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妄想を繰り返す

自分には変な嗜癖がある。頭の中で妄想を繰り返す。僕はそれらのことを今まで無意識にやっていた。妄想と言っても無から生まれる独自の創作ではない。僕が行っているのは、頭の中でのシーンの繰り返し。本や映画の中で気になった部分が頭から離れなくなる。頭の中で何度も繰り返し呼びかけられる。再現される。目をつむればもうお終いだ。映像として始まる。日常生活を営んでいる時はそれどころじゃない。例えば動いている最中に頭の中でそういうことが始まることはあまりない。むしろ始まれば外に出ない。

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僕自身もその繰り返し再現を、求める場合と求めない場合がある。求める時は大抵そこから何かを見つけ出すまで繰り返される。何度も体験することで、擬似的に経験することでその状況に慣れようとしている。慣れた目線で、何かを見出そうとしている。それまで繰り返される。何度も何度も。原典があれば、そちらに戻って確認する。本の同じ箇所や、映画の同じ箇所ばかり何度も繰り返し見る。映像を補強する。より正確に再現された映像体験の中から、より忠実な答えを求める。登場人物の心理を読み解こうとする、というよりは同意を求められているような、訴えかけられている気になる。その都度酔い、その都度気持ち悪くなり、それでもむさぼる。求めない時は、頭の中で振り払おうとしても何度も再現されるだけ。そういうのが自分の頭の中にはいっぱいある。

誰にでもあることじゃないか、って思うかもしれない。どうなのだろう。僕の場合、それが1日に3時間とか4時間とか平気で続き、その間何もできなくなる。その間はずっと動けない。書き出すこともあるけれど、基本的にはずっとベッドにいて、頭の中で繰り返される映像をずっと体験している。それはとてもつらいシーンであったり、自分が何かひっかかった場面であり、でもそうやって本や映画の感想を書くことも多い。