週刊日記

最近読んだ本

まあノルウェイの森なんですけどね。読んだのは4、5回目だと思う。上下巻あって長い気がするんだけど、いつもながら村上春樹小説は3日もあれば読める。今回わりと引用多めに長々と感想書いたが、ノルウェイの森については今までも何度か触れており、それぞれ違った観点で書いていた。今回は特に自分の経験や生活と重ねて書いたけれど、以前はもっと登場人物について書いたりしていた。

ノルウェイの森読んだ

これは2008年の日記。すごく抽象的な言葉ばかり。芸術家で大成する人は、直子のような正しさや純粋さを持ち続けた人なんじゃないかなーっていうような感想。

村上春樹の新刊が出たそうな

これは2013年で多崎つくるが出たときに書いたもの。一般的な表層をなぞったノルウェイの森の印象にとどめている。自分の内面にまで踏み込んでいない。このときは読んでないからなー。

村上春樹:直子について

これは感想というより「直子って誰よ?」を追いかけたもの。映画版をDVDで見た後に書いている。直子は実はあらゆる村上春樹小説にその原型が登場していて、っていうのは有名な話。村上春樹の読者はこういう国語の授業的な読み方が多いと思う。作家的にはあまり推奨されないみたいですが、どうしても気になる。

最近見た映画

※ネタバレしてます

シン・ゴジラ

「シン・ゴジラはエヴァの実写化」と散々言われていたから見て笑った。まんまヤシマ作戦でカットもエヴァの撮り方、しまいには音楽まで被せてくる。決しておかしくて笑うわけじゃないけれど、笑いどころ満載だった。血液凝固剤はてっきり注射のミサイルか何かで注入すると思ったら、まさかのクレーン車だったり(しかも大人しく寝ていたり)、建物が倒壊する度に中の様子が描かれていたり。口や背中からのビームが巨神兵だったり。

公開当時石原さとみの英語が話題になったが、ネイティヴ感はないにしてもそこまで批判するほど変な演技ではなかった。ただ、「何で石原さとみを起用したの?」という違和感はものすごくあった。あそこは本物のクオーターを持ってきたほうが絵的にも話的にもリアリティあったが、用意された日本的なシナリオと演技を合わせたら返って違和感出るのかもしれない。

話としてはけっこう無茶苦茶だったなー。自国に被害がない状況でアメリカが東京に核落とすとかありえないだろう。絵的にはおもしろかった。ゴジラが暴れるシーンをあれだけ少なくしておきながら絵的におもしろく作ったのは奇跡だと思う。しかも登場人物が9割9分おっさん。ベテラン役者ぞろいなのもおもしろかったし、早口で場面がどんどん切り替わる手法もおもしろかった。90分なのは良かったと思う。2時間あれを見続けるのはけっこうしんどい。

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ローグ・ワン

スターウォーズのスピンオフということで、ガンダムで言うところの0080とか08小隊、外伝となっている。はっきり言って地味です。ジェダイが出てこなかったり反乱軍のややダーティな部分を描いていたのがファン的に熱いところだった。時代設定はエピソード3と4の間、主人公はデススターの設計者の娘。設計者はデススターを無理矢理作らされたとかで、娘は親父の意志を継いで反乱軍と行動をともにする。この役者がレイア姫に似ていて、意図的にキャスティングしたんだろうなー。

ドニー・イェンは盲目のカンフーマスターというチートキャラだったけど、もうちょっと活躍してほしかった。アクション的な面でこの映画の見せ場はどう考えてもラストのダースベイダー無双だった。地味な戦闘シーンが続くローグワンの中で唯一本編スターウォーズ的な要素があったのはここ。トータルで見てもローグワンはやはりファンのための作品。ガンダム外伝がガンダムを見ている人しか楽しめないように、ローグワン単品では全く意味がわからないです。

スターウォーズ作るなら僕としてはクローンウォーズを映画化してほしい。あの変なアニメは見る気しない。次回のスピンオフ作品としては、ハン・ソロの過去をやるみたいです。ハン・ソロの過去については既に明らかにされている設定がたくさんあり、スターウォーズ本編においても主役級の人物なのでローグワンより楽しみやすい作品になるんじゃないかと期待している。ローグワンの楽しみ方はややマニアック過ぎる。

最近見たネット

キリスト教や聖書について知るときに、何を読んでいいかわからない問題がある。僕はおととしに聖書の入門書を読んだんだけど、やっぱり何に手を付けていいかわからなかった。あのときにコレを知っていたらなー。最近映画化された遠藤周作の「沈黙」が初級者向けに入っている。僕がこの中で読んだことあるのは、中級者向けに入っていた「カラマーゾフの兄弟」と上級者向けに入っていた「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」だけ。

キリスト教書100選|日本キリスト教団出版局

「社長退任のあいさつで皆泣いた」 WELQに端を発したキュレーション騒動、MERYから見た実情 (1/2) - ねとらぼ

ゴシップ的なやつです。どうしてこういうことが起こるのだろうか、ブコメ参照。

『傘をひらいて、空を』槙野さやかさんインタビュー。「文章を公開することは、灯台の灯を点すこと」 - 週刊はてなブログ

知る人ぞ知る、はてな古参を取り上げる公式のコーナー。はてな界隈に疎いから、前から有名だったような人を全然知らない。知る機会ができてい良い。こういう商業感ゼロのブログ、実に良い。

サウジアラビア、日本人に数次ビザ発給で合意 料金は約6,000円 - トラベルメディア「Traicy(トライシー)」

Twitterで見かけた。サウド家の人が日本を訪問したついでに起こったできごと。これまでサウジアラビアと言えばビザを取得するのがすごく大変で「行けない国」という認識だった。カナダで会ったサウジの人に「遊びにこいよ」と言われても「ビザ取れないよ」と返したら「何で?」って言われてた。彼らは自国の事情に詳しくないらしい。サウジは国策で国民を英語圏に飛ばしまくり、国費で英語を学ばせている。カナダやオーストラリアの英語学校に行けばかなりの確率でサウジの人と出会うだろう。これからは友だちになっておけば訪問できる。

こんなのできたんだ。

欧米で過激な政党が台頭する本当の理由 | コリン・ジョイス | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

イギリス庶民の声といったところ。この人の専門はなんだろうと思ったらジャーナリストだった。日本に住んで長いようだ。スウェーデンについては「ん?」と思うような内容だったが、専門じゃないという前提でさらっと読めた。

今週の岡田斗司夫ゼミ

#170表 岡田斗司夫ゼミ - ニコニコ動画

ラーメン二郎のツイート炎上について、店の責任の範囲と客の責任の範囲とか。行為には責任が伴うから、やってもいいことないツイートを感情的にやってしまうのはバカだって話。シン・ゴジラが日本アカデミー賞を獲ったけれど、海外では全然売れていない話。あれは完全に日本人受けを狙った作品で、海外の評価基準に合わないとか。

「映画とは元々ドメスティックなものであって、その国の人以外が見るようにはできていない」 押井守

太平洋戦争などをまどマギみたいな方式でガチで作るのが日本の生存戦略って話。キャラ化によって共感と理解を促す。

今週のメインは「哲学入門」。哲学の入門書として、刃牙テイストを取り込んだ「史上最強の哲学入門」が紹介されていた。めちゃくちゃ読みたい。さっきは聖書の入門書に関するツイートを取り上げたけど、聖書に続いて哲学の入門書もどれ読んでいいかわからない問題がある。「史上最強の哲学入門」は聖書入門に挙げられていたような本よりもっとライトに入りやすく書かれているみたいで、続編として東洋哲学まである。

「人それぞれ」(ドヤッ!)「それは我々が2400年前に通過した場所だ。だったらお前の正義はなんだ?」(ソクラテス)

[asin:4309414133:detail] [asin:4309414818:detail] 著者のブログ:飲茶な日々 - 史上最強の哲学日記

その他

去年10月に200円で買ったSDカードリーダが早くも壊れた。あと花粉症がひどい。