青年海外協力隊2016年秋募集-面接で聞かれたこと

JICAボランティア、青年海外協力隊と呼び方のあるアレに応募しています。1次の書類選考に通り、先日2次選考の面接に行ってきたので、聞かれたことなどを参考程度メモしておきます。

20~39歳の方 | JICAボランティア

健康診断について

2次選考を受けるにあたり、事前に健康診断の受診が必要になってきます。同年度に既に受診していれば、医師に転記してもらうだけでもいいみたいです。僕は健康診断をやっている診療所をネットで調べ、一から受けました。この健康診断ですが、通常の健康診断よりも診断項目が多いらしく、全ての項目を埋めてもらえるか確認しなければいけません。また、医療機関によっては診断書の発行をやっていなかったり、JICA指定の書式に記入という形式を受け付けていないため事前に確認が必要です。僕は3箇所に電話して聞き回ってやっと見つけました。

健康診断、めちゃくちゃ高い…。医療機関によって金額差はありますが、1万5千円ぐらいしました。JICAから健康診断受診料として支給されるのは、わずか5千円。しかも1次選考の結果が出てから2次選考まで3週間ぐらいしかなく、秋募集は年末年始を挟むため実質2週間、さらに健康診断の結果が出るのに1週間かかったためタイミングを逃すと間に合いません。

選考会場に行くまで

1次選考が合格した時点で、健康診断書の書式と共に2次選考の案内が届きました。2次選考の会場は東京です。当日の受付は朝8時半から9時であり、僕が住む京都からは始発の新幹線に乗っても間に合いません。そのため2次選考前日に東京に泊まらないといけないんですが、その前日泊のみJICAがホテルの部屋を用意してくれます。これは案内にある通りメールを一通送るだけです。シングルのビジネスホテルでした。

また、僕のように遠方から試験会場へ向かう人は交通費が出るのですが、その金額が実費支給ではなく地域に応じて固定支給でした。京都ー東京間なら一律2万円。新幹線に乗ると片道分にしかなりません。「こだま」ならギリギリ往復乗れるのかな。そういうわけで、僕は高速バスで東京へ向かいました。

選考会場にて

ほぼ全員スーツで来ていました。持ち物は必要書類と筆記用具、昼食。選考は100人ぐらいが一つの待合室に待機し、時間が来たら呼ばれる方式。人物面接と技術面接があり、それぞれランダムに時間が割り当てられます。僕は午前に人物、午後に技術でした。面接を終えても帰ることができず、職員が全員の提出書類をチェックするまで待合室に待機となります。予定としては朝8時半から夕方6時まで組まれていましたが、夕方3時に一斉解散となりました。

人物面接

さて、肝心の面接です。割り当てられた時間は15分、ほぼ時間通りに進行します。質問された内容は

  • 志望動機
  • ボランティアとは?
  • 仕事はしているか
  • ボランティア終了後はどうするのか
  • 職種・地域を選んだ理由
  • 派遣先ではどのようにして人間関係を築くか
  • 派遣先で嫌われた場合どのように対処するか
  • これまでの人生で一番の成功体験

「志望動機」と「ボランティアとは」については、1次選考の書類に書いたのと同じ内容になるため、口に出してスムーズに言えるよう暗記しておけばいいと思います。僕は準備不足でしどろもどろでした。それ以外の質問については全く想定していなかった内容で、もはや何言ったかも覚えてません。質問内容については職種や面接官、年度によって結構違うみたいです。中身のあることを始まりから終わりまで整然と話せたらよかったんじゃないかなー。

技術面接

こちらも所要時間は15分ですが、僕は20分ぐらい詳しく話すことになりました。

  • 希望と別の場所に決まっても行くか
  • 仕事は何をやっていたか
  • 何故その職種を選んだか
  • その職種で何ができるのか
  • ボランティア終了後はどうするか

僕が選んだ職種はPCインストラクターなんですけど、これまではこの職種も実務経験が必要とされてきました。しかし最近の要請では、条件として実務経験を問わないものも多く、僕のようにITの現場やパソコン講師として働いたこともないような一般人が多く募集に紛れ込み、この技術面接でふるいにかけられます。

「資格は取ってきたか?」「パソコン操作を人に教えるだけの専門的な知識は?経験は?」「2進数で1+1+1は?」というように、実務経験がないにも関わらず何故PCインストラクターなのか、本当にできるのか、という部分をかなり突っ込まれます。実務経験無しで応募した人は、2次選考までに必ず資格取得をしておきましょう。ITパスポートやMOSなど、難易度が低く要請内容に沿ったもので十分だと思います。僕は資格持っていないのでなかなか話が進みませんでした。

選考を終えてみて

実は健康診断の結果も悪かったんですが、何も突っ込まれることなく2次選考は終了しました。面接の手応えとしては、すらすら話すための準備不足と資格未取得が痛かったです。面接が苦手な人は、就活の面接みたいにしっかり台本を作って話す練習をして挑んだほうがいいでしょう。特に「志望動機」や「ボランティアとは」といった項目は必ず聞かれるので、予め質問の答えを用意できる部分だけでもよどみなく話すことができれば印象は良くなります。

PCインストラクターについては、募集要項などにかなり敷居が低いように書かれていますが、騙されてはいけません。「『ただパソコンを使ってきました』というだけの人が海外でパソコン操作を教えられると思う?わからないことがあったらどうするの?」と明確に言われました。未経験であっても専門的な知識や、なぜPCインストラクターとして働きたいかという理由であったり、特に資格が要求されます。実務経験が不要になり、ほぼ一般枠と化しているPCインストラクターなので、今後はもしかすると競争が激しくなったり倍率が上がるかもしれません。

今回落ちれば次回への教訓として、面接の練習をしておくことと、パソコン関連の資格を取っておくことを最低限準備しておきたいと思います。青年海外協力隊の選考は1回2回落ちることがざらにあるため、失敗を次に繋げていきましょう。