本を読んでいない。日本にいた頃はブックオフやAmazon、よく行く書店で本ばかり買って読んでいた。ジャンルは偏れど、浅いものから深いものまで簡単なものから難しいものまで、毎月何冊も購入していた。それがカナダに来てからというもの、全然読んでいない。理由はいくつかある。まずカナダの本は英語で読めない。辞書使いながら無理して読めないこともないかもしれないけれど、やる気が続かない。同時に、日本語の本を読めば読むほど英語が衰えるんじゃないかという謎の不安に苛まれていた。そんな時間があるなら少しでも英語に触れたらいいんじゃないかという、ちょっとした焦り。そして実際どちらもやらない、というのが去年の現実だった。それだったらまだ、日本語の本でも読んでいた方がましだ。幸い僕にはKindleがある。
「読みたい本はたくさんあるけれど、それがKindleにない」とお嘆きのみなさん、そいつあいったんあきらめましょう。Kindleの中にだって本当に読みたい本は、探せばたくさんあるはずだ。「なんとなく読んでみたいかも」という本は今回軽く省き、ちょっと時間を使ってガチで読んでおきたい本を今回は探す旅に出た。今話題の本やセール品はない。
巨人たちの星
僕は「星を継ぐもの」と「ガニメデの優しい巨人」を紙の本で読んだ。その続きがこの「巨人たちの星」。「星を継ぐもの」については数年前、日本のヴィレッジヴァンガードでその表紙を見かけ、気になっていたものの手には取らなかった。数年後にマンガ化されビッグコミックオリジナルを読んでいたらその広告が挟まっていた。マンガ版は正直微妙だったけれど、マンガ化されるSF小説は多分面白いだろうということで、結局数年前の、そのヴィレッジヴァンガードで本を買った。面白かった。宇宙をテーマにしたSFが好きだったらさらっと1日で読めると思う。ミステリ要素も面白い。シリーズが続いているのも良い。娯楽小説として軽い気持ちで楽しめるだろう。
ミレニアム
このブログで何度も触れた映画「ドラゴン・タトゥーの女」関連です。本は一度しか読んでいないけれど、映画は何度も繰り返し見た。シーンのカットとか背景なんかをよく見るようになった。ドラゴン・タトゥーの女は続編があるものの、まだ映画化されていない。続きが気になる、ということで以前に買ったのがミレニアムだった。Amazonで買った。僕はこのシリーズを2年前に既に読んでいるんだけど、映画をまた見た時に続きが気になってしまい、続きは知っているにも関わらずもう一度読みたくなり、Kindle版でも買おうかと検討しているところであります。同じ本を何度も買うというのは、僕はよくある。ミレニアム第2弾「火と戯れる女」はリスベットの過去を中心とした物語です。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
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ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,山田美明
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
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一九八四年
ジョージ・オーウェルの1984、名前ぐらいは誰でも聞いたことあるだろう。村上春樹の1Q84よりは有名だと思う。僕はこの本についての予備知識が全くない。ただの有名な本ということしか知らない。文学作品はそうやって読むのもいいと思う。新しく文学作品を読むということを長らく怠っていた。翻訳の種類がたくさんあるため、どれを選ぶかはお好みであったり、運次第。
レ・ミゼラブル
これは去年だったか映画化されて話題になった。僕は本も読んだことがなければ映画も見たことがない。ただ最近この話を聞いて、少し興味がわいた。フランス文学というのは僕はほとんど触れたことがない。カミュが一応フランス文学って言われているけれど新しく、そもそも彼はアルジェリア出身だから少し違うと思う。映画もそのうち見たい。青空文庫で無料だ。
失われた時を求めて
20世紀最大の作家シリーズです。この本については、ある映画で知った。「リトル・ミス・サンシャイン」という映画。内容は自殺未遂をしたゲイのプルースト研究者が兄弟の家族と暮らす映画であり、コメディ要素とどうしようもない感じが最初から最後まで続く映画だった。当時の彼女と2人で見たんだけど、彼女と2人で見て楽しい映画かどうかは正直何とも言えないが、プルースト研究者でゲイの主人公が面白かった。作者のプルーストもゲイで、映画を見て「失われた時を求めて」が気にならないはずはない。めちゃくちゃ長く、読むのは大変そうだ。そして高い。
失われた時を求めて 1?第一篇「スワン家のほうへI」? (光文社古典新訳文庫)
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カストロ、銅像なき権力者
自分の中のキューバ熱が冷めないうちにキューバに関する内容は吸収しておきたい。僕はチェ・ゲバラもカストロもあまり詳しくないままキューバを訪れた。トロントへ戻ってからカストロについて調べると、その内容があまりに好意的で驚いた。カストロは独裁者として嫌われてばかりいるイメージを持っていたから「生きている人の銅像は作らせない、自分も含め」などといったいわゆる他の独裁者、共産主義者との違いが色濃く書かれている。ホーチミンも英雄視される事を嫌った。カストロについてもっと知りたい。
サイゴンの一番長い日
これは歴録というブログで紹介されていた本だ。ベトナム関連の本といえば「我々はなぜ戦争をしたのか」「物語ヴェトナムの歴史」などを読んだ。あとは思い出せない。映画は沢山見たけれど、ベトナム関連の本はあまり読んでいない。ベトナム関連本は数が多く、一体どれを読めばいいのか、どれが評価が高いのか、どれが史実に忠実なのか、非常に判断が難しかった。この本自体は歴史を検証するものではないけれど、歴史のブログでおすすめされていたから気になっている。しかもKindle版がある!
帰ってきたヒトラー
これは訳本が出る前から気になっていた。ヒトラーが現代に蘇ってドイツでコメディアン扱いされるという話。ドイツでベストセラーになり、日本でも紹介され、ついに翻訳されたのが去年だったかな。内容が気になる人は紹介記事があるため、そちらを参考にされた方がいいと思います。ただ、新しい本だからか高い。
ここまでわかった! 明智光秀の謎
信長公記現代語訳版かどちらか迷ったけれどこっちで。織田信長を知る人なら誰でも知る1582年、本能寺の変。そして明智光秀。信長に対してクーデターを起こすも、すぐさま秀吉に討ち倒される。この本自体は史実検証型の本みたいで、歴史的事実の解明に重きを置いているため物語調ではない。歴史学者にとっては定説の内容も多いそうだ。長きに渡り、現代に至るまでに築かれた明智光秀に関する定説、常識に追い付きたい。
ツイッター創業物語
この本についてもネットのでの書評で気になって読んでみたくなった。作品に関する解説はそちらの方が詳しいかもしれない。今やスクウェアリーダーの人としても有名なジャック・ドーシーがいかにクソ人物だということが書かれているというツイートも見た。facebookの創業物語とはまた違った形で面白いんじゃないだろうか。予想。
Twitter、「史上最悪にくだらない」から上場へと駆け上がったスタートアップ - TechCrunch
既に読んだ本で面白かったもの
行人
嘘つきアーニャの真っ赤な真実
黒本
勝ち続ける意志力
歯車
審判
Kindleになかったもの
ユリシーズ
カンディード
ガルシア・マルケスの本
ホセ・マルティの本
ねじまき鳥クロニクル
ユーゴ関連本