短歌を読んでみよう

最近この話題が多い。僕も参加したはてな題詠「短歌の目」も参加者が増えているようで、はてなブログにおいて短歌に触れる人も徐々に増えてきたということだろうか。「何かのヒント」さんでは、短歌について勉強を始めたりもされている。僕は短歌を勉強したことがないものの、過去にいくつかの短歌を読んだことがあり、このはてな題詠にも参加したいと思った。歌人が詠んだ歌を読めば、より意欲が増すに違いない。

スポンサードリンク  

えーえんとくちから

僕が最も影響を受けているのは、笹井宏之さんという歌人だ。この人の歌集「えーえんとくちから」を買ったのは4、5年ほど前で、名古屋のon readingという本屋にて購入した。買うきっかけはon readingのサイトに載っていた商品紹介だった。僕は元々この本屋に何度か足を運んでいたから、よくサイトをチェックしていた。歌人の笹井宏之さんは自分とかなり歳が近い。祖父の影響で子供の頃から地元の新聞の短歌欄によく投稿されていたらしい。彼は若くして病気で亡くなっている。そういうプロフィールも相まって気になり、またその表紙に書かれていた至極の歌に惹かれた。

拾ったら手紙のようで開いたら あなたのようでもう見れません

笹井宏之

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

えーえんとくちから 笹井宏之作品集

 

もしこの人の歌が気になったらwebで検索してもたくさん出てくると思うし、Twitterの非公式botなんかもあるからそこでも試しに見ることができる。

笹井宏之 - Wikipedia

金槐和歌集

打って変わって古典の和歌。金槐和歌集は源氏三代将軍、源実朝の和歌集だ。彼は歌人として勅撰和歌集にも入集し、小倉百人一首に選ばれている。金槐和歌集の金は鎌倉幕府の将軍だった源実朝の鎌倉の金偏から来ている。槐は大臣という意味らしい。

金槐和歌集を知ったのは、実は太宰治の書いた右大臣実朝という小説からだった。これは源実朝を主人公とした小説なんだけど、その中でいくつもの和歌が紹介されている。彼の詠んだ歌というのは技巧も飾り気もなく素直な気持ちをそのまま詠んだものが多いと言われ、それが彼の人柄を現しているようだ。

時により過ぐれば民の嘆きなり 八大龍王雨やめたまへ 

大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも  

右大臣実朝

右大臣実朝

 

この二つに関しては完全に僕の好みだから、自分に合ったものを見つけてください。webにはたくさんある。古典であれば、Kindleで無料で読める歌もあった。

万葉秀歌

万葉秀歌

 
芥川竜之介歌集

芥川竜之介歌集

 
近代秀歌 (岩波新書)

近代秀歌 (岩波新書)

 
今はじめる人のための短歌入門 (角川ソフィア文庫)

今はじめる人のための短歌入門 (角川ソフィア文庫)