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ヒモになりたいヒモになりたいヒモになりた

スピッツの曲で「猫になりたい」というのがある。家庭で飼育されるペットという名の愛玩動物は、言うならばヒモのような存在ではないだろうか。とりわけネコというのは躾されるわけでもなく、飼われながらも自らのペースで自由気ままな日々を過ごす。まるでヒモ野郎だ。飯と居場所を確保しながらも、飼い主に決して媚びることなく、行動を共にすることすら稀である。それにもかかわらず、堂々とした立ち振舞い、このヒモ野郎め!という嫉妬の思いが、飼いネコを見るたびによぎる。猫になりたい。それはつまり、ヒモになりたいという意味ではないか。

ヒモという名のベンチャー企業

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ヒモを養うというのは、言うならばスポンサーになるということだ。もっと言えば、ベンチャー企業におけるエンジェル投資家のような立場に近い。エンジェル投資家っていうのはその名のとおり、株式市場に上場されていないベンチャー企業を支援する個人投資家のことで、株価の変動もない株式を購入して、その会社を支援しよう、会社が大きくなって上場すればIPOで大儲け、会社が潰れてしまったら丸損という、半ばバクチのようであり、金持ちの道楽みたいなことをする人たちである。エンジェル投資家はもちろん企業の将来性などを見越した上で投資するわけだけど、そういう株をいくつも保有しており10のうち1つでも当たれば良いほうだと言われている。2つ当たれば上出来だとか。そういうわけで、そのうちの外れる8つの一つだと思って支援してください。なんなら合同会社を設立して、支援の対価として株式を発行してもいい。ヒモ株式。そんなこと言ってると真面目に起業している人に怒られる。

プライドがない

「ヒモなんかやってて恥ずかしくないのか!」やってないけど、恥ずかしくはない。何故なら、男が手に職つけて、女を養うというようなプライドは持ち合わせていないからである。もしくは親や他人の懐から自立して生活してこそ一人前、みたいなプライドも持ち合わせていない。プライドうんぬんよりも、そういう生活をしていれば先々困るだろうっていう懸念はある。しかしながら、先のことより今が大事。今この場を凌ぐために、ただひたすらヒモになりたい。そりゃあやはり、ダメ人間でしょう、まともじゃない。先ほど例に挙げたように、ベンチャー企業がエンジェル投資家を募っていると思えばプライドを持ってできる立派な行為に思えるかもしれないが、それはベンチャー企業にも何らかの成果物があるからだ。ヒモとして得られた生活を糧にして、何かを成し遂げなければただのヒモで終わる。売れない劇団員やミュージシャンや芸術家やホストのように、夢のために支援してくれる人を募集しているわけではない。まして若いわけでも見た目がいいわけでも特技があるわけでもない。飼うメリットなんていうのはこれっぽっちもないんだから、ヒモ生活をねだったところで実現する要素がなく、見通しはない。

あと、いくらプライドがないからといっても「靴をなめろ」とか言われたら嫌だ。それはただ汚いとか気持ち悪いから嫌なだけであって、プライドとは関係ない。嫌なことは嫌で、断る。ネコだって断るだろう。犬にはなれない。あくまでヒモであり、奴隷になりたいわけではない。愛人契約もまた少し違う、専業主婦とも違う。そういうわけで、嗜虐心をそそるようなところもない。残念ながらヒモとして囲うメリットは尚更無いと判断されるでしょう。

ヒモになれたらどうするか

さて、それでも仮にヒモ生活が実現すればどうするか、参考までに予習しておきましょう。万が一の投資案件に向けた、事業計画書に相当するかもしれません。投資先としてそんな夢を煽る話にはなりませんが、実現した場合に私個人として夢があるだけです。

まず第一に、生活基盤を提供してもらいます。いわゆる寝る場所、帰る場所に該当します。仮にアパートを借りて住めと言われたらそうしますが、ヒモとしては同居形態が一般的かと思います。出資者が複数に渡る場合は分配制になり、それぞれの出資割合に応じた配当の割り当てが規定されます。ヒモなんだから、生活基盤の提供及び同居というのは配当にあたります。決して負担ではなく、それを負担と認識される方についてはエンジェルヒモ投資が成り立たちません。また、住居以外に食料や生活資金の提供は必須になってきます。それがなければそもそもヒモとは言えません。そういった出資について、与える喜び、もしくは与えることに何ら抵抗はない、という発想がなければエンジェルヒモ投資家としての活動は難しいかと思います。与えることに対して見返りを求めるようではエンジェルヒモ投資家と呼べず、ただのモノ言う株主に成り下がってしまいます。それは猫を飼うことにはなりません。躾がお望みであれば素直に犬を飼ってください。

次に、生活基盤以外に欲しいものを提供してもらいます。具体的には何かというと、一つは航空券です。僕は頻繁に旅行に出かける、もしくは余裕さえあればいつでも出かけたいため、そのための出資となります。これは追加出資ではなく、あらかじめ予算に見込まれた出資となります。見返りを求めてはいけないといいつつも、そんなことに出資して何のメリットがあるのかと言えば、一つは旅行に同行することができます。他には旅先で記した日記、撮った写真等を拝むことができます。帰国後に直接話を聞いたりすることもできるでしょう。そんなもののために出資する人はいないと思いますので、飽くまでおまけです。ヒモに限らずそういう方向で出資してくれる方がいればいくらでも受け付けます。航空券以外には、カメラ買ってください。今既に持っていますが、増えると写真の幅が広がります。それだけです。これもおまけにしかなりません。基本は与える喜び、もしくは与えることに対する無関心からの提供となります。それ以外の見返りは期待しないでください。育成ゲームのようなものです。私の個人的なライフワークとして旅行、日記、写真あたりを表に掲げているため、活動内容としてはこんなもんです。

最後に、あまりドロドロとした内容について触れるつもりはなかったのですが、ヒモと称するにあたって曖昧にしておくことはできないでしょう。そうです、性交渉です。具体的な条件として、回数は日に一度が限度となります。避妊は必須とさせていただきます。感染症予防の意味合いも兼ねて、基本的に避妊具着用による避妊が望ましいですが、特別な事情がある場合に限り応相談という形でお願いします。また、性別こそ問いませんが、行為の内容についてはお断りすることもございます。アブノーマルな趣味はないため、あらかじめご了承ください。個人的には性交渉よりもマッサージのほうが得意です。得意と言っても専門的な知識や技術があるわけではなく、30分で5,000円取れるような腕前を自負しているわけではありませんが、今まで一通りの定評があるため、よほど心の広い方がマッサージ目当てで出資頂けるというのは、それでも十分間違ったお金の使い方ではありますが、まだ口実として納得できるものが見受けられます。

ヒモになりたい

「こいつ頭おかしいんじゃないか」「キモい」と思われるかもしれませんが、こちらといたしましては半ば冗談、かつ半ば本気で提唱しております。と言うか、実際はヒモなんてどうでもよくて、ただの手段でしかない。頭ン中にあるのはただ旅行してーだのカメラほしーってことだけで、そういう費用を得るために誰かを騙したり働いたりしたくありません。だから今日もほしいものリスト置いておきます。ヒモをお探しの方はご検討の上、何か送ってください。