「反りが合わない」という感覚

最近noteを始めた。他の人のノートも見てはいるが、なかなか読みたいようなものが見つからない。テーマを絞って探しているはずなのに、出てくるのは「なんかちょっと違うんだよなあ」というものばかり。同じキーワードで繋がっていても明らかに自分の感覚と、その他がズレている。ぶっちゃけ反りが合わない。全然興味湧かないし、なんでそんなどうでもいいことにフォーカスしてんの?って問いたくなるが、どうやら大多数に求められているらしい。パブリックに活動するなら大多数が大事。つまり自分は顧客対象外なのだ。キーワードで繋がるなんて当てにならない。分野で絞り、言葉で区切ったってめぼしいものは見当たらない。埋もれているのだろう。マジョリティに望まれるキーワードと項目に隠れてしまっている。フォローしたい人を見つけられない。Twitterも同じ。

でもこの「反りが合わない」という感覚は大事だと思う。「大多数に望まれている」という理由で摂取するのではなく、そこにある違和感に素直になる。違和感とはつまり、自分自身の感覚にほかならない。自分の感覚、「反りが合わない」と思うにも理由がある。そこを明確にしていく過程が大切だ。自分が何を好み、何を嫌い、何に違和感を覚え、何を求めるのか、その理由は、背景は、探りに探って嗜好形態がはっきりする。ぼんやりとした感覚に過ぎなかった自分の個性がクリアになり、形になる。

自分がない、自分がわからない、周りに流されるといった人たちに足りないのは自己主張でも強い意志でもなく、違和感に向き合うことだ。自分に向き合い、自分自身を知る作業が圧倒的に足りていないから、自分を形作る主軸が見えておらず、あっちこっちふらふらとブレてしまい、自分の本心がなんだかわからないまま体にストレスだけを溜めてしまう。就職活動でよく自己分析なんてものをやったりするが、あーいうのではない。あんな人に求められる基準を前提とした分析なんて、自分を知るためには何の役にも立たない。もっと単純な違和感に向き合うことだ。しかしもしかすると違和感に気づかなかったり、押し殺すことが習慣になっている人もいるかもしれない。中には違和感を持たない人だっているだろう。

「大多数に望まれている」から、それが民主主義多数決大正義だと思って自分の意見、趣味、嗜好に目をつむってしまう人がいるのは何故だろうか。それは少数派、マイノリティであることが異質とみなされ、社会悪として迫害されるからだろう。自分の意見を表明すると攻撃に遭う。周囲に迎合しないと生きていけない。魔女狩りである。でも別に自分の好みを知ったって、表立ってアピールしなければ迫害されることもないと思うんだけど、ただ明らかにするだけではダメなんだろうか。一度気づいてしまうとそういうわけにはいかないんだろうか。それよりも単に、自分自身の個性なんかより他者との関係性や協調性を重視しているというだけの話だろうか。どこかしら、多かれ少なかれ違和感を持つことはあると思うが、それが他者に対する否定だと勘違いして感情に蓋をしてしまうこともあるかもしれない。そんなことはしなくていいのに。認めることと認めないことは、分けれ考えればいい。

その昔、Internet Explorerというブラウザが世界で一番使われているからといって、最も優れたウェブブラウザだと思い込んでいる人がいた。IEが世界で最も使われていたのはWindowsの標準ブラウザだったからという理由だけで、最初から最後まで評判はクソだった。事実クソだった。しかし「世界一=良い」と思っている人は、IEが世界最高のブラウザだと盲目的に信じていた。他のブラウザを使ったこともないのだろう。判断力もないかもしれない。多くの人にとってはブラウザの質なんてどうでもいいことだけど、そんな恥ずかしい論争が2000年代初頭にあった。

読みたいものがないから書くというのは一つの原動力なのだろう。

手紙が来た。

日本からだ。先日書いた、件の彼女からである。

手紙を書くとは言われていたが、まさか本当にこんなに早く来るとは。女性は男性に比べ、現代においても紙の手紙を書く習慣が残っていると言う。紙に手書きをするほうが、気持ちが込もるからだそうだ。今まで紙の手紙なんて数えるほどしかもらったことないが、これは来た。来るものだった。僕は思わず涙ぐんでしまった。なんだろう、この味わい深さ。まんまとしてやられた。

落ち着いて書き綴った手紙には、想いが宿る。僕のことを気遣いながら、本人のつらさも受け取れる。同時に、何書いたらいいかわからない感じや、若干の照れも見て取れる。僕を励まそうとする思い。つらいだけでなく、滅多にない今の状況を楽しもうとしている姿勢。この人は強いなあ。僕はこの人のこういう強さにも惹かれたんだ。

skypeなどで彼女と話すとき、僕はいつもどおりの口調で近況報告をする。明るく、おどけて、遠く離れたこの地で起こる、身の回りの珍事を楽しく紹介している。ときどきは悲観にくれながらも、トラブルを楽しんでいる空気すら醸し出している。「会いたい」「寂しい」とは言わない。そんなことは言わなくとも大前提にある感情で、わかりきっている。そのうえで僕は今ここにいるのだから。

しかし、ときどき居ても立ってもいられないことがある。そばにいたくて、触れられなくて、悲しくて、今すぐ飛行機に飛び乗ってしまいたくなる。なんで今こんなところにいるんだろう。一体何をやっているのだろう。泣き出しそうになる。

そういう感情は、自分の根底でずっと流れている。それがふと弱ったときに顔を出してしまう。この気持ちは伝えられない。伝えてしまうと、容易に相手に伝染してしまう。だってこれは、自分だけの感情ではないから。相手だって同じ感情を持っている。同じ感情を持っているが、お互いが相手を気遣い、表に出ないよう励まし合っている。もしこれが相手に伝わってしまったら、相手が抑えていた同じ感情も誘発してしまう。そんなことをしてもお互いがつらいだけ、苦しいだけだ。

さて、どうだろうか。そうでもないような気がしてきた。なんたって、彼女は強い人だ。僕の弱音に飲まれることなどなく、僕が弱音を吐こうものなら尚の事励ましてくれるに違いない。僕だってそうだ。彼女の悲しみやつらさが表に出たとして、同調してしまうことは多少あるけれど、きっと僕は楽しく前向きに彼女を励ます。どちらかが、どうしても限界だというときには日本に帰ってくればいい。そしてそうならずとも、僕らはきっとうまくやっていける。

来年の夏に、会いに来てくれることをずっと楽しみにしています。再来年には僕が一時帰国するよ。一年に一度しか会えないような状況なんて、並々ならぬことだ。普通のカップルだったら別れるだろう。でも僕らはそんなもんじゃない。僕らはほら、本物だろう?僕には乗り越える意思があり、あなたにはそれだけの強さがある。ただそれでも、本当に限界が来そうになったら遠慮なく伝えてほしい。迷わずあなたのもとへ帰ります。

気持ちの切り替えが下手で時間を無駄にしている

やらないといけないことがいくつかある。非常にめんどくさくて、全然手を付けてない。早く終わることからやろうと思い、今やっと洗濯を終えたところだ。洗濯さえ2日間ほったらかしていた。多分、気持ちを切り替えて眼の前のやるべきことを順にこなしていけば、そんなに時間がかかるものでもないはずだ。どこかで手詰まりになり、一時的に止まってしまうことはあるものの、そのときにはまた他の手付かずの業務に入り、手元にあるできることから順番に進めて物事を全体的に徐々に進めていくのが順当なのだろう。しかし、めんどくさい。やってられない。そうやって手付かずのままほったらかしている。

  • 作業計画
  • それ以前の問題
  • 早くやれよ
続きを読む

30代になってから彼女ができた

私はもう30代もなかばで、今さら彼女だの恋愛だのっていうことはないだろうと思っていた。前に彼女がいたのは会社員の頃、カナダに行く前だから2013年、5年前になる。当時はまだぎりぎり20代だった。

いくつになっても恋愛を楽しめる人は大勢いる。40代で新しく彼女ができた人の話も最近聞いた。その人は今でも実に若々しい恋愛をされている。恋愛に年齢は関係ないかもしれない。思えば僕自身は、若い頃からもともとそういう気質ではなかった。彼女いないのが当たり前、初めて付き合ったのは18歳の頃だったと思う。遅い。そして色恋沙汰に興味がない。

さて、最近の顛末。最近といっても今は外国にいるからその前の話。相手は日本人だ。結果的にうまくいった話なんだが、なぜそうなったのか、自分でもわからなくて困惑していた。後にそのことを相手と話し合い、見えてきたことがあったので、記録しておきたい。既にいい歳の大人である我々が、友達からうまく恋愛に結びついたパターン。惚気ではないが、このたびたまたま相手が良く、運が良かった。

  • 彼女のスペック
    • 年上
    • 仕事
    • 関係性
  • よく遊んでいた
  • 転機
  • どうやって実を結んだか
  • 何処に惹かれたか
  • 実は結んだものの
続きを読む

2018年10月のふりかえり

10月、暇なようで忙しかった怒涛の10月は、いろんなことがあった。あったんだけど、ブログは全然更新していない。8回。先月の6回よりは無理やり増やした。書こうと思っていたことは他にもあったが、忙しくてめんどくさくてほったらかしていたら月をまたいでしまいあきらめた。

そういうわけで、結局本も全く読めていない。いくつか読みかけのまま終わった。映画はジュラシックワールド炎の王国を見て、千と千尋を初めて見た。ジュラシックワールドは超展開で、千と千尋はもう一回見たいと思う。「あの夏へ」はずっと聞いてられる。一緒に見た人の一人は「ハクが萌キャラにしか見えない」と言ってた。

あまり本を読んだり映画を見る気分ではなかった。なぜなら僕は今外国にいるから。その準備であったり、やり残したことであったり、間際のバタバタで本当に忙しかった。その一環として、防刃・防水ナップサックを買った。

その後少し間が空いてからは、主に現地生活のことを更新している。他にも書くことはたくさんあったんだけど、なんか気後れしてしまって。例えば、USJに行った。それも短期間に2回行った。そこで乗ったのはフライングダイナソー、ドリームライド、バックドロップ、チャッキー、ハリーポッター、エヴァンゲリオン、ミニオンなどなど。こんなかで一番並んだのが意外とエヴァンゲリオンのVRアトラクションだった。加持さんがネブカドネザルの鍵を運ぶシーンを飛行機視点でアトラクションにしたもの。よくできていて、もっと画面が鮮明であれば尚良かった。

それよりなにより自分にとって大きなできごとがあった10月だった。もう死亡フラグなんじゃないかと思うぐらいのタイミングで全く予想していなかったことが起きて、舞い上がったままの時間を過ごしている。とはいえ今は外国で非文明的な毎日。現地語習得をもう少しぐらい頑張ろう。

ラジオは二九地図とバナナムーンゴールドとときどきアトロクを聞いてるぐらい。

二九地図本が出るらしいです。

[asin:B07K2XLLVK:detail]

最近着ているもの

カクタニさんの服の日記を見たんでつられて。

http://xkxaxkx.hatenablog.com/entry/2018/10/29/191912

最近の服、上半身は夏頃からずっと変わっていない。5枚のポロシャツを着回している。ボーダーのフレッドペリー、単色のホリスターが2枚、他にアバクロ、あとはなんかグループで作って買わされたポロシャツが1枚。今暑い地域にいるからそれだけで事足りている。

下半身に関しては、暑い地域にいながらも短パンが認められないためリネンパンツを穿いている。ライトグレーとカーキ2枚を交互の穿き回している。あとは長袖の白シャツと普段着用のTシャツが2枚、5年ぐらい穿き続けているステテコが一着。僕が今所持している服はこれだけ。

普段着以外の服は僕の趣味というわけではなく、ある程度身だしなみを整えないといけない場にいながらも楽に過ごすための苦肉の策。かろうじて襟付きのポロシャツ、暑さをしのぐためのトラウザとしてリネンパンツ。

靴はもう2年以上同じ、ネイビーのエアフォースワンを履き続けている。最近かかとが磨り減って穴が空き始めた。それ以外に金魚サンダルをもらったため、金魚サンダルもよく履いている。

こっちの生活日誌

こうやって生活日誌を書いていると、カナダやオーストラリアへ行っていたときのことを思い出す。その後日本に帰っていた2年間で、すっかり日本慣れしてしまっていた。しかし今まさに外国にいますっていう感じの日々が続いている。事実いるんだから当たり前か。生活の上で日本語使うことは全くなし。このようにパソコンとスマートフォン上でのみ唯一日本語を用いている。

  • 首都暮らし
  • 田舎暮らし
続きを読む

ヒトコトへの回答⑭

ほったらかしていたヒトコトへの回答です。このブログではGoogleフォームからご意見などを頂いております。スマートフォンでページを一番下までスクロールしてもらえば出てくるアレです。それをときどき拾って回答してたりします。そんなに回答を書くっていう内容ではなかったので放置していたから転載しておく。

  • 52通目
  • 53通目:シゾイド
  • 54通目:どこにいてもしっくりこない
  • ひとことどうぞ
続きを読む

twi語・アカン語を学ぶ人のための基礎、tips

twitter語ではない。twi語という言語を学んでいる。twi語について日本語でまとめた文章がネット上に全然なく、英語ベースでやっている。もっと探せばあるのかもしれないが、自分で作ったメモ程度のものを公開しておこうと思った。

twi語、akan語、現地ではチーとかチュイとか言われている。難しいようで簡単なようで難しい。学んで4日ぐらいしか経っていないが、その文法体系とか謎な部分がある。ここではそういったtwi関連の小話だけでなく、よく使う言葉の辞書的な一覧や、学ぶにあたって参考にしたURLなどを書き記したい。twiは話し言葉であり書き言葉ではないため、ネイティブでもスペルがわからないということがよくある。また、僕が英語ベースで学んでいるということもあり、若干ニュアンスを理解できていない部分も多い。完全な資料からはほど遠いが、自分が知った範囲のことを書き残しておく。

  • 挨拶
  • 食べる
  • 食べ物
  • 曜日
  • 疑問文
  • 頻出単語
    • 動詞
    • 疑問詞
    • 名詞
  • 参考資料
続きを読む

蚊、断水、下痢

近況。ひょんなことからアフリカにいる。このあたりはマラリア汚染地域と言われているが、虫除けしていても蚊にめちゃくちゃ刺される。どう防げっちゅうねん。同時に、最近このあたりではマラリアに罹ったりしないという噂もある。実際のところはどうなのか。マラリア予防薬というのも飲んではいるが、飲んですぐ効くものでもないらしい。また、マラリアそのものも潜伏期間が一週間から二週間あるそうで、発症するまでいつ罹ったのかわからない。

定期的に断水が続いている。体を洗っていると水が出なくなり、皿を洗っていると水が出なくなり、つらい。トイレを流そうとしたら流れない。そういうときは貯水タンクから水をくんできて流すという作業が必要になってくる。水道って偉大だなあ。飲める水云々の問題だ。もちろん水は飲めないため、近くで買ってきている。まだ近くで買えるだけいい。そして買った瞬間からいろんな人に飲まれてめっちゃなくなる。

そして下痢である。洗礼とでも言うべきか。下痢といってもノロウイルスみたいな激しいやつではない。ただトイレに行くと毎回下痢。飯を食ったり水を飲んだりすると腹が痛い。原因の一つとして、土地の飯が辛すぎるというのがある。辛いものを食った翌日、肛門に火がつくことは誰でも経験していると思うが、それが毎日続く。「辛くない飯を」と言って出てくるのも辛い。そうやって人は痩せていくのだろう。

スマホの通知をオフにしている理由

スマートフォンの通知は心臓に悪い。3ヶ月ほど前、親からLINE通話がかかってきた。普段メッセージでしかやりとりしていないのに、何事かと思って出た。親はもう高齢であり、何かあったのでは…出てみると、今夜食事に行く時間がどうたらという既に3回ほど確認している内容の再確認だった。

「そんなくだらないことで電話してくるな」

とつい声を荒げてしまった。心臓に悪いと。同じことを何度も確認するのは高齢だから仕方ないとは言え、自分が安心したいためだけに人を巻き添えにするのは全くの自分本位であり、相手に悪いと思わないのかと。

しかし、責任の一端は僕にもあった。通話のコールを受ける前から既に、LINEで確認のメッセージが来ていたのだ。僕はそれを無視していたわけではなく、見ていなかった。なぜなら通知をオフにしているから。iPhone上の通知は、通話以外全てオフにしている。赤バッジもオフ。

「緊急の要件があるときはコールしてきて」と普段から言っていたのが仇になった。自分が安心したいだけというどうでもいい要件も緊急だと判断され、結局わずらわされる。急に電話がかかってきたら心配するからやめてと親には言っておいた。

  • 通知怖い…
  • テレビ世代の情報収集
  • 情報取得の姿勢の違い
  • ただ干渉が苦手なだけです…
続きを読む