キューバ旅行記2日目⑥「旧市街を歩く」

前回の続き

中央駅

ハバナに来てからというもの、道に迷いまくっているため地図を確認しながら歩くようにしていたがまた道に迷った。というのも何かないかと思いながらすぐに路地に入ったりして、だいたい方向以外の全てを見失うのだ。「海側へ抜けよう」ということで新市街から東へと歩いていることは間違いない。その間南へずれたりもしていた。僕らが路地を歩いていると、駅に辿り着いた。駅の外観は荘厳だった。僕らはハバナから出る予定がないから電車には乗らなかったけれど、駅の中に入ってみた。暗い。電気が全然ついていない。人はそこそこいるが鉄道があまり使われていないらしい。外観との差がすごい。

f:id:kkzy9:20150120112301j:plain

La Estacionと書かれていた

スポンサードリンク  

海沿い

駅から海の方へ歩いていると、現地の子供らに話しかけられた。彼らは4人ぐらいで遊んでいた。僕はスペイン語がわからないから、何言っているのかわからない。僕が英語で話すと少しだけ会話ができるらしく「初めて英語で会話した」みたいなことを言っていた。「写真を撮ってほしい」みたいなことを言われたから撮った。

f:id:kkzy9:20150115221104j:plain

海沿いまで来た。ここは港のようになっており、反対側にも船がたくさん停まっている。きれいな海という感じではない。倉庫を改造したような建物があり、中に土産物屋がひしめき合っていた。僕らは中を一通りだけ見てその場を立ち去った。そのすぐ近くには海沿いのバーがあるものの、観光客価格だったため僕らは入らなかった。僕らは海から引き返し、また路地へと入っていった。

路地は常に道に迷うため、方向だけは維持しないといけない。ハバナは京都やニューヨークのように碁盤の目にはなっておらず、あっちこっちへ歩いているとすぐに方向も狂う。友人が路地にある果物屋を見つけた。となりには案の定ジュースが売っており、友人はメロンのジュースを飲んだ。コップ一杯3人民ペソ(約15円)。

ハバナの竹下通り"Obispo"

f:id:kkzy9:20150116110636j:plain

北へと進み、そのうち旧市街へとたどり着いた。旧市街は世界遺産に登録されており、観光化が激しく観光客と観光客目当ての店ばかりだった。ハバナへ来て始めてこういう場所を目にした。まさに西洋人だらけで、アジアンはほとんど見かけない。特にObispo通りについて友人は「ハバナの竹下通り」と名付けていた。観光客向けの土産物屋、レストラン、カフェ、ホテルが隙間なく立ち並んでいる。通り自体は旧市街ということもあり、中世ヨーロッパ風の古い建物と石畳でできていた。土産屋の中にはインフォメーションセンターではないけれど街の地図も売っていた。無料ではなかった。ハバナに行く人は事前にガイドブック等で地図を用意しておくことをおすすめします。

f:id:kkzy9:20150115233804j:plain

Obispo通りの突き当りにはアンティーク市場のようなものが広がっていた。そこではメダルやピンバッヂ、レコード、カメラ、ポスター、古書などが売っている。僕と友人はそこで1時間ばかりずっと見回っていた。僕はピンバッチを購入、友人はレコードを1枚購入していた。値段はツーリスト価格でピンバッチが4CUC(約500円)と高い。レコードも150人民ペソ(約750円)と割高だった。その付近でパレードのようなものを見かけた。あとで知ったがこれは毎日ここでやっている見世物のようだ。

僕らは旧市街から僕の泊まっているホテルの方向へと向かった。その途中でアイスを買った。これは5人民ペソ(約25円)クッキーでサンドされたオレンジのシャーベットで、これも当たりだった。ParqueCentralという公園で二人座ってアイスを食っていた。

バーを探す

時間はもう夕方6時頃。アイスを食って寒くなったからホテルへ戻り、長袖に着替えた。今日もどこかで酒を飲もうという話になり、酒を飲める場所を探すことになった。昨日モヒートで潰れたが今日は控えながら飲もうと思う。僕らはPrado通りを西へと入っていった。入って二筋目ぐらいにの角にあるピザ屋に人が並んでいたため、ここでとりあえずピザを食うことになった。3か4種類あり、10〜15人民ペソ(約50〜75円)、サイズは一人分の大きさだ。生地をその場でオーブンで焼いている。僕は辛いのが好きだからタバスコが無いのは残念だったけれど、値段を考えれば十分だった。また1人民ペソ(約5円)でジュースを飲んだ。またピザを食っている最中に、キューバへ来て初めて日本人を見かけた。日本語を喋っていたからわかった。通り過ぎたから話しかけたりはしていない。基本的に外国で日本人を見ても話したりはしない。

f:id:kkzy9:20150125171423j:plain

食べたピザ

ピザ屋を少し先に進むとバーがあったものの、満席だった。そしてまた日本人の女性二人と擦れ違った。僕は気付かなかったが日本語を話しているのを友人が聞いたらしい。その先にバーは見つからず、酒の売店があったからとりあえず缶ビールを買うことにした。この酒屋ではなんとCUCしか使えないと言われた。僕らは昨日の演奏を見るためにCUCをほとんど使い果たしていた。Crystalというビール1缶1CUC(約120円)に最後のCUCを使った。今回は近くの公園でビールや酒を飲んでいる人を普通に見かけたため、僕らも近くのベンチに座り飲むことにした。また日本人の男女3人組を見かけた。この辺り多い。

再び新市街へ

缶ビールでは物足らず、そこから更に西の新市街の方へと進むことにした。外国人旅行者向けの高そうなバーはところどころあるものの、ローカルのバーというのはあまり見当たらない。結局友人のホテル近くまで来てしまった。このあたりは現地の若者が非常に多い。特に映画館の前には意味もわからず50人ぐらい溜まっている(映画に並んでいるわけではない)。この新市街の通りAvenida23で売店で酒を買ってパティオで飲める場所があった。僕らはまたそこでビールを飲めばいいやということになり、ビールを買おうとするが、なんとここでもCUCしか使えない。僕と友人はもう全くCUCを持っていなかった。近くにATMがあり、いくら下ろそうかという話になりまとまったから使おうとカードを入れたら、使えない。VISAカードであっても日本で作ったカードでキャッシングはできなかった。ATMが+PLUSに対応していないのだ。もうこの日は金もなく何もできない。意気消沈しながら僕らは解散することにした。明日はお互い自由行動しようということになった。夜10時、僕は友人のホテルから40分の道のりを歩いて帰った。僕はホテルに帰ってもなかなか寝ることができず、結局3時頃まで起きていた。

次回、キューバ旅行記3日目「ラチェ」へ続く

※電子書籍にまとめました。タブレットやスマートフォンのKindleアプリで読めます。

記録キューバ旅行

記録キューバ旅行

 
TRANSIT(トランジット)39号今こそ、キューバ 眠れるカリブの楽園で (講談社 Mook(J))

TRANSIT(トランジット)39号今こそ、キューバ 眠れるカリブの楽園で (講談社 Mook(J))

 
TRANSIT(トランジット)24号 美しきカリブの海へ (講談社 Mook(J))

TRANSIT(トランジット)24号 美しきカリブの海へ (講談社 Mook(J))