先日マンガ家の人が「今の消費者はコンテンツにお金を払う感覚がない」と言っていて、コンテンツ産業のビジネスモデルについて思いを馳せていた。僕自身はただの消費者だから作り手のことはわからないけれど、とあるWeb媒体のマンガで「続きは有料」という形式にしたら「続きが無料で読めないから★一つ」といった評価が付くそうだ。怒りの気持ちもわからんではないが、これら本来予期していない形の評価はコンテンツの生産者と消費者の間にある意識の齟齬と、システムのアンマッチから来ているのだろう。
作り手は苦労して生み出したコンテンツにお金を払うのが当たり前だと考えている。一方、消費者はコンテンツをタダで消費できて当たり前だと考えている。そして作り手側の評価システムは純粋に作品の評価を望んでいるにもかかわらず、供給の仕組みそのものが評価に反映されている。これら作り手と受け手の間にある意識の齟齬はどのようにして生まれ、またどういう形で溝を埋めるのが適切なのだろうか。
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