#FF外からでも失礼ではありません

Twitter歴10年になるが「FF外から失礼します!」ってのは言われたことがない。あったっけ、なかったと思う。もちろん自分も言ったことはない。「FF外から失礼します!」はレイトマジョリティが持ち込んだ大衆文化であり、まだiPhoneも存在しなかった頃からTwitterを使用しているアーリーアダプターの僕に言わせると愚民どもの象徴でしかない。

一応なんのことか説明しておくと、FFってのは多分フォローフォロワーのことで、Twitterにおける用語だ。フォローしている、もしくはフォローされている関係のことを指す。お互いにフォローしあっている関係を相互フォローと言う。FF外ってことは「フォローしていないし、されてもいない」ということだろう。

Twitter上ではリプライ(返信)を送る際の枕詞として「FF外から失礼します!」の使用例が見受けられる。しかし「FF内から失礼します!」や「相互フォローから失礼します!」は見たことがない。彼らの認識では、FF内や相互フォローだと失礼にあたらないということなのだろう。それもよくわからない。なぜならフォローは自由にできるものであり、FF外が失礼だと思うならあらかじめ勝手にフォローすればいいだけの話なんだから。

つまり彼らは失礼だと思いながらリプライを送っている。「FF外から失礼します!」を言い換えると「失礼だとわかってるから許せよ!」という意味になる。自ら失礼だと思うことを行いつつも相手に許しを請うとは、なんとも図々しい。だったらやらなければいいのに、もしくはフォローすればいいのに。しかし彼らはあえてそのルートを放棄し、自らの都合を優先して「FF外から失礼します!=失礼だとわかってるから許せよ!」とのたまう。

こういうレイトマジョリティの大衆文化が持ち込まれた経緯として、おそらくどこかのタイミングで愚民の一人が「FF外なのに失礼だろ!」と発言したのだろう。フォローしてようがしてまいが、失礼なもんは失礼だ。フォローによって失礼が解消されるなんてことはない。ましてや「FF外から失礼します!」と言ったところで失礼な発言が失礼ではなくなるわけでもない。

ただ実際の使用例を見てみると「FF外から失礼します!」が登場した経緯もなんとなく理解できる。「FF外から失礼します!」は一つのツイートがリツイートによって拡散し、見ず知らずの人から多くのリプライを受けているときによく目にする。僕は今までそんな憂き目にあったことないけれど、例えば1万RTとかされた人は、本人からすれば「おまえ誰だよ」って人たちから多くのリプライを受けている。その枕詞として「FF外から失礼します!」が使用されているケースが多い。

要するに、拡散されているリツイートに対して全然関係ない人がいっちょ噛みしたいときの免罪符として「FF外から失礼します!」が用いられる。これ言っておけば迷惑かけても許されるだろうと。甘い!甘いわーその大衆心理。失礼なことはするなよ!もしくはわかってて失礼なことするなら堂々とやれよ!と言いたい。そして「FF外なのに失礼だろ!」などと言う人が本当にいるなら言いたい。Twitterはそういう場所です。フォロー外からの発言を受け取りたくない、もしくは勝手にフォローされたくないなら鍵かけてください。ちゃんとそういう機能が備わっており、実際そうしている人はたくさんいます。失礼な人はブロックもできます。ブロック悟られたくなければ今はミュートだって可能です。

僕のツイッターアカウントは10年経ってもフォロワー500人ぐらいしかいません。有益なツイートは何一つ行っておりませんが、FF外からでも失礼ではありません。鍵もかけていません。