高城剛と堀江貴文は旧知だったみたい

以前に高城剛と堀江貴文の共通点みたいなことをサラッと気にしていたら、彼らの対談記事が見つかり、やはり彼らは旧知の間柄だったことがわかった。彼らはやっていることがそれぞれ違うけれど、共通点は見えている世界ではないだろうか。僕は彼らの両方の著書を何冊か読んだ程度でそれほど詳しいわけではないが、彼ら二人の対談を読むと、やはり非常に話が合う関係なんだろうということが読み取れる。

 

彼ら二人には共通する世界が見えているものの、やはり全然違うところもある。彼らの違いというのは、まず第一に、人に対する接し方。高城剛は非常にマイルドな接し方をする。一方堀江貴文はスッパリあっさりドライな接し方をする。高城剛のメルマガ質問なんかには「何でこんな奴が彼をフォローしてるの?」「こいつ何もわかってねえじゃん」というような見当外れまくりの人が高城剛に対して質問を投げかけていたりする。彼はそういう人に対して非常にマイルドな返答をする。懇切丁寧に、相手を真っ向から批判せずに自分の立場から自分の見解を述べる程度にとどめている。おそらく堀江貴文であればそこはあっさりと切り捨てるようなところだと思う。そういう人当たりの違い、世渡りの違いなんかが話題性や彼ら二人を取り巻く環境に大きな違いを生んでいると思う。良くも悪くも。

第二に、先ほどの延長にもなるかもしれないがメディア展開のしかたが全然違う。高城剛は自身の講演、Kindleによる自家出版など、本当に関心ある人を対象にしたような、言うならば狭く深い露出の仕方が多いように思う。公共のメディアに出るようなことはほとんど無いんじゃないだろうか。一般的に高城剛というと、やはり沢尻エリカの元旦那という印象しか持ってない人が多い。一方堀江貴文は、最近は知らないけれど出所後もテレビなどよくいろんなメディアに出ていた。本も出版社を通して宣伝をガンガン行い、田原総一朗ややしきたかじんなどといった交友関係を通じての露出も多かったように思う。高城剛はその狭く深いメディア展開からあまり表へ取沙汰されること無く「なんだかよくわからない人」という印象を持たれ、堀江貴文は多方面へのオープンな姿勢から色々な印象を人々に与え、批判されたり誤解を招くことも多い。それも別に良し悪しなどではなく、彼らの手法の違い、方向性の違いとして見て取れる。

それにしても、彼ら二人の会話は異次元過ぎて面白い。それが噛み合っているということが更に面白くて、二人共そういう意思疎通ができる相手、話が合う人に囲まれている事をうらやましく感じる。彼らはそういった人たちを探し当て、引き寄せ、別の次元で彼らにしかわからない話をどんどん先に進めていっているのだろう。表に出ているような普通の人向けの会話はその触りに過ぎない。人脈っていうのは単純な利害関係ではなく、こういうことを言うんだろうな。