外国人は日本人のことをどう思っているのか

日本人なら誰だって「自分たち日本人は世界的にどう思われているのだろう?」という疑問を抱いているはずだ。国外のことに興味が無い人となると全然話は別だが、外国へ行きたいと思っている人や、外国の何かに関心がある人であれば、一度ぐらいこの疑問を持ったことがあるに違いない。

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対日感情、もしくは対日本人感情というのは国籍によって様々であり、人によっても様々だから一概に言うことはできない。これから記述する内容は飽くまで僕の経験から感じられた対日、対日本人感情に過ぎないため、話半分で聞いてください。

世界は日本を知らない

これは僕が語学学校にいた頃感じたことだが、日本という国の存在はみんな知っていても、日本についてはほぼ、全く知らない人がほとんどだった。語学学校に来ていたのはロシア、ウクライナ、フランス、イタリア、サウジアラビアリビア、メキシコ、ブラジル、コロンビア、ベネズエラベトナム、韓国、台湾などからだった。

極東アジアの人からの印象を除けば、日本という国はマイナーもマイナー、都市については東京しか知らない、知っている事といえばTOYOTA地震村上春樹、マンガぐらいだろうか。ポケモンプレイステーションはみんな知っているが、トヨタも含めあれが日本製だってことは知られていないんじゃないだろうか。

日本にいると、日本や日本人は極東アジアを除けば良いイメージを持たれている、と勘違いしがちだが、大抵の人は日本や日本人の事なんか全く知らず、興味もない。その大きな理由として、物理的な距離、言葉の壁、文化の壁があると思った。

取り残される日本

語学学校で感じたのは、日本人以外はワールドワイドだなあということだった。例えば、音楽や映画、コメディー、ファッションブランドなど、国際的に有名なものは大抵どこの国から来た人もみんな知っていた。韓国はそうでもなかったが。

つまり、彼らにとってアメリカで流行っているもの、もしくは世界中で流行っているものは彼らにとっても流行っているものだった。流行というのは国境を越えていた。おそらくそれだけ英語が世界中で認知されているからだろう。日本は独自の日本語文化圏過ぎて、他国と情報やトレンドを共有していない。邦楽、洋楽、なんていう括りは最たる例だ。日本で流行るとしても、遅れてくる。日本は世界と隔てられていると感じた。

学校に通っていた時「これ知ってるよね?」みたいに先生が音楽や映画、テレビで有名な人についてみんなに聞くと大抵みんな「知ってる知ってる」みたいに答えてその前提で話が進むのだ。僕には全くついていけなかった。本当にみんな知っているんだ。アメリカの音楽を聞き、映画を見て、アメリカブランドの服を着る。それは外国人といえどもトロントまで来ている人だから、外国の文化に対する関心が他の人より強いのかもしれないが。

日本をよく知る人

カナディアンには日本をよく知る人や、日本に行ったことある人、日本人の友達がいるという人とも会った。彼らの日本人評は大抵やはり「日本人はおとなしい」とか「礼儀正しい」とかありきたりのものだった。まず、英語を流暢に話せる日本人が少ないため、それほど密な関係を築けていないものと思われる。日本語を操るカナディアンにも数人会ったが、彼らは異例の存在だと言える。

ただ日本に対して興味を持っている時点で、彼らは既に日本に対して好印象である。日本の歴史を趣味で勉強している人や、歌舞伎、京都の町に精通している人もいた。このあたりはレア中のレアだ。そういう人は大抵日本にも来たことがある。

彼らに対して直接「日本ってどう?」と聞いたわけではないので本当のところどう思っているかわからないが、「どこから来たの?」と聞かれて「日本人だ」と答えると、懐かしむように笑顔がこぼれることが多い。「私も大阪に2年住んでたよ」といったように。

韓国人

韓国人については今までも散々書いているため同じ内容になるが、日本人のことを嫌いな韓国人とは今のところ会ったことがない。心のうちではどう思っているが知らないが、こっちにいると同じアジア人ということで親切でフレンドリーな事のほうが多い。僕は一度聞いたことがある。「日本人は韓国人に嫌われているよね」すると「なんで?」と返ってきた。僕は「歴史的な事情から」と答えたが、当の韓国人はよくわかっていないようだった。言葉が、ではなく言葉の意味が。

もちろん中には日本大嫌いな韓国人だっているだろう。韓国大嫌いな日本人がいるように。ただ出会った人たちの印象は、韓国人はやっぱり韓国人に違いなかったけれど、特別日本に対して嫌悪感を持っているという雰囲気はなかった。韓国では義務教育で秀吉の朝鮮出兵を恨みの歴史として習うため、その部分は全員知っている。ただ、それを全員が全員恨んでいるかと言えばそうでもない。日本が第二次大戦でアメリカに敗れ、いまだにアメリカを敵国だと思っているかと言えばそうではないのと少し似ている。まあ日本にはウォーギルドインフォメーションプログラムはあれど、反米教育なんてなかったけど。

台湾人

テレビやネットを見ていると、台湾人は日本大絶賛で、軽く日本を崇拝しているような印象を受けるが、実際はそんなことはない。確かに台湾人は他のどこの国の人よりも日本人に対して優しい気がする。他の国の人で、台湾人よりももっと日本人に優しい人はいるにはいるが、そういう特別な例を除いた一般人で言えば、台湾人はやはり日本人に対して親切だ。そして韓国人のように性格にトゲがない。

ネットで騒がれているように台湾人がかわいいかと言えば、人による。ネットで見かけるような人というのは、ほとんどいない。特別美人ではない普通の人が多い。僕がこっちで会った台湾人は3人しかいないが、彼らは独自にコミュニティを持ち、少ない人数で集まって協力し合っていた。日本人は外国であまりそういう事をせず、外国人の友人を作って現地に溶け込もうと努力する。

まとめ

結論としては繰り返しになるが、外国人は日本や日本人に対して良いイメージ、悪いイメージを持っている以前に、日本の事を全然知らない。テレビやどこかで日本や日本人が外国人に称賛されることがあるとすれば、それはただのお世辞だと思った方がいい。彼らの日本に対する知識というのはそれが全てだと思う。日本は本当に全然知られていない、極東のマイナー国であるという自覚を持った方がいいと思う。日本をよく知る一部の特殊な趣味を持った人と、極東アジアの人に関しては、日本が本当に好きで興味がある人もいる。彼らは非常に貴重な存在だから、良くしてあげてください。