実家から何かの荷物が送られたそうで、母親からLINEが来た。
「もう届いてるやろ?」
「何も届いてない」
「追跡サービス見たら17日に届いたことになってるで。受け取りのサインもある、このマサンニって人が受け取ったんやろ?」
「そんな人住んでないから」
「じゃあ送った荷物どうなったん?」
「知らんわ」
「ちょっと確認して」
「何で俺がせなあかんねん」
母親から送付状と追跡コードが送られてきた。僕はカナダポストのサイトでEMS追跡を行った。母親の送付状に間違いはなかったものの、トロント市内で全く違う住所に送られているようだ。ノースヨークとある。僕が住んでいるのはダウンタウンだ。
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「届けられた住所が違うから届いてないんやろ」
「郵便局のミスなんやろ?お金返してもらえるから手続きして」
「なんで俺がせなあかんねん、俺が送ってって頼んだ物ちゃうやろ」
などと言いつつも嫌々ながら近所のカナダポストへ向かい、聞いてみた。
「トラッキングコードはある?履歴を見ると…全然別の人が受け取ってるね、誰だこれは?知ってるか?これが誰なのか突き詰めないといけない」
「いや、そもそも届けた住所がおかしいから、そんな人は知らない」
「ノースヨークの事務所に連絡してみる、もしもし、ああ荷物が間違って配達されたらしいんだけど、全然無関係の人間が受け取っているんだ、何でこんなことになってるんだ?トラッキングコードはこれだ、誰が配達した?…すまない、やはり我々では対処できないからカスタマーセンターに連絡してくれないか?管轄外なんだ」
「そうですか、わかりました」
僕は英語がうまくないから電話でこの内容を伝えるというのは非常にハードルが高く、とりあえずウェブサイトからメールを送ろうと思ったら、受け付けてない。状況に合わせて問い合わせができるみたいだけど、外国からのトラッキングコードでは読み込まず先に進めない。結局電話するしかないのか。なんで俺がこんなことをしなければいけないんだ。
「もしもし、荷物が届かなくて」
「トラッキングコードは?…ちょと待って、送ったことになってるよ」
「ノースヨークはうちじゃないんだ」
「このノースヨークっていうのはただの中継点、受取人のサインがあるよ」
「僕はその人を知らないんだ、住所はあってる?これだけど」
「あってる、どこか大きいアパートとかに住んでる?受付とかいない?」
「アパートだけど3人しか住んでないよ、その名前の人はいない」
「おかしいなあ」
とりあえずこんな感じであとは何言ってるかわからなかった。何か手続きをするなら送る側からしないといけないとか。僕は届けた住所が間違っていると思っていたけれどあっていたみたいだ。とにかく解決しなかったのです。