大学時代はよかった

僕はこのブログでも何度か「大学生の頃が人生で一番良かった」と言っていた。何がそんなに良かったのだろうか。その理由も合わせて述べていた。それをもう一度書こうと思う。僕は大学でサークルに入っていない。だから大学が楽しかったわけではない。大学時代が人生で一番楽だった。もちろんその中には大学で過ごした日々も含まれる。

 

受験が終わった

一つは受験が終わったからだ。僕は中学受験もしたから小中高とずっと受験しっぱなしだった。だから大学に入るまで心の休まる日がなかった。常に頭の何処かで「勉強」という背後霊のようなものが憑いていた。それから解放された。

僕は受験に失敗した。受験は全て失敗だった。大学も第3志望ぐらいだ。僕が行っていた大学についても何度か述べているが、受験勉強をしなくても受かるような大学だった。俗に言うFランよりは少しマシという程度の。偏差値50ちょっとの大学だった。

受験はなくても3年生になれば就活があった。就活は最悪だった。トラウマに近い。ノイローゼになる。金も10万ぐらいは飛ぶ。ただ、それでも受験よりマシだ。学力を問われない。行き当たりばったりか、せいぜい準備して半年だ。受験勉強のように3年間の積み重ね、深夜に及ぶ勉強時間よりは全然楽だ。

縛られる空気がない

小学校から高校まではクラスがあり、年中行事があり、委員会があり、役割があった。掃除当番とか修学旅行とか。ホームルームがあり、クラスのローカルルールみたいなものや、スクールカースト、グループ分け、とにかく縛られる空気があるのだ。僕はそれらがすごく嫌いだった。大学にはそんなの一切なかった。

大学にも行事や委員会などあるにはあるが、参加したい人だけが参加する仕組みだ。本当にやりたい人だけが集まっていて、進行もスムーズだったりする。そして、そういうことがどうでもいい僕みたいな人からすれば、彼らがいつ何やっているのか全く知らないぐらい目につかない。興味のある人が興味ある人同士だけで平和に活動している。小中高もそうであって欲しかったなあ。何故強制参加だったのだろう。大学の学祭には行ったことあるが、大学に運動会みたいなのもあるの?知らない。

大学は何をやってもだいたい自由だった。言い換えれば、何をやらなくても自由だった。学校へ来なくたっていい。単位が取れなければ卒業できないだけだ。そういう環境でダメになる人は大学に行かない方がいい。

広くて施設が便利だ

大学で特に良かったのは図書館だった。蔵書100万冊を自負しており、卒業後もカードを作った。家が近いから。図書館には雑誌が置いてあるから、暇な時は雑誌読みに図書館に通っていた。普通に本も読んだ。全集とか読んでた。ウェブログを始める本とか借りて、本を見ながら自宅でMovable Typeの設定をしたりしていた。

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また、当時スマートフォンもWi-Fiも無かったけれど、学生が使い放題のパソコンがあった。パソコンルームはいろんな校舎にあったが図書館のパソコンルームを一番使っていた。暇な時はそこでネットを見たりするのだ。当時は何を見ていただろう。

図書館以外にも食堂が安くて便利だったり、学内にコンビニがあったりATMがあったり、カフェ、レストラン、本屋があったり、使ったことないけれどジムとかもあった。それらの中から図書館を一番に挙げたあたりが、僕のインドア性を現している。

僕は去年会社を辞めてから、大学が夏休みの8月か9月の間に図書館のカードを作って大学の図書館に通っていた。夏休みだったから本当にガラガラというか、どこにも人が全然いなかった。ポツポツといるという程度。そして昼は食堂で飯を食っていた。何を頼んでもだいたい500円行かない飯を。

彼女がいた

僕は大学生の頃に彼女がいたから、その時期が良かったと思えている部分は大きい。ずっといたわけではないが、最初の1年と最後の1年ぐらいはいた。同じ大学の人ではない。そのうちの一人は地元の高校生だった。

僕はよくその子の家に行ったり、うちにも何度か遊びに来た。その子の友達にも会ったりしていた。美味しいレストランを探して一緒に行ったり、紅葉のライトアップを一緒に見に行ったりした。お互い映画が好きで、映画館にもよく足を運んだ。

ハロウィンの日にUSJへ行ったり、クリスマスにディズニーシーへ行ったりした。バイクの後ろに乗っけて琵琶湖まで泳ぎに行ったりした。海にも行ったし二人で温泉にも行った。僕から言い出したのは一つもなかった。なんて受け身なんだろう。それでもいい思い出だった。僕は初めて自分が真人間であるかのように感じたものだった。俗に言うリア充だった。

ゲームばかりしていた

彼女の話とは真逆になるが、大学生の頃はゲームばかりしていた。夜通しゲームしてた日も多い。なんせ僕は短期間だがファイナルファンタジーⅪをやっていた。FFがオンラインゲームになって話題になっていた。僕が始めたのはジラートの幻影が出た頃だったと思う。1日6時間とかやって寝ずに学校へ行ったりしていた。パーティを組むと結局朝までやってしまう。ファイナルファンタジー以外にもラグナロクのβテストやシャッタードギャラクシーなど、無料のゲームをたくさんやった。課金したのはFFだけだ。

オンラインゲーム以外にもたくさんやった。パソコンのゲームだと無限とか、GTAもやっていた。スーパーファミコンで、小学生の当時買えなかったクロノトリガーやロマサガ3、ドラクエ6など、やり尽くしたと思う。PS2のゲームもかなりやった。三國無双やガンダムvsZガンダム、鉄拳5、塊魂、メタルギアソリッド、そういうのが流行っていた時期だった。ドラクエ8もやった。FF10と12はやっていない。もちろん13も。

ネットばかりしていた

大学時代ほどネットに明け暮れる日々はないだろう。しかし僕は正直なところあまり覚えていない。高校の時のことはよく覚えているが、大学の時ネットで何をしてたのか。僕が3年生か4年生の頃にmixiが流行ったのは覚えている。グリーはすぐ利用しなくなった。あとは2chだろうか。ブログを始めたのも大学生の頃だった。当時の日記には何を見ていたとかあまり書き残していない。あと、僕は一時期ボイスチャットに中毒になっていた。エロ系のやつではない。Yahoo!ボイスチャット等に集まって毎日話すんだ。これは高校の時からハマっていたが、大学の時も続けていたと思う。

本ばかり読んでいた

罪と罰を読んだのも豊饒の海を読んだのも、カフカが好きになったのもサリンジャーにハマったのも全部大学生の頃の話だ。図書館でも自宅でも本ばかり読んでいた。借りた本も多かったが、ブックオフで買い漁ったり本屋にしか売っていない本もつねづね買っていた。カミュの異邦人とか、グレート・ギャツビーとか、芥川龍之介とか、魔の山とか、村上春樹とか。僕はバイクに乗っていたからバイクに関する本や、塩田剛三の合気道修行とか、あと投資に興味があったので投資の本もたくさん読んでいたような気がする。行動ファイナンスの本とか。

いろんな人と遊んだ

大学のゼミの友人、昔からの地元の友達、彼女、彼女の友達、バイトの同僚、ネットで知り合った人たち。

大学の友人にサバゲーに誘われて行ったのを覚えている。その後ラーメン食ってマージャン、友人の先輩という人がすごかった。家に100台ぐらいボロボロの車が並んでいた。サーフィンが好きな人達で、タイのプーケットでサーフィンしようって誘われたが金がなかったため断った。彼とは大学3年の頃のゼミで知り合ったが、お互い一緒にFP技能士を受けたり、就活も最初は一緒にした。合説とか。家にもよく遊びに行っていた。彼の彼女とも何度か会ったことある。滋賀県の方の山とかにも一緒に行った。1年ぐらいよく遊んだと思う。就活で忙しくなって遊ばなくなったがお互い就活が終わるとまたゼミの他のメンバーも交えて麻雀したりラーメン食いに行ったりしていた。雀荘で朝の5時ぐらいまでずっと麻雀してたこともあった。

地元の友達ともたまに会ったりしていた。近所だから、お互い暇だと集まってなんか話していたり。地元の友達でいつも集まるメンバーが8人ぐらいいて、その当時大学生だったのが半分、他は働いているか無職だった。家に来たこともあれば、他の人の家に行ったりもしていた。彼らとは小中が同じで、高校からはまるで別々だったんだけど、たまに遊び続けた。それぞれメインの友達というのが高校とかで新しくできるのだが、旧友同士もたまに集まるのだ。全員で旅行したことが2度ほどある。高校の時と、社会人になってから。今はそのうち半分が結婚して子供がいる。

彼女のことは先ほど書いたので省略する。彼女の友達とよく遊んだ。彼女が家に友達を呼んでいる時に呼ばれることが多かった。外で遊ぶこともあった。食事をしたりとか。買い物とか。彼女の友達の家に泊まったこともあった。もちろん彼女も一緒だったが。

コンビニでバイトしていた時、そのバイトの同僚の一人と気が合った。そのことは今まで結構何度も書いてきた。カラオケにもよく行った。一度3人で住之江競艇場へ行った。競艇をやるのは初めてだった。

ネットで知り合った人たちと言っても、主に2chだ。僕は高校生の時から2ちゃんねらーだったから、VIPとかで「最寄り駅晒して近ければ会おうぜ」みたいな感じで同じ市内の人間とかが集まるんだ。年は大体若い人間が集まった。全然知らない人たち。暇な時にそういうのに行っていた。ただ酒をのんで飯食ったりするだけ。誰かの家に行ったこともあった。あと、僕は固定だったから、固定同士が会って遊んだりした。隣の県の奴とは頻繁に会って遊んでいた気がする。普段スカイプとかで話している人もいた。そういう人は普段会話していてお互い知っているからスムーズだった。

大学生に戻りたい

こんな感じで大学時代は良かったのだ。正直僕の大学時代というのはショボイが、一般的には大学の時に起業したり留学したりメッチャクチャ遊んだりするんじゃないのだろうか。4年という長さと、授業時間の短さも選べた。もう受験勉強をする必要がなくなったのと、バイトして少し金があること、バイクや車などの移動手段があることも大きい。一人で旅行ぐらいも大学生ならできる。自由とお金と時間、そして若さと好奇心と、20そこそこで大人になり、物事の分別もついてきた。
そういう時期が大学時代だった。みんな大学生に戻りたいんじゃないか?僕は正直戻りたい。小中高はもうやりたくないが大学ならもう一回やり直してもいい。

ちなみにゼミの先生はロンドン大学出身だった。奥さんはスペイン人だ。息子たちは当然トリリンガルなり何カ国語も話せるとか。ゼミの先生は労働経済学が専門だった。
マーシャルのKの、アルフレッド・マーシャルが言った有名な言葉「経済学者は冷静な頭脳と温かい心を持たねばならない」が座右の銘だと言っていた。座右の銘、懐かしいな。これはもう死語だろうな。