人としての魅力がない

僕ははっきり言ってモテない。子供の頃からそうだ。モテたことがない。よく知らない人から告白とかされたことないし、そういう意味でのバレンタインとかもない。大体友達がいなかったからそれどころではなかった。この「友達いない」ってのが結構マジックワードで、今では何アピールなのか知らないけれど誰でもかんでも平気で「友達いない」とか抜かしやがるから信憑性のかけらもない。親友は二人しかいないとか、あいつらは仲間であって友達じゃねえとか、どの口がほざいてるんだと一人飯が当たり前のリアル友達いないからすれば思うわけですよ。モテる、モテないにしたって同じだ。君モテないって言いつつずっと彼女いるよね?それただの遊ばない系だよね?自覚がないのか、変に解釈しているのか、自分の都合の良いように用いているとか、だから僕のモテない、友達いないにしても見る人によって壊滅的に見えたり十分範疇に収まるように見えたりする。僕がどのあたりにいるのかはこの際どうでもよくて、人として魅力がないことは確かだ。その理由を順番にあげてみよう。

 

1.中年

僕はもう中年と呼ばれる年齢にあたる。いつの間にか葛城ミサトさんも年下になった。「中年だから魅力がない」というわけではないことは知っているが、でももう中年だぜ?10代の若かった頃を嘆いていた大学生が10年前だぜ?そりゃあ魅力ないのがベースになるでしょう。少なくとも若者たちよりは。魅力ある人というのは、中年だけど魅力がある人なんだ。普通の中年はだいたいもう終わっている。

2.無職

中年でも金があればまず魅力的だ。しかし僕にはない。そもそも職がない。これは壊滅的だ。無職であることが人の魅力になってたまるか。別に職業が定まってなかったりしてもいいけれど無職はね。年齢の次にはだいたい金でしょうって。その金の面で終わっている。さらにたちが悪いのは、働く意思がないところだ。人として終わっている部類に入る。貯金はあるけれど微々たるもんだ。もちろん実家にも金はない。

3.食べることが嫌い

中年で無職であっても、一緒にいて楽しければ魅力的だ。意外とこれが3番目ぐらいに入ってくるんじゃないか。食事が嫌いな人とは何をやっていても面白く無いと思う。それは付き合うとかそんな段階の前にわかる。食事が楽しめない人とは一緒にいても楽しくない。料理とか作っても喜ばないし、味わからないくせに不味かったら食わずに捨てるし、そのくせ自分では何もできないとか終わっている。食への関心度が低すぎる。

4.才能がない

中年で無職で一緒にいて楽しくないけれど、この人天才かも?っていう人はやはり魅力的だろう。才能なんて大げさなことに限らず、センスとか、そういうのも含め、何か秀でた部分というのが僕には存在しない。人には何かしらあるはずだ。特技であったり、好きなものだっていい。もっとすごい人がいるとしても、今の自分を誇れる何かがあるだろう。僕にはない。

5.性格が酷い

中年で無職で一緒にて楽しくないし、何の取り柄もない人でも、性格が良ければ魅力的な人だ。僕は性格が悪い。酷い。根が切れやすい性質で、自分の親父もそうだった。子供の頃あまりにもそういうのが多くて、自分で抑えようと今に至り、ほとんどそういうことはなくなった。ただ、なんだろう残酷だったりとか、変態だったりとか、だいたい酷い性格のうちに入るものばかりが自分の中にある気がする。無気力とかもか。

6.運動が嫌い

中年で無職で一緒にいて楽しくなく、何の取り柄もなくて性格が悪くても、サーフィンとかメッチャ上手かったら魅力的だろう。僕は基本的に運動が嫌いだ。正確には肌が弱くて汗をかくのが嫌いだ。だから運動はなるべくしたくない。汗で肌がかぶれるから。運動を全くしないというわけではないけれど、「好きなスポーツは?」とか聞かれたら「何もない」と答える以外にない。そんな人は少なくとも魅力的ではない。

7.見た目が悪い

中年で無職で一緒にいて楽しくなく、何の取り柄もなくて性格が悪いくせに更にスポーツ嫌いでも、顔がめっちゃかっこ良ければ十分に魅力的だろう。僕はまず背が低い。背が低いことを恨んだことはなく、むしろ僕はこれぐらいでいいと思っている。けれど背が低い人が好きというのは聞いたことがない。顔も悪い。悪いってどの程度か説明するのは難しいけれど、良い点がない。パーツが揃っているだけ。もうちょっとデザインしろよって思う。体型とかは普通だ。

8.生き物が嫌い

中年で無職で一緒にいて楽しくなく、何の取り柄もなくて性格が悪くスポーツも嫌いで顔もブサイクだけど、動物がすごい好きな人はある種魅力的に見えるだろう。僕は生き物が嫌いだ。ペットとか動物が嫌いだ。鳩とかカラスとかも嫌いだし、虫も嫌いだ。植物に関しては特に嫌いってことはないけれど、虫が湧いたりするから好きではない。動物の何が嫌いかって、その臭さと汚さだ。あんなものは触れないし、同じ部屋になんて置いておけない。これはただの僕の本心であって、実際はそこまで動物を拒絶したりはしない。

9.運が悪い

中年で無職で一緒にいて楽しくなくて何の取り柄もなく性格も悪くスポーツが嫌いで顔もブサイク、おまけに動物嫌い、でもめっちゃ運がいい人は魅力的に見えないか?少なくとも今後はバラ色かもしれない。僕は運が悪い。特別何か悪い運に当たったかというと、そういうのは今のところ見当たらないにしろ、運頼みで勝った試しがない。運で何かを得たことというのが人生で一度もないんじゃないかと思う。実力もないけれど。 

10.人徳がない

中年で無職で一緒にいるとつまらないし才能もなくて性格は悪いしスポーツできなくて顔はブサイク、動物嫌い、運も悪い。でもその人の周りに人が集まってくるならやはり魅力的だ。僕は友達がいないという事を冒頭に書いたけれど、正確には人間関係が続かない。すぐに途切れる。頭に思いも浮かばなければ、必要ともされない人間なのだ。それは人としての魅力が無いからだろう。

他は大体普通。魅力的でも何でもない。もういいだろう。これ以上出てこない。じゃあどんな魅力が欲しかったかって、そりゃあ全部あれば最高だろうけれど、やはりそれだけで全部を覆せるような才能の部分が一番欲しかった。

だから実際僕とその周りの人との関係というのは、人間の魅力という枠組みの外にある何かの関係性が強い。