2日目、ストックホルム・アーランダ空港で立ち往生

前回の続き

 

一つ目の飛行機に乗る

結局飛行機は予定より4時間遅れ、乗り継ぎは予想通りどう頑張っても無理な状況となった。今までにも旅行は何度かしたが、飛行機が4時間遅れて乗継できなくなるなんて初めてであり、これはもしかすると保険が適応されるんじゃないだろうかと思った。それにしても3時間前には空港着き、そこから追加で4時間待って空港で合計7時間待った。もう永遠に来ないんじゃないかとさえ思えていた飛行機が来て乗り込むことができ、少し安心した。ノルウェジアンはLCCだけどUSBも電源も有り、席も悪くなかった。昨日から全然寝ていなかったため、さすがに疲れて機内で少し寝た。

スウェーデン行きの飛行機ということで周りを見渡すと、さすがに僕のようなアジア人は少なく見るからにスカンジナビアンばかりだ。僕が機内持ち込みしているリュックサックのカンケンバッグはスウェーデンのブランドで、トロントにおいては韓国人が片っ端から背負っていたため肩身が狭かったけれど、空港の搭乗ゲート付近や機内で多く見かけた。多分彼らはスウェディッシュだろう。カンケンバッグはスウェーデンにおいての吉田カバンぐらい一般的な扱いであり、日本や韓国で流行ったことの方がイレギュラーなんだ。

航空機遅延の保険

9時間ほどの飛行時間を経て、ストックホルム、アーランダ空港に着いた。ターミナルを抜けた先にあるSky Cityという場所はデザイン性に満ちており、丸い照明が天井から吊るされ片面のガラス張りから日光が差し込む実にかっこいい作りとなっている。しかしそんなことよりも僕は早速wi-fiを繋ぎ、日本の保険会社にIP電話にて連絡した。今回飛行機の遅延があり乗れなくなったため、保険は適用されるのかどうか聞いたところ

「遅延で保証されるのは同一運行内におけるトランジットでの乗り過ごしであり、今回のように別の飛行機に乗り遅れたケースは対象外。さらに6時間以上の遅延が要件であり、なおかつ宿泊せざるを得なくなった場合の宿泊費及び食費や移動費のみが対象でそもそも航空券は保証対象外」

という回答だった。僕はこの手の保険を請求したことがなく、全然知らなかったため参考になった。まあ普通そうだろうな。保険は諦めて別の航空券を探したが、最低価格で2万以上。僕が元々予約していた飛行機は荷物追加の費用を含めても6,000円ぐらい。今日買って今日乗る便で安いのはない。非常に痛い出費だ。5日ぐらい待てば約10,000円の航空券があったけれど、その先の旅程も組んでいるため今更大幅な変更はできない。それよりはまだ、2万円払って明日すぐクラクフに向かったほうがましだろうと思い、ネットを利用して航空券を購入した。

ストックホルム、アーランダ空港

https://instagram.com/p/3ZAnjIhvCB/

ネットといえば、アーランダ空港のwi-fiは3時間しか無料で使えない。同時に容量の上限がたった100MBであり、IP電話で保険会社と話していたら一発で終わった。空港のwi-fiを有料化するのはビジネスとしては儲かるかもしれないけど、非常に不便だからやめて欲しい。有料にするならせめてwi-fiだけでお金取るのではなく、ネットカフェみたいに何か提供してくれたら喜んで利用するのにな。しかし最近は空港において、wi-fがi無料で使い放題という方が珍しいかもしれない。ケアンズでもJFKでも有料、もしくは時間制限付きで無料だった。トロントピアソンや関空、ドバイ国際空港は無料で使い放題だった。一昔前はどの空港でも使い放題だったイメージなのに変わってしまったのだろうか。ただストックホルムのアーランダ空港については抜け道があり、Sky Cityというターミナル同士の間のスペースにマクドナルドが入っていて、そこで無料wi-fiを使うことができる。しかしこれもiPhoneでは接続できたけれど、何故かMacでは何度やっても繋がらなかった。

明日朝一の飛行機を先ほど済ませており、今夜はこの空港で一晩過ごさないといけない。旅行の1泊目がバス泊で2日目が空港泊とはなんとも疲れる。寝る場所は少しでもマシな場所を確保しようと思い、空港のインフォメーション行って質問してみた。

「ここで寝ないといけないんだけどいい場所はない?」

「近くのホテルだったら…」

「そうじゃないんだ。空港の中って意味でね」

「ああ、それならSky Cityにいい場所がある。横になれるイスもあるけど、階段を上がってロフトみたいなっているところへ行けばゆったりできるイスや電源がある」

インフォメーションの兄ちゃんに「Tack(ありがとう)」と告げ、Sky Cityへ戻るとロフトになっている部分を探した。ロフトの部分というのは、空港から出る電車の入り口の上部に設置されたロフトであり、階段にて上がることができる。そこは確かにゆったりと座れるスペースがあり、人もまだまばらにしかいなかった。僕は充電しながら近くの売店でアイスを買って食べたり、疲れて寝たりしていた。

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というわけで現在ストックホルムで立ち往生中、予定外の出費がかさんで旅行の最悪な出だしは継続中でございます。今回初めての場所はまだ空港しか行ってない。

2015.6.2. アーランダ空港にて

次回、3日目スウェーデンの空港でデザイン性を見る