余分なお金と時間があったら

余分な時間とお金があったら何が欲しいか、何がしたいか、ちょっと真面目に(その発想自体真面目じゃないんだけど)考えてみる。そうしないとあまりにもつまんねーねんまつが毎日続いているような感じで、日常の中に喜びや楽しみを見出すってのはそれはそれで素晴らしいことだと思うんだけど、この歳にもなるともう何もかも新鮮味に欠けて、なんかこう希望のない生活というのは抜け殻みたいで張り合いがなく、やるせない、みるみる堕落していく現状だ。そんな欲望より目先の生活を立て直すことを真剣に考えないと、という発想もあるんだが(再就職とか)乗り気になれない。最終的にはどうでもいいやと思ってしまっているところがあって、いざすっからかんになって路頭に迷うまで何もしないというか、路頭に迷ってからも真面目に考えないことが容易に想像できる。真っ当に生きる道はあきらめた。遠い昔に。その時点である意味自分は死んだようなものだったから、その先はもう野垂れ死ぬまでてきとうに生きればいいやと思っており、まだかろうじて生きているならその間はそれなりに何かやらないと暇だなーと思っている次第であります。

さて、余分なお金はないんですが、あると仮定すれば自分は一体なにがしたいのか、どう使うのか、もう一度頭の中をおさらいしてみる。物は、持ち運ぶのが大変だからなるべく減らしたい。ロマたちは貴金属を身につけることで財産を持ち運びながらノマド生活を送っていたらしい。自分はクレジットカードも銀行口座もあるためそのへんは不要だろう。物を買うというのは基本的に無し。移動どころか保管も処分も費用がかかる。服やガジェットなんかも日常において必要な分以外はいらない。今のところMacとカメラで事足りている。本は安いし処分もしやすいからときどき買っているけれど、なるべくなら電子書籍で買いたい。電子書籍なら劣化しないし大量に持ち歩ける。紙の古本よりも電子書籍のほうが高いからあまり買えていない。「あればいい」という程度ならいくらでも欲しいものはある。新しいカメラ、スマートフォン、タブレット、でも今お金があったらそれらを買うかっていうと、買わないだろうな。会社員のときだってボーナスまるまる使わずに銀行口座に入れっぱなしだったぐらいだから。必要ないし、そこまでどうしても欲しいわけじゃない。10億ぐらいあったら買うかもしれない。

他に何かお金と時間を使うあてがあるかというと、本当に選択肢が少ない。人との交流にお金や時間をあてるのはそんなにおもしろくないし、勉強とかなおさらだるい。イベントやワークショップなんかに時間とお金を使う人は世の中にたくさんいるが、あーいうのが割りと信じられない。すごく損した気分になる。タダなら検討することもある。投資とか仕事とか、そっち方面に興味関心を持てたらよかったんだろうけど、いずれにせよ先立つお金を手にするほどの意欲が湧かない。やっぱりなんだかんだで旅行ぐらいしか思いつかない。ただ実際のところ旅行もかなり食傷気味だった。ここ5年ほどで行きたいところはあらかた行ってしまい、あとはそこそこお金のかかるところが残っている。誰かロシア行きの費用を持ってくれるなら全然行きます。旅費を稼ぐほどの意欲はない。そうは言いつつも日本に帰ってきてもうすぐ丸1年が経過しようとしており、さすがに旅行不足を感じて来月ちょっと近場に行ってくる。

残された時間と残り少ないお金、どう過ごせば自分にとって一番おもしろいんだろう。お金を稼いでまでやりたいことって本当に全然ない。過程の労力を突破できるほど、何かに興味や関心を持てたらいいんだけどな。ずっと恐怖心だけを原動力に今まで動いてきたから、そういうのはさすがにもう疲れた。