例外的な、些細な不安におののく

時々、心配しなくていいようなどうでもいいことがとても不安になり、押し潰されそうになる。例えば今現在無保険であり、怪我や病気をすると一発で人生は終わる。しかしながら実際のところ今まで保険を適用しないと人生が終わるような怪我や病気に見舞われたことはない。いや、そうでもないか。骨折の治療には結構お金がかかったから、あれは保険に入っていないと10万やそこらで済まず大変だったかもしれない。ただそれも人生で一度だけ、それもバイクに乗って転けたという自業自得の結果だったから運が悪いどうこうの話とは少しずれる。少なくとも今のところバイクに乗る予定はなく、そういった結果を心配することはない。それ以外の病気、入院、事故、それらに無保険のこのタイミングでかち合ってしまえば運が悪かったとしか言い様がない。ただ現実としてはいつ何が起こるかわからないようなそんな不安に対して心配するだけ無駄だったりする(日本に帰るタイミングはインフルエンザなどといった病気が蔓延しており少し厄介だ)。

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それがどれぐらい無駄かというと、日本が中国に侵略されるとかテロに巻き込まれるとか大地震が起こるとかそういうことを心配して不安になるぐらい無駄なことかもしれない。どうしようもない。不安になるぐらいだったら、自分にできる範囲で対策するしかない。治療費が不安であれば保険に入ればいい。戦争やテロや地震が不安であれば外国に避難するとか、いずれにせよ根本的な解決なんていうことはできず、どうしようもない。保険金がおりたところで死に直結する病であったり大きな障害が残ったりすればやりきれない。被害を避けて外国に避難したところでどうなる。どうしようもないから不安だとも言える。日常における備えをしておくことは大切かもしれないけれど、そればかりで不安はおさまらない。おさまりがつかない。だから考えても無駄なんだ。できる範囲の対策というのは、気休めというよりも誰かの一命を取り留める鍵になるかもしれないというような現実的なものであり、不安をおさめるためのものではない。

他にどんな不安が思いつくかといえば、未来についての不安。世の中の未来というよりは自分の未来に対する不安。そういうことは以前にも書いた。

他には旅行についての不安がある。インフルエンザやノロウイルスにかからないか不安というのも、病気が怖くて不安というよりは旅行できなくて不安というほうが大きい。どうやって対策したらいいんだこれ、今までこういった感染症対策は何一つとしてうまくいった試しがない。なんで日本は毎年こんなわけのわからない根本的な対策もないような怖い病気が蔓延しているんだ。ヤバ過ぎるぞ日本、後進国日本。旅行と言えば、ありとあらゆる不安がつきまとう。飛行機が落ちたらどうしよう、そんなことはやはり考えたところでどうしようもない。乗り遅れたら?余裕を持って行動すればいい。飛行機に乗れなかったら?それは以前に経験しているから問題ない。道に迷ったら?何度も迷っている。地図を駆使したり人に聞いたりするしかない。宿泊先が一杯だったら?どこか空いているだろう。カウチサーフィンでもairbnbでもなにかしらあるはずだ。詐欺に遭ったら?強盗に遭ったら?どうしようもない。事前にできる対策としては、基本的に危うきに近寄らず、少なくとも旅行中はビリビリに気を張ることだろう。マネーベルト買おうかな。防犯のためというよりも単に便利そうだから。

なんだかんだで今までの旅行中大した被害にあったことがない。安全なところばかり訪れていたし、運も良かったのだろう。旅行の話に落ち着いてしまったけれど、例外的な些細な不安というのは考えたところでどうしようもなく、気休めの対策なんてしたところで不安は解消されず、誰か僕の不安をどうにかこうにかなんとかしてくださいと言ったところでやはり無駄であり、ただおののくしかない。だったら別のことを考えてしまえ、とは思うもののなかなかうまくいかない時がある。一度膨れ上がってしまえば目が離せない。不安とはそういうものだろう。頭を抱える。