マグナムパリ展・マンガ業界・VR・財務諸表

最近の日記。

マグナム・パリ展に行ってきた

京都文化博物館で9/18まで行われているマグナム・パリ展を見てきた。料金は1,000円。展示数は131点、見るのに要する時間は30分程度、ゆっくり見ても1時間かからないだろう。金曜は夜19:30までやっており、夕方5時半頃に行った。

戦前、1930年代頃から2017年現在までのパリを写した写真が時系列にまとまって並べられている。エッフェル塔、凱旋門、ルーブル美術館といったランドマークから、街頭のスナップまで、それぞれの年代の雰囲気を比較して感じられるようになっている。最後の方はデジタル写真が出てきて、街並みや文化の移り変わりだけでなく、カメラの進化も露骨に感じられた。

撮影者はロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョセフ・クーデルカといったマグナムのメンバー。テーマも写真もわかりやすく、サイズもいい具合に拡大されていて迫力あった。

世界最高の写真家集団マグナム・フォト創立70周年パリ・マグナム写真展 | 京都府京都文化博物館

マンガ業界

現役マンガ家の人と話す機会があり、業界のことをいろいろ聞けておもしろかった。例えばマンガ家は地方在住の人が多いとか。マンガ家って芸能人みたいにメジャーになったらみんな上京するもんだと思っていたけれど、全然そんなことないそうだ。原稿はファイル送信するし、打ち合わせも電話やスカイプでやるからわざわざ東京に住む人は珍しいってことだった。京都にも現役のプロがいっぱいいるらしい。どういう人が上京するかというと、コネを作りたい人とか。

アシスタントも近隣でまかなっていると言っていた。隣の県ぐらいだったら通いで来る人もいる。アシスタントと言えば、僕はてっきり出版社を間に挟むと思っていたが、実際はマンガ家が直で雇って給料を払うアルバイトみたいなもんだった。出版社が紹介することはあっても、契約はマンガ家個人に対する弟子入りみたいな制度になっている。

最近はタブレットで仕事をするのが主流であり、マンガ用の画材屋は潰れてきたりしているそうだ。若い世代のアシスタントとかだと、もはやアナログでマンガを書いた経験がない人もいるとか。今の世代ってpixivとかが最初なんだろうな。老齢のマンガ家はどうするんだろうと思ったら、そういう人ほど早い段階でデジタルに切り替えていることも多いと聞いた。部分拡大できたりするデジタルのほうが老眼に都合がいいそうだ。

あと、夜に仕事したほうがアイデア湧くと言っていた。寝る前に書くラブレターみたいな感じで、夜のテンションで普段思いつかない創造性を発揮するそうだ。ラブレターだったら朝になって読み返してとんでもない部分を修正することになるけれど、創作の場合は常識的なこと書いてもつまんないだけで、とんでもないぐらいがちょうどいいと言っていた。

スマホ用VRゴーグル

ヘッドマウントディスプレイと言うらしい。VRで騒いでいた時期を素通りし、今頃になってそう言えばそんなのあったなと思いつつ、パソコンショップの前を通りかかると1500円とかであったから手にとってみた。VRっててっきりゴーグル内に特殊な映像を投影するもんだとばかり思っていたけれど、実際はただのレンズなんだな。

スマホ用VRゴーグルは、スマートフォンの画面をそのレンズで覗くだけというものらしい。安いから買って試そうと思ったら、スマートフォンが古くて対応していなかった。しかたなく人のスマートフォンを借りて試してみたら、ジャイロセンサーで360°対応しているのはわかったんだけど、映像はやっぱり平面だった。奥行きがない。

VRあれだけ騒いでいたのに、こんなもんなのか?と思いつつ、VRゲーム機は8万近くするから多少は違うはず。もしHTCviveやPSVRも大差ないんだったら、VRの未来は暗い。

「1秒」で読む財務諸表

最近読んだ本。決算書の読み方がわからなくて、大昔に購入していた本があったから最後まで読んでみた。内容は古かったが、経理目線からではなく経営者目線から見る財務諸表の読み方ということで、実例がたくさん載っていておもしろかった。

経営者はみなROEが大事だって言うけど本当はROAの方が大事だとか、いわゆる在庫の棚卸資産をしっかり見ないといけないとか、資産回転率、フリーキャッシュフローといった見どころ、人材育成は投資に反映されず経費に入っているなど、財務諸表のどの数字がどういう意味を示しているか、部分部分詳しく説明されていた。

ただまあ実際にはこの本と財務諸表と見比べてもわからないことだらけで、数見て照らし合わせて見比べていくしかないんだろうな。この本自体は潰れそうな会社を見抜く方法を中心に書かれていたから、成長企業を探すのは難しい。

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