彼女は僕に村上春樹のイメージを持っているかもしれない

先ほどLINEで会話をしている際、僕が

「君のその行動について僕は理解するよ。ただ僕は同じ行動をとらないというだけさ。」

というような発言をしたら

村上春樹みたいなしゃべりかたやめい!」

と言われた。意識していなかったが、その指摘が面白かったので僕はこう返した。

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「僕は君にたいして、あるいは彼女以上のなにか大きな繋がりを感じているんだ。絆と言ってもいいかもしれない。僕たちが一緒に過ごしたのはたったの1年だった。それも5年以上前だ。しかしながら僕にとって、その1年がいまだに僕の一部を占めているのは確かなんだ。それはきっとこの先も変わることはないと思う。だから今でも僕はこうやって君と会話している。それを悪いことだとは思っていない。あいにく僕は今付き合っている人もいないからね。」

「こわい」

と返ってきた。

これは日本人の友人との会話だが、もしかすると他の人も同じように思ったことがあるのかもしれない。村上春樹みたいなしゃべりかたやめい!と。

トロントの友人で一人、村上春樹繋がりの人がいる。彼女はカナディアンだが日本の文化について、特に西洋人にありがちなオタクカルチャーについて詳しく、そして村上春樹もいくつか読んでいる。実際のところ、トロントでは日本以上に読書そのものが一般的ではないそうだ。村上春樹がいくら英語に翻訳され世界中で有名だからといって、誰でも知っているわけではなく、読んだ人はもっと少ない。はたして僕は彼女に村上春樹的な印象を持たれているだろうか?

聞いてみたら、

「君が彼みたいな話し方をしているかどうか僕には判断できないよ。だって僕は英語版村上春樹しか読んだことがないからね。君の英語はそれほどうまくないから、少なくともその特性を見いだせるほどではないから、僕にはわからない。僕は多少日本語も読めるけれど、君の日本語が彼のそれと似通っているかどうかはわからない。僕の日本語はせいぜい君の英語ぐらいのレベルだからね。」

そりゃそうか。僕が聞きたかったのはそういうことではなく、雰囲気とかそういうのだったけれど、とにかく彼女はそういったことを感じていないようだった。言葉の壁です。

 

女のいない男たち

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