なんでみんな挨拶好きなんだろう?

本当にこれ、子供のころからずっと疑問に思っていて、いまだに解消されない。挨拶好きな人に対して挨拶すればコミュニケーションが円滑にいくっていう理屈はわかるんだけど、そもそもなんで挨拶好きなの?

僕は挨拶不要論者で、「挨拶するのが常識」みたいな前提は全くよくわからない。挨拶されても全然うれしくなくて、めんどくさい。会話の切り口として挨拶を行い、そこから必要な話をするならわかるが、挨拶だけ交わしてどうすんの?また、挨拶したい人がしたい相手にすればいいのに「誰に対してもするのが当然」っていう風潮はなんだろう。

ただの挨拶っていうのは、形式だとしか思えない。中身がない。形式を重要視する人たちが、形式のためだけに行っているものであり、中身を重視する人にとってはただの無駄なやりとりでしかないと思っている。挨拶ができない人とか、挨拶が下手な人のことも何とも思わない。挨拶されなくて不快に思うようなこともなければ、挨拶されて喜ぶようなこともない。いつまでたってもどうでもいいただの無駄なやりとりとしか思えない。

ただ、そういう無駄なやりとりを重視する人にとって、無駄な挨拶が有効であることは知っているから、仕方なく無駄な挨拶をやっている。挨拶ごときで人を信用したりしないし、好意を持ったりもしない。そういう単純な思考は逆に危険だと思う。人を騙す人や、猟奇殺人者ほどそういうコミュニケーション技術を巧みに操るものだ。挨拶ごときの形式を一喜一憂するのではなく、もっと本質を重視した方がいいんじゃないか。

特に自分から挨拶してこないやつが「挨拶もない」などとのたまい怒っているのはまともな神経じゃないと思う。目上だからとか年上だからとか、まさしく形式が大好きなんだろうなと思ってしまう。世の中を生きる上で、挨拶がないことを不利にしているのはこういう輩なんだろう。僕にとっての挨拶とは、挨拶好きな人を欺く手段でしかない。そういうの本当にめんどくさいし、やりたくない。なんでそんなに形式が好きなんだろう?