読みたい本をどこから見つけるか

読みたい本が増えてきてせっせと欲しいものリストに追加している。しかし手元にはまだ読み終えていない本が1、2、3、8冊ある。中には借り物もあって、こちらから先に読んでいかなければならない。それにしても、このように読みたい本がどんどん溜まっていくこともあれば、全く無いこともある。本が読みたいときに、読みたい本が見つからない、そういうことって多々あるんじゃないか。読みたい本はどうすれば見つけることができるのだろう。その経緯を少しまとめてみた。

ほしいものリスト - Letter from Kyoto

本から

本に出てきた本を読む、ということが多い。タイトルが出てきたり中身が引用されていたりすると、その本自体が気になって読みたくなる。実際そうやって読み進めていった作家や本はかなり多い。チェーホフや森鴎外を読んだのは太宰治経由で、サリンジャーやフィッツジェラルド、トーマス・マンを読んだのは村上春樹経由だった。

先日読み終えた広河隆一の著書「パレスチナ」には、ガッサーン・カナファーニーという作家の名前が出てきた。パレスチナ難民だったカナファーニはパレスチナ解放闘争を主題とした作品を書き、現代アラビア語文学の主要な作家の一人として高く評価される。しかし作家兼ジャーナリストとして活動中にレバノンのベイルートで自動車に爆弾を仕掛けられ暗殺される。犯人はおそらくイスラエルの特殊部隊だろうと言われている。収録された短編「彼岸にて」が名作だとか。

映画の原作

映画をあまり見ないから、映画→原作というルートをたどることは稀だ。逆は多い。本を読んで映画化されたものを見るということ。しかし映画化された作品はたいていの場合原作を超えておらず、別の作品として見ることで楽しむことができる。原作付きのいい映画は、結局原作の面影がないほどアレンジされていることが多い。映画はやはり映画オリジナルで作られた作品のほうがおもしろい印象。

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先日見返した「アイズ・ワイド・シャット」に原作があるというのを初めて知った。この映画はてっきりキューブリックのオリジナルだと思っていたから、しかも映画と原作はほとんど同じ内容だという。これは気になる。キューブリックの映画は実は原作付きが多かったみたいだ。「ロリータ」もナボコフが原作、「時計じかけのオレンジ」にも同名の原作が存在する。

Twitterから

Twitterで勧められることも稀にある。先日見た映画「メッセージ」についてブログに書いたらこのようなコメントを頂いた。

「スローターハウス5」はカート・ヴォネガット・ジュニアのSF小説なんだけど、マチャ彦くんいわく「タイタンの妖女より好き」。「タイタンの妖女」は僕にとっていまいちだったから、カート・ヴォネガット・ジュニアあんまり合わないかなーと思っていたけれど、それよりおもしろいという本があるならあきらめずにもう一度チャレンジしてみたい。

最近ではただTwitter上に流れてきただけの本を読みたいと思うことも多い。実際買うかどうかは今のところ未定だけど、とにかく欲しいし読みたいのは確か。

フランツ・カフカファンとしては、これは圧倒的に読みたい。この手の本の日本版としては「絶望名人カフカ」があったけれど、あれは引用がメインだったからこっちのほうがおもしろそうだ。

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まさか岩波青版にこんな本があったとは。著者については詳しくないけれど、岩波青版ならタイトル買いしても十分だろう。

これは単純に見たい。奇界遺産も買って見たから、一通りページをめくりたい。

※リンク切れしている「私のすすめる岩波新書」

2016年の元日に、教養の話が流れていた。岩波新書がそういった面で一定の地位を築いていることさえ知らなかった。その後何冊か読んだなー結局歴史の本ばかり読んでしまった。まだまだ読みたい本はたくさんある。

ブログから

ブログから本を読むということは以前(3年以上前)はよくあったけれど、最近はいろんなブログを読むことがなくなったため、必然的にブログから本に行き当たることも少なくなった。単純に読みたいような本が紹介されなくなったということもある。だから余計にブログを読まなくなった。

http://www.waka-macha.com/entry/2014/09/15/004802

このエントリーも3年前と古いんだけど、今でもときどき見返す。なぜなら読んでいない本ばかりだから。フォローしていない現役作家も含まれている。というか、いまだにガルシア=マルケスさえ全然読めておらずほしいものリストに入れっぱなしにしている。ブックオフなどの古書店でガルシア=マルケスを見かけることがほぼなく、文庫化すらされていない本も多い。普通に買えばいいんだけどさ。

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村上春樹の系譜と構造 - 内田樹の研究室

村上春樹の源流をたどるエントリーですね。「羊をめぐる冒険」は「ザ・ロング・グッドバイ」をベースにしているとか。そしてその「ザ・ロング・グッドバイ」が「グレート・ギャツビー」をベースにしているとか。さらに「グレート・ギャツビー」は「グラン・モーヌ」をベースにしているっていう話。レイモンド・チャンドラーの探偵小説である「ザ・ロング・グッドバイ」は村上春樹自身も訳しており、いつか読みたいと思っている。

配信から

校了も終わり社員も帰ったのでオフィスからひとり東浩紀がゲンロン0がいかに傑作であるか、批評にどれほどの可能性があるかを滔々と語る番組。それ以上でも以下でもない。 - YouTube

これは宣伝動画なんだけど、3時間超ある。他にもニコ生などでゲンロン0の感想を話し合ったりしている動画を見ていて、やっぱり読んでみたいと思った。それも東浩紀が何度も「自身の最高傑作、当分こんな本は書けない」と繰り返しているから余計に気になる。ゲンロンシリーズは今まで雑誌のような媒体だったんだけど、ゲンロン0に関しては一冊の単行本らしい。

経済はグローバリズムの旨味を知ってしまい、お金でつながっている。しかし政治はというと国際的にリベラルから遠ざかり、移民排斥などの民族主義や国家主義の傾向に寄っている。これら経済のグローバリズムと政治の閉鎖的な状況は、互いに反発し合いながらも当分の間は二層構造として残り続けるだろう。とかそういう話も書かれているそうだ。

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岡田斗司夫ゼミ3月19日号「シンゴジラが海外で失敗した原因は碇司令にありとここでまさかの萌えアニメ再評価! そして知の格闘技『哲学』をどこよりもわかりやすく紹介」 - YouTube

キワモノ芸人として名高い岡田斗司夫先生は自身の動画配信にて、たびたび映画やSF小説、アニメや本などを紹介している。作品にはときどきハズレもあるが、圧倒的な読書量とその独自の視点で熱く語る紹介自体がおもしろく、つい乗せられて読んでしまいたくなる。

この回は哲学を真面目に学んだことがなく、真面目に学ぶのは敷居が高くてめんどくさいという人向けにわかりやすく「刃牙テイスト」を加えて話題になった「史上最強の哲学入門」を紹介していた。岡田斗司夫はグラップラー刃牙読んでいなかったにも関わらず、「史上最強の哲学入門」の刃牙テイストが気に入ってグラップラー刃牙を読んだら疲れたという。

ネットですね

本屋をぶらぶら歩いていてたまたま出会ったおもしろそうな本を買う、それでも全然かまわない。20代前半ぐらいまではそういう買い方をよくしていた。そしてそうやって読んだ本は、あまりにもハズレが多かった。売れている本とか、本屋でディスプレイされているから手に取る本って、あまり信用できない。それを手に取る自分が信用できない。誰かが読み、それなりの意見を持って勧めている本は、少なくともその人にとって大きな価値があるはずだ。その人が勧める本の中で、自分に合いそうなものを選ぶほうがより刺激的であり、徒労が少なくて済む。そういう人をフォローして自分が読む本を選びましょう。