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10日目、ワルシャワ以降の旅程を決める

旅行

前回の続き

今日も朝早くに目覚め、リビングにて朝食を摂っていたところ、日本人のおじさんに会った。

「おはよう」

「おはようございます」

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定年後の世界旅行

僕らは互いの身の上話をしていた。主に彼が話し、僕が聞きながら相槌を打つような形になった。彼はドイツの外資系で働いた後、定年を迎えて今は悠々自適の生活を送っている。そして年に4ヶ月は海外旅行をしているということだった。奥さんは10歳年下でまだ現役で働いているため、一緒に旅行すると言っても彼の旅程に短期間だけ奥さんが合わせることが多いらしい。会社員のうちは仕事でドイツへ出張に行ったりしたものの、旅行自体はそれほどしてこなかったとか、定年を迎えてからは中南米やヨーロッパ各地、ありとあらゆる場所へ行っているそうだ。それも同じ国内を回りながら1ヶ月近く滞在することが多いらしい。旅行の期間が長いため、ホテルなどは奥さんと泊まる際にしか利用せず、普段はこうやって若者に混じってホステルに泊まっているとのことだ。このホステルは中年の人も多く、意外だったと言っていた。彼の言葉で印象的だったのは

「こういう旅行ってみんな若い時しかできないって言うけれど、定年迎えてからでも別にできるよ」

という言葉だった。これは、彼だから言える言葉だと僕は思った。英語を話し、年金があり、十分な貯蓄がある彼だからこそ年に4ヶ月も旅行していられる。他の同世代、たとえば僕の親なんかは定年がないから時間がなく、十分なお金もない。ましてや英語なんて全く話せず、旅行のノウハウもない。もし仮に定年後にそういう生活を望むのであれば、その日に向けて若いうちから十分な準備をしておかなければならない。それでも先のことなんてどうなるか不明だ。だから僕自身は、今できるなら今やればいいと思う。彼が言うように「今しかない」ということはないかもしれないけれど、先のことはその時になってみないとわからない。今できるんだったら、今やればいい。ただそのために安定した地位を捨てたりとか、そこまでは推薦できない。それ以上どうするかは個人の判断になってしまう。

「じゃあ、僕はそろそろ行くよ。良い旅を」

彼はそういってこのホステルを後にしていった。これから奥さんと数日の間だけ夫婦水入らずの旅行になるのだろう。

これからの旅程を決める

僕はもうワルシャワでやりたいことがなくなっていた。行こうと思えばいくらでも行き先はあるけれど、旅の疲れも出ておりあまりやる気が起きずダラダラと過ごしていた。おそらくもう二度と来ないワルシャワで無駄に時間を過ごすのはもったいないと言っても、興味ない場所へ足を運んで無駄に時間とお金を費やすのも同じことだと言える。僕にはまだやることがあったため、作業できる場所を探していた。まず、今日泊まる予定の家への行き方を調べなければならない。その次に、ワルシャワ市街地から空港への行き方を調べなければいけない。クラクフからワルシャワへ来た時はタクシーに乗せてもらったため、空港へ戻るにはバスか電車を利用したかった。次の行き先はボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボであり、そこでまた空港から市街地までの行き方を調べておかなければいけない。こういうのは現地で聞いてもいいんだけど事前に日本語で調べておいたほうが楽だ。他にもある。僕はサラエボからモスタルへバスで向かい、そしてモスタルからドゥブロヴニクへまたバスで向かう。その先の旅程をまだ決めていなかった。サラエボへ向かう今日が6月9日、サラエボの宿泊先、そして何日滞在するかさえもまだ決めていなかった。もちろんモスタルやドゥブロヴニクも同じとなる。6月28日にはストックホルムへ戻りバンコク行きの飛行機に乗らないといけないため、その間の旅程をこの際に全部決めてしまおうと思った。順番にまとめると

  1. カウチサーフィンのホストの家への行き方を調べる
  2. そこから空港への行き方を調べる
  3. サラエボの滞在日数と宿泊先を決める
  4. サラエボの空港から宿泊先までの行き方を調べる
  5. モスタルの滞在日数と宿泊先を決める
  6. ドゥブロヴニクの滞在日数と宿泊先を決める
  7. その先どこへ行き、ストックホルムを発つまでの予定を決める

普通の旅行者はこういった詳細を決めて旅行をしない。思うがままに適当にバスや飛行機を乗り継ぎ現地に着くと自分の足で宿を探して、予定なんか決めずに旅行する人が多い。旅行経験があり、お金や時間にも余裕があって何ヶ月も長期で旅行できる人はそれでいいと思う。僕の場合は約1ヶ月しかなく、お金もそれほどないためどうしても安い日程でストックホルムからバンコクへ乗り継ぎオーストラリアへと行かないければならない。

今日のカウチサーフィンのホストには既に連絡をとっており、最寄り駅も聞いていたため家までのルートをGoogleマップで確認するだけだった。それをiPhoneに保存して確認しながら移動できるようにするだけ。ワルシャワの空港への行き方に関しては、ネットで検索してもワルシャワ中央からの行き方しか出てこなかった。Googleのルート検索はワルシャワのバス、トラム、鉄道を網羅していないため使えない。これは今日泊まるホストが知っているだろうと思って後で聞くことにした。サラエボについては、今回の旅行のメインの行き先がクラクフとサラエボだったため、クラクフ同様長い時間を取ろうと思った。1ヶ月のうちクラクフに費やしたのが4泊5日、当初5泊6日の予定だったものの飛行機の遅延のためストックホルムの空港に一泊することになった。4週間しかないうちの1週間をクラクフに費やしたのと同様に、サラエボにも1週間使おうと思った。厳密には5泊6日、booking.comに出てきた一番安いホステルを予約した。この時は忘れていたけれど、ホステルばかりを集めたhostels.comやhostelworld.comというサイトで探せばもっと安いのが出てきたかもしれない。もしくは現地でそういうサイトに載せられないような安宿もたくさんあったかもしれない。安さを重視したければいろいろな手段がある。僕が予約したのは5泊6日で5500円だったから高くも安くもないというところだろう。サラエボの空港にはバスや電車が無く、タクシーを利用するしかないようだ。モスタルはついでに寄るだけのつもりだったため、2泊でいいやと思い同じく一番安いホステルを予約した。値段は2300円。

カウチサーフィンを利用しなかった理由

本当はワルシャワでもホステルなど利用せずにカウチサーフィンで全日程を過ごすつもりだった。しかしカウチリクエストを送ったところ、泊まる日程がポーランドの4連休中で皆が皆家におらず旅行中だということで、受け入れ先がなかった。連休が過ぎた最後のこの日だけ受け入れ先を見つけることができた。ボスニア・ヘルツェゴビナにおいてもカウチサーフィンできる個人を探していたけれど、相手を見つけることが難しかった。カウチサーフィンの相手を探す際に、僕は何かお互いの共通点や共通した感心事がある相手に限定していた。少なくとも日本や日本人に興味があるか、日本の何かに興味がある人でないと僕は間が持たないだろうと思い、そういった点を全く見つけられない人に関してはリクエストをためらった。サラエボにもモスタルにもカウチサーフィンのホストはいたものの、日本語を話すどころかJapanのキーワードで何か引っかかる人は一人も出てこなかった。ドゥブロヴニクについても同じで、僕はこの3箇所についてカウチサーフィンを利用することは諦めた。そういうのを全く気にしない人も多いから、これは単に僕の選び方だと言える。同時にこのあたりは物価が安いため、ホステルを利用したところで負担は知れているだろうと思っていた(ドゥブロヴニクは宿泊費の相場が高くて失敗した)。

ドゥブロヴニク以降

さて、その先をどうしようか迷っていた。ドゥブロヴニクの滞在日程を決めるには、次の行き先を決めてしまった方がいい。飛行機を利用するのであれば行き先や日によって値段に雲泥の差があるため、高いフライトを掴まないように日程を調整しなければいけない。元々考えていたのはイタリアか、スペインなど。ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナと重い旅先が続くためドゥブロヴニク以降は気持ちが晴れやかになる場所にしようと思っていた。そのためベオグラードなども外した。しかしこれといって行きたい場所というのが思い浮かばなかった。試しにフライトを調べてみても、そんなに安いものは出てこない。どこか行きたいところはあっただろうか、イスタンブールなども調べたが、ストックホルムへ戻るのが結構高い。ペテルブルグにも行きたかったけれど、同じくフライトが高い。ドゥブロヴニクとストックホルムを含め、残っている日数は2週間を切っている。あと一箇所が限界だろうと思っていた。そしてドゥブロヴニクから向かい、その場所からストックホルムへ戻る費用はせめて5万円以内に抑えたかった。そんな時にLINEが来た。

「今旅行中?楽しんでる?もしモロッコへ来ることがあれば案内するよ」

この人には以前僕がヨーロッパを旅行する話を伝えていたんだ。モロッコか。全然興味はないけれど、アフリカ大陸には今まで一度も行ったことがない。

「どこだったら案内できるの?モロッコと言っても広いだろうから」

「そうだね、比較的大きい街だとラバトかな?カサブランカはちょっと遠いから」

僕はフライトを確認してみた。ドゥブロヴニクに滞在する日数をいろいろずらして調べてみたところ、ドゥブロヴニクからラバトまで2万円以下の航空券があった。あれ、これ行けるんじゃね。そして復路、ラバトからストックホルムなんて安いフライトはあるのだろうかと調べてみたら、1日だけあった。これも2万以下だ。この日程だとドゥブロヴニクには5日間滞在することになり、ラバト3日、ストックホルムも5日間の滞在となる。ドゥブロヴニクやストックホルムが長すぎるけれど、もう考えるのがめんどくさくてこれでいいやと思った。

「おーけーわかった、行くことにするよ」

「ほんとに?日本人には今まで会ったことがないからすごく楽しみ」

作業をした場所

最初はホステルから歩いて5分ぐらいの場所にある大きな公園でブログ用の文章を書いていた。しかし雨が降ってきてすぐホステルへと逃げた。ホステルをチェックアウトすると、Wi-Fiがある場所を探そうと思いワルシャワ中央駅へと向かった。中央駅にはマクドナルドがあり、マクドナルドはもうどこへ行ってもネットを使う場所として定着していたから入ってみた。頼み方がわからず、とにかく安いのでいいやと思いチーズバーガーとコーラで5złoty(167円)という破格の値段だった。ポーランドの物価すげえ。ここで2時間ほど作業していたがあいにく電源がなかったため、場所を移すことにした。どこか電源もWi-Fiも使える場所はないだろうかと他のカフェや何かを探していたところ、丁度マクドナルドの反対側に待合室があった。ここはワルシャワ駅から電車に乗る人用の待合室みたいで、電源がたくさんあった。イスはマクドナルドのようなクッションのあるイスではなかったものの、ネットは使い放題(30分に一度ログインしないといけない)おまけに何も買わなくていい。ここしかないと思ってここに3時間ほど留まって旅程を決めたりホステルと飛行機を予約したり、ストックホルムでカウチサーフィンをするホストを探したり、ブログを書いたりという作業をしていた。

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マクドナルドの反対側の階段を昇るとこういう看板が見える、まさにここ

そのうち夜になり、今日の宿泊先へと向かうことにした。今日のホストは夜8時以降なら帰っているということだったため、その時間に合わせてワルシャワ中央駅近くの地下鉄の駅へと向かった。ワルシャワの地下鉄というのがまたクラクフのバスやトラムと違い、一番安い切符が20分以内なら乗り放題というものだった。宿泊先まで何分かかるかわからなかったけれど、4駅ほどだったから僕はとりあえずそれを買って切符を自動改札に通し、地下鉄に乗った。

次回、10・11日目ワルシャワでのカウチサーフィン