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ナルトが終わったから全巻読み直していた

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今週号のジャンプでナルトが最終回だったため、思い立ったかのように全巻読み直していた。15年もやっていたから最初の方は忘れていたため読み直してみたくなったのだ。

最終話はを読んだ人ならわかると思うが、最終話は第一話を覚えていないとあまり意味がわからないと思う。そういう部分が多々ある。「この人誰だっけ?」と思うことや「この人結局どうなったんだっけ?」という部分をもう一度確認したかった。例えば、僕は鬼鮫の最後とかあまり覚えていなかった。鮫肌がキラービーになつくところは覚えていたが、その後どうなったかとか。そして改めて全巻読み、いろいろ思うことがあった。

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ジャンプの看板マンガとして、ワンピース、ナルト、ブリーチ、銀魂ぐらい挙がっていた。どれも長く続いている。その中でもナルトが好きだという人はおそらく、かなり暗い人だと思う。ナルトは初めから終わりまで、孤独との戦いと克服を描いたマンガだった。

主人公のナルトは生まれた時に両親を亡くし、ずっと一人で暮らしてきた。同時に幼い頃から里の厄災として迫害されてきた。街ではどこにいても白い目で見られ、学校でも落ちこぼれ、劣等生としてバカにされてきた。友達も一人もいなかった。そんな彼が、忍者アカデミーの先生に支えられ、忍者になり、仲間と共に成長し、15年かけて果ては世界のヒーローになる物語だ。その過程は実に過酷で、辛く険しい道だった。

主人公以外にも彼と同様に、孤独を抱えた人たちが登場する。ナルトは主人公の成長物語と同時に、彼と同じ傷を持つ人たちを救う物語でもある。同じ心の傷を持つ物同士だからこそ、わかることがある。わかってあげられる気持ちがある。孤独の痛み、親がいない痛み、仲間を失う痛み、そして戦争の痛み。この物語の最終章は第四次忍界大戦という戦争が舞台となっているが、それ以前の戦争、第三次、第二次についても触れられている。

勢力争い、死ぬ人たち、権力、そして兵器、平和を求めながらもそのために戦う人たち、答えを求める人たち。様々な答えを様々な人々が出し、それを実行していく。それが正しいのか、間違いなのか、そういう問いかけを常に行っている。雨隠れの里は雨が振り続ける国で、大国に挟まれ常に大国の脅威にさらされてきた。それはまるでベルギーポーランドのようでもある。そこで生まれた戦災孤児の話なども出てくる。尾獣に関するやりとりなどは核兵器を彷彿とさせる。無限月読は人類補完計画にしか見えない。

ナルトというマンガはそういう重いストーリーを描きながらも、同時に主人公の明るく闊達なキャラクターと、忍者や忍術を用いた子供向けのアクションで、少年マンガとして成り立っている。重いテーマを深く考えなくても読み進めることはできる。しかし、それを読んだ人は、やはりどこかそういう部分が引っかかるだろう。孤独、死、戦争を描いている部分だ。そして、痛みを持つ人にとってそれはきっと、助けになるに違いない。彼のようにはなれなくても、きっと彼が勇気を分け与えてくれるだろう。

余談になるが、映画は恋愛がテーマだということで少し気になっている。マンガは読んだけれど、ナルトの映画もアニメも見たことない。しかし今回のは原作者も関わっているということで見るかもしれない。映画館へは行かないが。