無給で働くことにはなるが、学校にお金を払って勉強することを考えれば安い。実際どの程度身につくかはわからないが、少なくともインターンでやっていた仕事はできるようになるだろう。

アルバイトについて

こっちの大学生なり学生は、キャリアに繋がらないようなアルバイトに時間を費やして金を稼ぐというようなことはしないと思っていたが、そうでもなかった。普通に学生がスーパーで働いたり、ファストフードで働いたりしている。これは僕の誤解だった。大学へ通いながらのバイトというのは、日本と比較にならないぐらい忙しくなると思う。理系の人ならわかると思うが、理系の人が同時にアルバイトをするようなものだ。

このあたりはせいぜい3人ぐらいのカナディアンから聞いた内容で、大学も専門学校もたくさん種類があるから全てではない。日本のように新卒一括採用が無い国ではどのように雇用が行われているか、というあくまでも一例だ。
もし日本で新卒一括採用を変えようと思えば、大学が変わらないといけないし高校もその大学に合わせて変える必要がある。当然企業も採用以前のインターンの充実などで変わらないといけないだろう。そして解雇規制の取っ払いは何よりも必須になってくる。