夏、最近映画漬け。紹介や感想を4つ

夏は暑い。しかし映画館は涼しい。映画館で映画を見る人は最近また増えている気がする。映画見ようと思ったら基本1,800円ぐらいだが、割引サービスも多い。

  • 毎月1日 1,100円
  • 毎月14日 1,100円(TOHOシネマズ)
  • 毎月20日 1,100円(MOVIX)
  • レイトショー 1,300円
  • テアトル会員 毎週火・金曜 1,000円(年会費1,000円)
  • MOVIX会員 6回見たら1回無料(初回100円、年会費無料)
  • TOHOシネマズ会員 6回見たら1回無料(初回500円、年会費300円)

これを安いと見るか高いと見るかはともかく、1000円ちょっとで最新の映画が、映画館のスクリーンと音響で楽しむことができる。世の映画好き人口はどれぐらいのものだろうか。やっぱり映画館で見たほうがいい映画は多い。たまにしか映画を見ない人ほど、映画館へ足を運ぶことをおすすめします。

サービス案内 || TOHOシネマズ

料金案内 | MOVIX京都 | 松竹マルチプレックスシアターズ

ウィッチ ★

これを見たのは先日「魔女狩り」という本を読んだのと、この映画をレビューしていたPodcastを聞いたのがきっかけ。「魔女狩り」ブームだった15世紀、アメリカを舞台とした映画で、主人公の家族はイギリスからアメリカへ移民したばかりに村を追い出され、森の近くで一家7人だけの生活を始める。敬虔なキリスト教徒の一家は、彼らに降りかかる不幸が魔女の仕業で、家族の中に魔女がいるんじゃないかと疑心暗鬼に駆られる。

「魔女狩り」自体はヨーロッパ、特にフランスやドイツ、スペインで盛んだったんだけど、アメリカにも一応それらしきものがあった。映画の舞台になったニューイングランドと言えば、1692年にあったセイラム魔女裁判というのが有名だ。この事件は実は魔女裁判がインチキだったということが明らかになる裁判であり、その後アメリカで魔女裁判は下火になる。

セイラム魔女裁判 - Wikipedia

我々日本人にとって「魔女=怖い」というのはあまりピンとこない。そもそも魔女なんてディズニー映画や魔女の宅急便といった幼女向けアニメの印象しかない。しかし西洋人にとっての魔女は、古くから恐怖の対象であり現代でも根強いイメージがあるみたいだ。だからブレア・ウィッチ・プロジェクトとか、あんなドキュメンタリー調なのに題材が魔女でも成り立つ。

「魔女狩り」はキリスト教の「異端審問」に端を発した事件であり、魔女そのものはヨーロッパの民間伝承として古来から存在する。このウィッチという映画は一応ホラー映画なんだが、魔女を怖がれるからホラーとして成り立つわけで、西洋人がキリスト教的な視点で魔女とか悪魔とかっていうものをどういう風にとらえているかよくわかる。「魔女=怖い」という少年少女の心を持っていたり、信仰心に篤い人だったら恐怖映画として楽しめるかもしれない。

個人的には、この映画における何がなんだかよくわからない風のイメージ作りの演出がよかった。「魔女」がテーマであり、ホラー映画なんだけど、映画の作りとしてはバケモノが出てきて人を殺し回るというより、一家の身に降り掛かる不幸が15世紀の人たちには何がなんだかわからなくて、魔女のせいにしてしまう人間心理の映画だと言える。

主人公トマシンを演じたアニャ・テイラー=ジョイは15歳ぐらいにしか見えないが、実際は21歳だそうだ。現実の魔女狩りもそうなんだけど、この映画でも魔女とエロをところどころ微妙に絡めてくる。

映画 『 THE WITCH - ウィッチ 』 劇場情報

自宅で見る

僕自身はときどき映画を見る程度で、それも過去作品がほとんどだからやっぱり自宅で見ることが多い。自宅もエアコンさえつければ映画館に負けじと涼しい。自宅で見る場合は映画館のような新作は見られないが、代わりにコンテンツが安い。最近はツタヤでレンタルよりもAmazonプライムやNetflixが主流になっている。僕は登録していないが(実はNetflixも元はDVDレンタル屋で、アメリカはいまだにそのサービスが残っているそうな)。

あーいう月額制ビデオオンデマンドサービスって、みんなどのように鑑賞しているのだろう。テレビを持っている人なら、パソコン画面よりテレビのデカイ画面で見たほうがいい。いわゆるスマートテレビじゃなくても、HDMIケーブルを買ってパソコンと繋げば、安くて簡単にテレビで見ることができる。

ジョン・ウィック ★

殺し屋をテーマにしたアクション映画。現在ジョンウィック・チャプター2が劇場公開されている。2作目が出たんだから1作目はおもしろいんだろうと思って見た。いや、これこそ映画観で見るべき映画だった。アクション映画だからストーリーははちゃめちゃで、金内たけきさんいわく「犬を殺されたことにキレてロシアンマフィアを壊滅させてしまう映画」。アメコミで描かれる天下無双のダークヒーローっぽい。殺し屋を取り巻く組織や、コンチネンタルホテルもアメコミっぽかった。ただジョンウィックはマーヴェル超人ではなく、武器は普通で超能力はないしケガはするし敵に捕まったりもする普通の人間。

この映画のよかったところは、盛り上げ方だと思った。序盤はかなり静かに始まる。主人公ジョン・ウィックは妻を病気で亡くし、悲しみに暮れている。スマートフォンに録画していた妻のビデオを繰り返し見たり、病室で妻が死ぬ場面を回想している。葬式から帰ってくると、死んだ妻からのプレゼントが届いていた。妻は自分がいずれ死ぬことをわかっており、ジョンウィックが生きる気力を失うぐらい傷つくこともわかっていた。だから彼が生きる上での支えとなるように、プレゼントを遺していた。ここから些細な事件が起こり、ジョンウィックの過去が周りから少しずつ明らかになっていく。

映画の盛り上がりは、ジョン・ウィック自身の感情の昂りに連動している。ジョンウィックは感情をほとんど表に出さず、内側でふつふつと沸き立たせ、行動で表現する。それがアクションシーンによく現れていたように感じた。序盤のアクションシーンなんかはまだ感情がそこまで乗っていなかったが、中盤辺りから急にキレキレの映像になりそこに音楽も乗っかってくる。あの独特の銃の構えがかっこいい。あそこだけでももう一回見たい。

ジョン・ウィック(字幕版)

ジョン・ウィック(字幕版)

ディストラクションベイビーズ ★★

邦画です。去年の映画で、自宅で見た。監督が仕事で愛媛県松山市を訪れた際に、バーのマスターから聞いた噂を映画化したもの。撮影も愛媛県松山市で行われている。テーマは一人の狂気と彼に感化されたヒステリーだろうか。内容を簡単に言うと「リアルGTA(グランド・セフト・オート)」。

幽霊とか、狂った人とか、もっと言えば海外旅行とかもそうだけど、人間はよく知らない対象、わからないものに対して恐怖を抱くようにできている。正体が判明しており対処法がわかっていれば恐怖は取り除かれるが、よくわからないものはひたすら怖い。柳楽優弥演じる主人公、泰良(タイラ)を見ていると、よくわからないものへの恐怖感しかない。

泰良は上下作業着で汚れた格好をしている。顔も汚れていたり明らかに殴られたケガがあったり、ゴミ箱でゴミを漁って食べていたりする。言葉も発しない。そんな人間がいきなり殴りかかってくる。そういう映画。

それだけがこの映画じゃなくて、邦画特有のじめじめとした人間関係みたいなものが描かれており不快な気分になるんだけど、僕を含む多くの人にとってこの映画の魅力は「柳楽優弥やべー」に尽きる。だからやっぱり序盤が好き。それ以降は鬱展開というか、崩壊。

リップヴァンウィンクルの花嫁 ★

これも去年の邦画。岩井俊二監督作品と言えば、僕が見るのは「スワロウテイル」以来となる。この監督作品が好きだったら楽しめると思う。僕が見た正直な感想は、よくわからなかった。「えっ?」という感じ。

主人公ナナミは臨時教員として働きながら、コンビニでバイトする超内気な女性。婚活サイトのようなサービスで知り合った、同じく教員をやっている男性と付き合うことになり、その一部始終をTwitterのようなアプリでつぶやいている。そのままめでたく結婚することになるが、結婚披露宴に呼ぶ人がいない。旦那からはなんとか調整してほしいと言われ、そのことをアプリでぼやいていると、Twitterのフォロワーのような人から結婚披露宴でサクラをやってくれる会社を紹介される。こんな感じで始まるが、このサクラの代理店を通じてどんどんわけわからない方向へと流れていく。

僕がこの映画にあまり乗れなかった一番の理由が、黒木華演じるナナミみたいな人があまりにも嫌いすぎて。日本の女性におけるある種の典型を描いており、共感したり感情移入する人も多いと思うが、同時にすげー嫌いだって人も多いと思う。女性にも多いんじゃないだろうか。まあなんというか、彼女みたいな意志薄弱で頭の悪い人間や生き方を、とてもずるいと感じてしまう。少女マンガに出てきそうな、頭の中お花畑で埋め尽くされている感じ。

映画自体はよくわからない展開に混ざったコミカルな演出で、ところどころ笑う。「え、なにそれ?」っていう笑い。助演でCoccoが出ていた。Coccoは10代の頃のミュージックステーションの印象が強かったから、演技できるんだーという感想。

映画館へ行こう

今度公開される「打ち上げ花火」というアニメ映画は岩井俊二が原作だ。

これとか気になってるけどまだまだ先。

カーズ3は評判いいけど僕は1を見てないから。2は見なくていいそうです。

あと確実に言えることが、映画見るなら予告は見ないほうがいいです。予告で一番いいシーンを使ってしまう風潮はほんとなくならない。今月もあと1回ぐらいは映画館に行こうっと。

ちなみに、今回見た映画は全部ここで知りました。

底辺文化系トークラジオ「二九歳までの地図」