ネガティブは治らない

一般的な見地ではなく、私的な感想として、ネガティブは治らないよなーと思う。主に生まれつきネガティブな自分を対象とするから、他の人に当てはまるかどうかは知らない。

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人に興味はないでしょ

よく「もっと人に興味持ってください」って言われることがあって、最近も言われた。いや、興味ないでしょ。と言うか、人に興味持ってる人が僕は嫌だ。やたら人のことを気にしたり興味持ったりしているのは下世話でしかないと思っているから、極端なことを言えば「人に興味持つなんてキモい」とさえ思っている。だって、自分も人に興味持たれるの嫌でしょ。他人の興味の対象になったり、あれこれ詮索されたり干渉されたり、うっとうしいだけじゃないか。興味持たれたいなんていう人がいるんだろうか?なんで?人に興味持たれて何が嬉しいの?真面目に教えて欲しい。人のことなんてどうでもいいでしょ。なんで人に興味持つのか全くわからない。特定の誰かに興味持つっていうならまだわからんでもない。あの人があーいうこと言ってて面白いからとか、あれこれ知ってて興味あるとか、ただそれだって究極を言えば人なんてどうでもいい。人は器でしかない。中身に興味があるだけで、その人じゃなくたっていい。因果関係や仕組みに興味があるだけで、対象がたまたまその人だったっていうだけの話だ。人なんて地球上に70億人いる人間という生物でしかないんだから、その容れ物自体は大差ない。肝心なのは中身であって、興味を持つとしても中身の一要素に過ぎないから、その人自身に興味はない。人に興味持つなんて土台無理な話だ。「もっと人に興味持ってください」って言葉は一体なんなんだ。理解し難い。

いい加減、わかりあえる前提はやめたほうがいい

「話せばわかる!」

「問答無用!」

ピンポーン!

「犬養毅!515事件!」

ピンポンピンポンピンポーン!

話せばわかるという前提に立って物事を進めるのがいかに不毛なことか。僕たちは幼少期の頃に、少なくとも一度は感じたことがあったのではないだろうか。

「私のことを、誰もわかってくれない」

歳を重ねるに従って、理屈や心情を言葉で表現するすべを身につける。それだけでなく、場の流れや雰囲気を察知することも学習するようになる。日常の些末な意思疎通は大抵このあたりで解決した!はずだった!!僕を除いて、君を除いて!!狭いコミュニティ(せまコミュ)で暮らしていると、調和という名のパターン化が生まれ、相手の考えていることや行動がある程度予測できるようになる。だって毎日同じ人と顔を合わせて外部からの新たな情報も刺激も革新もないんだから、相手のことは次第にわかってくる、そう思っていた。僕を除いて、君を除いて!いや、もういいか。

とにかく僕たちは分かり合えない存在なんだ。それは僕たちに限った話ではなく、そこで犬と会話している彼のことだって、ハトに餌をやっている爺さんのことだって、なんにもわかっていない。彼らは犬やハトと心が通じ合った気になっているが、全然わかっていない。川を流れている水の心や、風で葉を鳴らしている木のことだって、全然わかりはしない。だから僕らは言葉を発するし、その意味がわかったって、気持ちまでは理解できない。虫の鳴き声が発情とか、そんな単純なことでさえも。それどころか自分の気持ちだって。内側で鳴っている鐘の音だって、街頭のざわめきに打ち消されてしまう。わかりきったことさえ、わからないことにしてしまう。

そう、前提に立ち返ろう。我々は犬や豚だ。豚は同胞が目の前で屠殺されるのを見ると次は自分の番が来るとわかって大暴れするらしい。しかしニワトリは平然としている。我々にはこれぐらいの違いがある。「人間、皆同じ。なかよし」なんていう幻想。理想は信じて思い描くものではなく、塗り固めて創り上げていくものなのだ。団結せよ!思想の元に!書いてあることを読まずに、聞きかじったことを信じるのはよくない。二次的な解釈を三次的に飲み込んだだけ。

残酷性を嗜虐的に喜ぶ姿は悪趣味に見える。グロ消費の需要とはいったいどこにあるのだろうか。肉体的なもので言えば拷問とか。拷問を愉しむ姿にいまいち乗れないのは、ストレートではなく歪んでいるからだろう。迂回している。普通だったら「まあ、ひどい」と思うところの裏にちょっとした怖いもの見たさがあって、それが肥大した姿、要するに肥満体の醜さに通じる。怖いもの見たさで満たされてしまえば、もはや怖いものではなくなり、より強いものを求めて加速していきやがてはブクブクと太っていく。

それがわかっていて手前の好奇心を煽る。どこかでキャパオーバーになるその上限を上げていく。悪徳と呼ばれるものの正体か。幸福の先には退屈があり、それを避けてのことだろう。自らの、他者の痛みを喜びに変える。まさにグロ趣味と言えよう。そういうグロ趣味に対して真正面から肯定的になれないのは、どこかに優越性が潜んでいるからだ。当事者になれない優越性、コメディの優越性。

当事者であれば、そこには共感を欲している姿がある。そこに本来の喜びはない。迂回した先にある共感という喜びだ。まわりくどい。そこでしか喜びを感じられなくなったのはある意味不幸なことなのかもしれないが、かといって矯正できない歪みをそのまま受け入れることができない。例えば、何度も例に挙げる男性の話。慢性的な頭痛に悩まされていた男性は、ある日、自らの手で人を絞殺する。その時だけ頭痛が治まることに気づき、やがて絞殺に取り憑かれる。これは一つの個性だ。歪んで生じた個性かも知れないが、その際だけ分泌されてしまったんだからしょうがない。マラソンに嵌まる人と同じ。どちらも同じ。

善と悪を定義づけるにあたってよく言われるのが、宇宙をより高度に発展させるものが善で、低い位置に堕落させてしまうのが悪だ、全員が同じことをしても成り立つのが善で、成り立たなくなるのが悪だ、と言う。投資と投機なんかに使われる。バランスを保つためには何処かに悪役も必要なのかもしれない。頭の悪い僕たちは目の前に悪役が存在しないと何が悪なのかさっぱりわからなくなってしまうから。地球人は善きことだけで世の中を回していけるほど高度には発展していない。だとすれば、悪は悪として認識するからこそ意義がある。共感はいらない。善に転化しようとするのもおかしい。対立軸として受け入れよう。しかし、枠組みは発展してく。世の中の高度化に沿って、基準は広がっていく。寒気を催していたことだって、対処が簡単になり枠組みの内側に入っていく。人を殺すと頭痛が治まる人に対して必要なことは、人を殺すことを受け入れるのではなく、頭痛を取り除くこと。それが簡易になってくれば親身にならずとも連帯を、独立を維持できる。肯定も否定もする必要がなくなる。暇人は議論したっていい。待っていても世の中は変わらない。同時に、走り回ったって変わらない。

月半ば時雨

本当は月半ば15日に日記を書こうとしていたのに、いつの間にか18日だった。時間が吹っ飛んでいる。時間について前々から思うことがあり、先日聞いていた話では「時間軸は未来から過去へと進む」と言っていた。なんのことやら、時間について思うことはいろいろある。『アライバル』という映画は、今も過去も未来も全て同時に存在するという話だった。それは時間軸がどうこうという話ではなく、そもそも時間には進行という概念がないという話だった。

他に、時間は膨張したり収縮したりする。加速したり減速したりする。1日の間に1万年の時間を過ごしたりする。僕らはまだそこのところを意識的に調節できない。最近の3日間は図らずも10分で過ごした。時間を加速していたから自分は10分で過ごしたつもりだったが、周りから見れば3日間部屋の中でじっと過ごしていたように見えただろう。周りに人はいなかったが。そのうち他とピッタリ時間を合わせたい。

『若い読者のための短編小説案内』を読み始めようと思ったら(若くない)、無理だった。若くないから無理なのではなく、本で紹介されている短編を読んでからこの案内を読まないとわけわからない構成になっていた。『若い読者のための短編小説案内』は大学の講義を文章にしたような内容で、受講生には事前にテキストを繰り返し読み込んでくるように指示している。そして受講日までに可能な限りを尽くして好きな部分や疑問点を書き出してくるようにと。

なので、少なくとも先に本文を読まないといけない。本文は講義前に配られたかもしれないが、ここには収録されてない。各自で用意しなければいけない。さて、本文を探そうと思ったら、一つ目の短編初っ端から全集にしか収録されていない。無理、無理。それ以外は講談社文芸文庫にあった。図書館向きだ。図書館で『若い読者のための短編小説案内』のページを捲りながら横に全集や講談社文芸文庫を積み上げていたら、それは僕ではありません。

私の一冊|講談社文芸文庫|講談社BOOK倶楽部

反重力について考えていた。反重力とは、物理的作用なんだけど、実は意識の問題ではないだろうか。つまり、その源は自分の意思なのではないか。体が地球に引っ張られることに反対する意思。反重力だから反対と言ったが、どちらかというと緩和に近い。重力を緩める。緩めることで、体への重みは和らぎ、次第に浮き上がる。何か機械のような装置を使うわけではなく、人の意思で行う。

慣れないと微調整が難しく、浮き上がりすぎて急にオフにすると地面に落下してしまう。少しずつ、重力からの影響を緩める。自分の体の背中の方から全身へ、指先からつま先まで徐々に重力を解放していく。浮かんでも当たり前だが推進力はない。また重力を掴んで地面に降り立つだけ。どこかを蹴ったりすれば反動や摩擦力で進むことはできる。反重力は意思が届く範囲にしか作用しない。つまり自分の体だけで、着ている服や持っている物は従来通り重さを感じる。他人を浮き上がらせるのも不可能だ。

さいきん世代の違いを感じることが多くて、iPodで音楽を聞いていたら20代の人に「なつかしー」と言われショックだった。ああ、そうなのって。彼らはスマートフォンで音楽を聞くらしいが(僕が聞いていたのは音楽ではない)、「スマートフォンで音楽聞くとすぐ充電なくなっちゃうじゃない」と言うと当たり前のように予備バッテリーを取り出す。端子に差すタイプの。ダイソーで300円、そんなに大きくもないからつい買ってしまった。柄はなく無地です。

もう一つ、好きな映画を挙げたら誰も知らなかった。いくつか挙げたら「90年代ミニシアター」という一括りにおさまった。そんなことは意識したことがなく、そういう括りにおさまることを知らずに選んでいた。もっと、他にも見てるんですもっと、新しいのだって見てるんです。『ドラゴンタトゥーの女』とか挙げようと思ったが他と比べてあまりにも浮いていたからやめた。全体的に古い。感性が古い。おそらく、今を生きる人にとって90年代というのは中途半端に昔なんだろう。生まれた当時のことで、記憶になく実感もない、ただその名残りだけを周囲の影響からなんとなく知っている。80年代以前はもはや地続きでない古典の領域に入る。ソ連とか社会主義とか歴史上のできごとになっている。僕にとってのマーヴィン・ゲイだ。

カズオ・イシグロのNHK白熱教室

これについては長く書こうかと思ったけれど、時間が経ったので簡潔に。ノーベル文学賞から10日が過ぎ、この話題も既に落ち着いていることでしょう。受賞コメントが日本でも報道されていたが、実にリップサービスの上手い人だと感じた。言葉を選び、当たり障りがなく、誰も傷つけない。聞いた人は誰もがいい気分になる。これは外国人特有の作法で、人付き合いの下手な日本人がよく真に受ける。

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ネットから図書館を活用する

大阪に住んでいた頃は、北堀江の図書館にときどき通っていた。あそこはよかった。3フロアか4フロアほどあって蔵書も多く、自習室もあり、雑誌を読みにいったりもしていた。その点、京都は終わっている。スペースは狭い、蔵書は少ない、自習は禁止、何のために存在しているのかわからない。

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童貞 is dead

僕らにとって永遠のテーマ、のはずだった童貞。ある人にとっては昔過ぎて忘れてしまった童貞感。またある人にとっては事実上永遠のテーマになり続け、そしてまたある人にとっては喪失感として、心の何処かに残り続ける。しかしいつの日からか、そんな童貞感、もしくは童貞観という概念そのものが失われたような気がする。現代において童貞は、そもそもコンプレックスではなくなったのではないか。そのような疑念が確信へと変わりつつある。

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CAPSULEは終了したのか

capsuleについてときどき触れていたけれど、はっきりタイトルにしてまとめたことがなかったから思い起こしてみる。capsuleは音楽ユニットで、中田ヤスタカとこしじまとしこがメンバー。ジャンルはエレクトロ。初めて聞いたのは2007年だったと思う。大阪アメ村のヴィレッジヴァンガードで売ってたCDをジャケ買い。最初は外国人ユニットだと思っていた。

当時のCM動画

  • ニコニコ動画でもてはやされる
  • Perfumeからのメディア露出
  • きゃりーぱみゅぱみゅ、ポップスの変化
  • 新生CAPSULE
  • 集大成を「If you wanna」に見る
  • CAPSULE終了?
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ベンチ族

自転車で帰宅する。帰り道は信号のない海岸線を直進することにしている。車道からは少し離れており、街灯はまばらで明るくないが、じきに目が慣れ、自転車のライトはかろうじて地面のおうとつを照らす。とは言っても舗装された道路と違い、スピードを出して走れば転けやすく、パンクもしやすい。だから帰り道はゆっくりペダルを漕ぐ。道を踏み外さないように、ときどきすれ違う人と接触しないように。

自宅までは10kmほどあり、1時間ほどかけて帰っている。疲れているときは途中で止まり、ベンチに腰掛けて休憩する。耳にはイヤフォンを挿しており、音楽か、もしくはニュースか、人の話し声を聞いている。波の音でかき消されないぐらいのボリュームで。

休憩するベンチは決まっていない。海岸線にはいくつもベンチがあるから、見分けもつかない。昼間に座っている人は多く見かける。夜に座っている人は少ない。いくつも間を空けたうちの一つ、一つには寝ている人、話している人、画面を眺めている人、ただ座っている人、どんな遅い時間にも何人かは必ず見かける。そんな中の一人として、自転車を停め腰掛ける。特に疲れていたわけではない。潮風が身体に当たり、皮膚を縮める。

どれぐらいの時間が経っただろう。イヤフォンからは何も聞こえなくなり、波の音が続いている。まだ立ち上がる気は起こらない。ときどき通り過ぎる人は、こちらに目線を向けたりしない。通り過ぎる人をこちらが見ることもない。ただ足音と、自転車だったり、光と影が頭の前の方を横切る。

ベンチで画面を眺めるだけの人は、そうそうに立ち去る。話していた人たちはいつの間にかいなくなる。寝ていた人は起きあがり、どこかへ消えていく。身体がこわばる。足は動かない。肌はだんだんと剥がれ落ちていく。朝になり、また夜が来る。

何日経っただろう。波の音は消え、まぶたは開かない。知らないあいだに塗り固められている。隣には、斜めを向いた人が座っている。

Kindleダイレクトパブリッシング、半年で売れたのは27冊、しかし…

最近わけのわからない振込が毎月あるなーと思って銀行口座の履歴を調べてみたら、Kindleダイレクトパブリッシングからだった。3月に出したKindle書籍がちょっとだけ売れていた。でも全然、少額です。

KDPにはレポートが残っているため、具体的な数字を拾ってきた。販売数は6ヶ月半で27冊。僕は有名人ではないし宣伝もしていないから十分だろう。1冊300円で利益は190円だから、27冊で合計5000円ぐらいか。しかし実際にはそれより多い金額が振り込まれている。なんなのこれ、と思ったら、KindleUnlimitedだった。

販売数 販売利益 アンリミテッド 合計
17年3月 5 955 318 1273
17年4月 7 1337 508 1845
17年5月 1 191 500 691
17年6月 6 1146 323 1469
17年7月 3 573 603 1176
17年8月 2 382 1033 1415
17年9月 3 573 804 1377
合計 27 5157 4089 9246

6ヶ月半のうち4ヶ月、半分以上の月で購入よりアンリミテッドの方が利益出ている。アンリミテッド収益無視できないどころではない。Kindleアンリミテッドとは、毎月980円支払っているユーザーだけの読み放題サービスだ。いくら読もうと月額980円は固定。しかし全てのKindle書籍が対応しているわけではなく、ラインナップは限られている。

Amazon.co.jp: 読み放題対象タイトル - Kindle本: Kindleストア

一方出版側には、読まれたページ数に応じてロイヤリティが支払われる仕組みになっている。単価は変動制でよくわからない計算になっているが、出版の母数が増えれば増えるほどページ単価は下がるみたいだ。

Kindle Unlimited および Kindle オーナー ライブラリーのロイヤリティ | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング

アンリミテッドユーザーは商品に対して個別に料金を支払うわけじゃないから、選んで読み始めるまでの敷居が非常に低い。僕みたいなどこの馬の骨かわからない人が出しているKindle本でも、気軽に手に取っておもしろければ読み進めてくれる。アンリミテッドのサービスは日本では去年に始まったばかりで、未対応のKindle本が多く日本ではユーザー数が少ない。今後アンリミテッドユーザーが増えれば、購入の利益よりもアンリミテッドの利益が優るかもしれない(しかしページ単価も下がるのであれば、あまり変わらないのか?)。

僕はKindleアンリミテッド契約してないけれど、雑誌とか毎月たくさん読む人ならオススメかもしれない。読む本が増えてきたら契約したいです。

プライム会員であればKindleオーナーライブラリという読み放題コーナーもある。ただしこちらはもっと数が少ない。

Amazon.co.jp: Kindleオーナー ライブラリー 対象タイトル(一部): Kindleストア

2017年9月のふりかえり

この月間まとめは1ヶ月の動向を振り返りつつ、お見逃しあった日記を見つけてもらおうという試みのもとに実施されております。今月は24回更新した。先月はたった14回だったからかなり増えた。何をそんなに更新していたのかというと、本の感想やヒトコトへの回答など。あー9月も終わっちまったなー。

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