なるほど、新書リスト41

どこかで読んだ新書リストが挙がっていたので、自分もリスト化してみたいと思った。覚えてないのやどうでもいいのも含まれている。

  • 岩波新書
    • 非ユダヤ的ユダヤ人|I.ドイッチャー
    • 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍|大木毅
    • ユーゴスラヴィア現代史|柴宜弘
    • 魔女狩り|森島恒雄
    • パレスチナ〔新版〕|広河隆一
    • 香港―過去・現在・将来|岡田晃
    • ルポ 貧困大国アメリカ|堤未果
    • 日本人の英語|マーク・ピーターセン
    • 知的生産の技術|梅棹忠夫
    • 写真の読みかた|名取洋之助
    • 日本の思想|丸山眞男
    • 歴史とは何か|E.H.カー
    • インドで考えたこと|堀田善衞
    • やさしさの精神病理|大平健
  • 講談社現代新書
    • 世界史の中のパレスチナ問題|臼杵陽
    • 日本を降りる若者たち|下川裕治
    • 「国境なき医師団」になろう! |いとうせいこう
    • 教養としてのキリスト教|村松剛
    • はじめての金融工学|真壁昭夫
  • ちくま新書
    • ニッポンの海外旅行 若者と観光メディアの50年史|山口誠
    • ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる|梅田望夫
    • はじめての哲学的思考|苫野一徳
    • 本屋になりたい: この島の本を売る|宇田智子
  • 新潮新書
    • 関西赤貧古本道|山本善行
    • 大人の見識|阿川弘之
    • 国家の品格|藤原正彦
    • 損をして覚える株式投資 (PHP新書)|邱永漢
    • 人間を幸福にする経済―豊かさの革命 (PHP新書)|奥田碩
    • 人新世の「資本論」 (集英社新書)|斎藤幸平
    • 他人と暮らす若者たち (集英社新書)|久保田裕之
    • 下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)|三浦展
    • 人格障害かもしれない (光文社新書)|磯部潮
    • 翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)|村上春樹,柴田元幸
    • ”俺様国家”中国の大経済(文春新書)|切込隊長・山本一郎
    • 2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社新書)|瀧本哲史
    • 僕は写真の楽しさを全力で伝えたい! (星海社新書)|青山裕企
    • 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)|山崎元
    • 勝ち続ける意志力 (小学館101新書)|梅原大吾
    • 物語 ヴェトナムの歴史―一億人国家のダイナミズム (中公新書)|小倉貞男
    • 人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21|門倉貴史
    • 間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに (コア新書)|ロマン優光
  • 俺的、三選
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2023.4.14

ナイト・エージェント見終わった。内容はあくまでベタだから、ベタが楽しめる人向け。最後までけっこうしっかり作り込まれた展開だった。シークレットサービスにこんなモデルみたいな人いるんだろうか。今回は爆発とかあったけど、そんなにお金がかかっていた印象はなかったにも関わらず、アクションとして見ごたえあった。シーズン2は予算がつけばもっと期待できるかもしれない。

ナイト・エージェント | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

「街とその不確かな壁」を買った。村上春樹の新刊です。新刊を単行本で買うのは初めてで、「海辺のカフカ」あたりから横目で見ていたけれど手を出さなかった。高かったから、というのもある。「海辺のカフカ」は上下巻の2冊「1Q84」は3冊「騎士団長殺し」も2冊で、5000円ぐらいするのかな。「多崎つくる」は一冊だったけど、あまり買う気にならなかった。後日文庫で読んだ。

今回も特に買うつもりはなかったけど、機会があったから買ってみたという感じ。最近アナログ回帰の話を聞いて、一度くらい初版の単行本を新刊で買ってみてもいいだろうという気持ちになった。今回の「街とその不確かな壁」は一冊600ページ越えでかなりごつい。

鬼滅の刃の続きを見始めた。長くやってるなー。まだ全然終わる気配ないんだけど、原作もそんなに長かったっけ。

2023.4.10

邦キチ映子さんで、また池ちゃん回が話題になっていた。

Season10/3本目 映画を早送りで観る人たち(前編) / 邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん - 服部昇大 | COMIC OGYAAA!! (コミックオギャー)|おもしろい、がうまれるところ

タイパとか、新書「映画を早送りで観る人たち」の話題だった。その手の話題は聞いたことはあったけど、中身はよくわかっていなかった。ハンチョウも同じテーマを扱っていた。

1日外出録ハンチョウ - 福本伸行/萩原天晴/上原求/新井和也 / 第124話 歩花 | コミックDAYS

この手の話題を検索してみると、けっこういろんなところで取り扱われていた。新書が出たのが去年の4月だから、新しい話題でもないのだろう。岡田斗司夫とか、落合陽一も話題にしていた。共感強制力だって。

タイパ、タイパなータイパとか言ってる人本当にいるのかな、ネットではときどき見かけた。ビジネス書などは、確かにいらないページ多すぎる。要約で理解できるならそれでいいかもしれない。小説とか物語はちょっと違うと思うけど。

それにしても落合陽一とか東浩紀を久々に見た。落合陽一はもともとあまり知らなかったけど、茶道とか仏像の木彫りやってて立ち位置変わっている気がする。東浩紀はいろいろ考えを進めてるんだなー。シンギュラリティとかあったなー懐かしい響き。その延長で、宮台真司の動画を見た。

宮台真司は刺されていて注目されたけど、近年また活動していたってことを全然知らなかった。TikTok動画で知った。YouTubeでも活発に活動しているようだ。宮台真司のNISAに対する見解もおもしろかった。日本が勧める、本質なき投資教育。

ヒトコトへの回答㊹:何者問題

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94通目:何者問題

はじめまして。 「何者かになりたい」ってなんぞやと探していたらここに辿り着きました。 30歳を目前に学友と集まったのですが、私はどうやら彼らの言う「何者か」になれる(?)らしく、彼らはもうなれないと嘆くのです。訳がわからない。 有名人でもプロでもなくSNSも興味がなければ仕事も今や辞めてしまって、他人との差異はやりたい放題生きてることでしょうか。しかしそれもレールに「乗れない身体」だからと開き直っている些細な事ばかりな上、経済的には身を削る一方です。
ふと「でもいつだってできることだよ」と返した時の「何者にもなれなかった俺には無理なんだよ」と言ったあんなに頼もしかった友人の顔が忘れられません。病気を差し引いても私に対して彼は充分に立派な働くお父さんです。何が不満なのか。彼はその健康な体と社会人として培った信頼、金銭を持ってしていつでももっと大きなパイに噛み付ける。
どうしたら自分の足元は意外と道があると気づいてもらえるのだろう。外れても大丈夫とわかってもらえるのだろう。様々なサイトに記載された単純な上昇志向や憧れでは足りない何かを求めているのかとウンウン唸っていた最中、散々例を挙げ検証した上で「わからん」と投げ捨てたこのエントリーに救われました。

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若いうちに身につけるといい、人前で話すスキル

数年前に、研修で人前で話すスキルを習ったことがある。これが実際、けっこう人生で役に立つなーと関心した。と言うのも僕は、子供の頃から人前で話すことはずっと苦手で、なんなら憎悪していて、なるべくそういう機会を避けてきた。だからこんな研修も本当は受けたくなかったし、やってる間もずっと憂鬱だった。でも内容はとても有用で、もっと早くに学んでいれば、いろんな場面で役に立ったのに、と思うところもあった。今は人前で話す機会はないけれど、苦手意識は薄くなった(今もやりたくはないけど)。

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ヒトコトへの回答㊸:加齢に伴う体調の変化

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92通目:加齢に伴う体調の変化

30代以降の体の変化、不調などがあれば教えてください。

30代以降っていうと、正直あまりない。31歳頃が人生で一番痩せていて、体力もあった。もちろん老けていってはいるが、加齢に伴う衰えと言うよりは、生活習慣の影響のほうが大きい。痩せていて体力があった31歳頃は、毎日ほどよい肉体労働をしていた。

男性は女性に比べて、ホルモンバランス的な著しい変化がない。内臓が違うから、生物としての仕組みが根本的に違う。体調という意味で言えば、十代の頃はアンバランスで困っていた。30代以降の変化は、むしろ落ち着いてきたと言える。とはいえ、病気やケガなどもしていないから、なってみれば前より大変かもしれない。

これまでのヒトコト、回答をまとめました。

Lightroom 3 がついに使えなくなった

2010年か11年頃に買った Lightroom 3 をずっと使っていた。LightroomとはAdobe社のRAW現像ソフトで、RAWで写真を撮る人にはお馴染みの商品。Adobe製品は海賊版の流通に耐えかねていつ頃からかサブスクになり、月額課金制となった。いや、本当は全然そんな理由ではなく、時代の趨勢。Adobeがサブスク化することによって10万していたPhotoshop、Illustratorが月額2千円ばかりで手が出るようになったのだから、みんなにとって万々歳なのだろう。これもブロードバンドと大容量ストレージ時代の賜物。

僕は買い切りのLightroom 3をずっと使っていた。10年以上。Lightroom 4 も買ったけど何故かずっと3を使い続けていた。LightroomはRAW現像ソフトで一番評判がよく、買って使ってみて案の定使いやすかった。しかし10年も前の代物で、mac OS Venture にアップグレードしたらデータを読み込まなくなった。保証はずっと前に切れている。サポートも何もかもが終了している。いまだに買い切りのAdobe製品を使っているのは、OSのアップグレードを拒み続けている層ぐらいだろう。

それでも最近のmac OS Monterey まではかろうじて動いていた。Ventureにした途端、データの読み込みエラーが起こり、無用の長物と化してしまった。

さて、どうしたものか。念の為、再インストールしてみた。ダメだった。エラーメッセージをGoogle検索してみたら、同じ状態に嘆いている人がいた。

LR3.6 Mac new import error | Lightroom Queen Forums

わかるよ、君のその気持ちは。しかし何も解決はしない。手段としては、OSをダウングレードするか、Lightroom 3をあきらめるかの二択。ダウングレードしたところで、これからもMacを使っていくのなら必然的に壁にぶち当たることになる。現実的ではない。Lightroom 3 をあきらめるしかない。

今後もRAW現像を続けるには、Adobeサブスクを使うか別のソフトを使うことになる。僕は別に写真のプロでお金を稼いでいるわけではないから、サブスク課金はなかなかハードルが高い。RAW現像もできればフリーソフトがいいなーと思っていくつか試してみたが、まあそんなに使い勝手がよくない。

一応Mac標準の写真アプリでも、RAW現像はできる。しばらくそれかな…。僕の中でLightroomの時代が終わった。

2023.3.29

ムームーというアプリが話題ということで、入れてみた。

本当に話題なのだろうか。ムームーとは、中国テンセント出身の創業者 李華 が経営するオンライン証券会社の、世界の株情報アプリ。

今のところ銘柄スクリーニングや値動きのウォッチ、海外ニュース翻訳などの情報中心だけど、そのうち銘柄の購入もできるようになるのだろうか。少し前にアメリカで流行ったロビンフッド的なサービスに、今後なるのかもしれない。

ロビンフッドに熱狂するアメリカ──株取引ブームに見える過去の共通点 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

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考え方が変わるのは悪くない

「考え方が変わるのは悪くない」が枕詞になるとすれば、続く言葉は「でもコロコロ変わると信用できない」。

若い頃は、一貫性が大事だと思っていた。初志貫徹、道を曲げない、言葉を曲げない。一度決めたことは貫き通す。意見を変えるという行為は、裏切りに近い。Twitterなどでも有名人は過去ログを掘り返され「昔と言ってることが違う」と揚げ足を取られることがある。政治家などは特に多い。日和見主義だとか、流行かぶれだとか、自分の意志がないとか主義思想がないとか言われる。実際にそういうこともあるだろう。

特に世の中の流れが変わると、正義の中身も変わる。前に良かったことはダメになり、ダメだったことが善になる。世の時流に乗っかってしまうと、自然と自分の意見も変わってくる。考えもなしに乗っかっているだけの人は、ただの流行追いミーハーだと批判され、実際そのとおりなんだろう。逆に、世の中の流れが変わろうとも自分の意見を曲げない人がいて、例えば今日においても中絶反対派の人は少なくない。彼らは教義に忠実で、世の中の流れになど惑わされない。そういう態度がいいか悪いかっていうと、判断できない。

ロッキー4は、「自分は変えられない」と言ってリングで散るアポロと、「誰でも変われるのです」と言って観客を味方にしたロッキーを対照的に描いていた。ロッキーも「俺はファイターだ」と言って戦うことに固執し、一時はアポロの態度を受け入れていた。しかし結果として、戦うことで変われることを示すことになった。復讐のためではなく、答えを出すために戦うことを選んだ。ロッキー1からして、勝つためではなく自分を変えるためにリングに立つことを選んだと言える。

今だから話せること」。若い自分に、今だから話せることは、「変わる」ことを否定しなくていいこと。変わろうとして変わっていくこともあれば、意図せず変わってしまうこともある。必然的に変わることもある。「変わらないことが正義」ではない。「あいつは変わった」などと批判しなくていい。より大切なのは、立ち位置を把握することではないか。ロードマップを描けること。何故変わったのか、どこからどう変化したのか、何がきっかけなのか、その経緯経過が把握できていれば、説明することも難しくない。日和見ではなくなる。

自分は若い頃、保守愛国だった。伝統も天皇も尊重していた。今は違うかと言えば、少し違う。日本というルーツのアイデンティティは、今もなくはない。けれどあまり外に向けて主張するものではなくなった。海外にいるとき、事あるごとに「日本人だから」と答えていた。「日本人はこうだ」というような、自分と日本人像を重ねていた。それは日本人のイメージアップをしたかったからかもしれないが、結果的には自分を失くす行為だったように思う。枠組みに則った行動には、自分の意志が感じられない。今思うことは、日本人の評判なんてどうでもいい。自分がどうあるか。

「日本人だから」ではなく、「自分がなぜそうしたいか」に自覚的になりたかった。誰かの意見に賛同するのはいいと思うけど、流れに乗って盲目的に従うなら、そこには自分がいない。主義思想は、仮想敵に対抗するために固めるのではなく、自分の意見を持ちたいと思った。日本人はもはや共同体ではない。ルーツのアイデンティティに固執することは、滑稽にすら思える。日本人は結果的に日本人なだけであって、「日本人はこうすべき」といった思想や行動を制限する枠組みではない。

僕が若い頃には、ネトウヨという言葉はなかった。クソリベという言葉もなかった。徒党を組んで一直線に祭りを盛り上げるだけの行為は、新興宗教となんら変わりない、感情に訴えるだけの煽動。これまでにも多く見てきた。中身は何でもよくて、お祭りに騒ぎたいだけの人たち。そういう人たちから、いかに冷静に距離を置くか。理想は感情で、現実が理屈だとすれば、どちらかに偏らないように、両方を大切にしましょう。

特別お題「今だから話せること

2023.3.25

エルピスを最後まで見た。演技はすごく良かったし、特に眞栄田ゴードンおもしろいなーと思って見ていた。長澤まさみは近年「マスカレードホテル」「シンウルトラマン」と見たけど、それらより当然良かった。職業倫理を描いたフィクションとして、物語もおもしろかったと思う。最初はまっすぐ一本道かと思いきや、途中で道を外れて、どういう展開で進んでいくのか予想できなかった。最後まで見て振り返ると、起承転結もしっかりしていた。これはなんというか、シーズン1の10話で完結するからできた展開なのかな。

ただエンタメとしては見れたけど、現実のことを考えると薄ら寒い。あまり現実にある問題に訴えかけるようなものではないかな。リアリティは全く感じない。マスコミ、警察、政治家など、実際にそれらの仕事をやっている人がこのドラマを見たら「いやいやいやw」ってなるんじゃないかな。それぐらいエンタメとして現実のパロディ化というか、戯画化がされていると思う。まだ映画「インサイダー」とかの方がおもしろかったんじゃないか。かなり昔に見たから覚えてないけど。日本の作品でも、数あるドキュメンタリーの方がしっかりしている。まあそれはリアルなんだから当然か。

今作はあくまで職業を扱うエンタメのフィクションだから、刑事ドラマや探偵モノに近い。コナンを現実だと思って真面目に、真剣に見る人はいない。んなわけないやろ、ってことに誰も突っ込まない。ドラマのテーマとしても、事件云々より職業倫理が中心だった。自分が胸を張って、自信を持って仕事をしたい、というような話だから、仕事をしている人にはまんべんなく見やすい。理想というか夢というかファンタジー的に見れる。

ただ当のマスコミがこのドラマやるのってどうなん?自虐の露悪趣味?ってことは以前に書いた。フィクションとして戯画化することが、現実の矮小化にしか見えない。マスコミのみなさんにはどうか現実でがんばってください。

聞きかじった太陽光発電の話

太陽光発電については、かなり前に知った情報の印象が強かった。製造コストが高いとか、発電効率が悪いとか、廃棄する際の環境負荷が高いとか。しかし最近はそうでもないらしい。

廃棄ですが、国内で既に全自動のリサイクルプラントが数か所稼働していて、数万枚の処理実績もあります。回収したパネルは100%近くアルミやガラスなどとして再利用されます。不純物が少なく再利用できるので、太陽光パネルはむしろリサイクルの優等生です。考えてみれば、ガラスとアルミとシリコンと樹脂といった少ない種類で構成されている物なので、リサイクルが容易なのは想像がつくと思います。
蓄電池に関しては、まだ経済的には回収は少し難しいです。電気自動車を購入して、毎日数十kmの通勤をするなら元は取れます。ただし災害などでの長期間の停電などには最も有効な対策になります。そうそう蓄電池を入れなくても、普通の太陽光発電でも日中は停電しても1500Wまでの電気が使えるので、結構役に立ちます。
最後に最大のプラス要素は、地球温暖化の防止策としては、既に実用化されていて安全性が高く、個人レベルで導入できるうえに、コストパフォーマンスの最も低い方法の一つだと言う事です。あなたの家、もしくはこれから建てようとする家が、ある程度の日当たりがあるようでしたら、付ける事をぜひお勧めします。

パネル廃棄に関しての問題は解決されると思います。現在は再生率95%の装置が発表され、リサイクルに関連する法も施工されますので、技術的・法的にも徐々に解決されると思います。

最近の太陽光発電は、どうやらけっこういい線いってるみたいだ。さらに、これから家を建てるにあたって、自治体によっては太陽光発電の設置義務がついたりしている。また、大手ハウスメーカーにて、新築の太陽光パネルと蓄電池の設置が、最近はほぼ標準仕様となっている話も聞いた。

いとうせいこうの、電気にまつわる本の話をラジオで聞いて、興味深かった。読んでみたい。

ヒトコトへの回答㊷:エルピスに感じた歪さ

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91通目:エルピスに感じた歪さ

エルピスを観た感想が知りたいです。

エルピスは2話しか見ていないんだけど、今日その2話を見ているときに、変な感じがした。タイトルにあるように、いびつだなーと思う部分があった。ドラマ自体はシンプルなストーリーで、テレビ局に勤めるキャスターとアシスタントが冤罪事件を調査し、真相を暴こうとする話。

違和感を覚えたのは、2話の中の回想シーンだった。長澤まさみ演じる役が、若きニュースキャスター時代に報道したニュースを思い返している。その内容とは、東北地震直後の「福島第一原発は直ちに問題はない」というシーンと、2020東京オリンピックを喜ぶシーン。これは現実にあった報道内容を、番組内でオマージュというかアレンジしている。

このドラマでは、長澤まさみ演じる役が、過去に自身が加担していた偏向報道に嫌気が差し、局でなんとか正しい報道?ジャーナリズム?を取り戻そうと奮闘するような話の流れ?になっている。最後まで見ていないからわからないが。

少なくともこの回想シーンからは、福島第一原発が問題ないと報道していたのに、実際はその後大変なことになった、東京オリンピックについて華々しく報道していたが、現実は真っ黒で汚職にまみれ後に逮捕者まで出た、それをあたかも問題ないように報道していた、それらの偏向報道に自分が加担したことを、長澤まさみの役が悔やんでいる、そう読み取れる。

この2話の回想シーンで僕が感じた違和感は、このドラマは何がしたいの?という違和感だった。現実にあったニュースが、あたかも偏向報道であったかのようにドラマ内で演出する。それを思い出す長澤まさみは、嫌な顔をする。間違った報道をしていた過去の自分を塗り替えたいと思う。そういうシーンだったと思う。この演出を、現実にこういった報道を行っていた、言うならば偏向報道を行っていた当事者であるテレビ局が、ドラマのワンシーンとして描く意味はなんなのか。

もしテレビ局が、自分たちが行っていた原発なり東京オリンピックの偏向報道を反省し、見直し、今後はジャーナリズムに徹するという決意があるならば、こういった娯楽作のワンシーン演出として描かないだろう。メディアが本気で偏向報道に問題意識を持ち、省みる気があるならば、公に間違いを認め、謝罪会見でも開き、責任者は責任をとって経営陣を総入れ替えなどし、今後はジャーナリズムに徹する決意表明でもして、局を立て直すのが筋だと思う。

しかし実際にやっているのは、フィクションのドラマの中で、キャスターが悔いているワンシーンを描くだけ。局員が、メディアが反省するという姿さえも、ドラマという商品の中で消費物として描いている。テレビ局は、このシーンを描くことが商業的にプラスだと判断して、GOを出した。

つまり、テレビ局は偏向報道を反省するつもりなど全く無く、反省する姿さえも売り物、金儲けの手段にしてしまっている。なぜわざわざこんなことをするのか?それが、今、視聴者に求められている、つまり商業的にプラスになると判断した結果だろう。ドラマはフィクションであり、エンタメ作品である。有名な俳優を起用し、視聴者を喜ばせることが目的で、このドラマは報道でもジャーナリズムでもドキュメンタリーでもない。架空の娯楽である。お金のために、自社の過去の失敗、間違いを正す架空の物語を商品として売り出す様子を、このドラマで見せている。

僕にはこのドラマが、「ジャーナリズムを取り戻せ!」という主張さえ、金儲けの道具にします!それぐらい商業主義に走ってます!というテレビ局のアピールに見えた。そんなことに、なんの意味があるのか?この「自己否定を売り物にしてますアピール」が、僕がイビツと感じ、破綻していると思った部分だった。自虐なのか?

ロシアでは、プーチンに暗殺されようともジャーナリズムに徹するジャーナリストの姿がたくさん報じられてきた。暗殺されることがいいことだとは思わないが、ロシアのジャーナリストがジャーナリズムに殉じている一方で、日本のメディアは自らジャーナリズムを、その間違い、失敗を認めつつもパロディーにして売り出している。めちゃくちゃ歪んでいる。行き過ぎた商業主義に、狂気すら感じる。

僕はこのエルピスの歪さを感じたとき、太宰治のいびつさを思い出した。太宰治の後期は、原稿料を家に入れずに飲み歩いてばかりいた。奥さんと子供が貧困に苦しんでいる中、太宰治はその姿がつらいと言いいながら不倫をしたり、飲み歩いたりして散財していた。そして、その様子を小説に書いていた。「桜桃」などが有名だ。これって一体どういうこと?と、読んだ当時僕は思っていた。わけがわからない。

太宰治は家にお金を入れ、家族をまともに養えば、つらい思いをしなくて済む。不倫も散財もしない。でもそれでは小説が書けなかったのだろうか?生活が破綻している。挙句の果てに太宰治は、不倫相手と心中した。遺書には

「美知様(奥さん) お前を誰よりも愛してゐました 」

と遺している。わけがわからん。これを受け取った奥さんは、どんな気持ちだっただろう。わざわざ自分の家庭を犠牲にして苦悩し、それをネタに小説を書く太宰治の姿は、芸術家にはよくある姿かもしれない。かたやエルピスは、劇中でテレビ局を批判しており、局がそれを採用してエンタメとして商品にすることで、自己批判さえも金儲けの道具にする自分たち、をアピールしている。企業がそんな狂ったピエロみたいなことをして、一体何の意味があるのだろうか。

これまでのヒトコト、回答をまとめました。

美しさに魅了されるとは

どういうことなのだろうか。よくわかっていない。

今日あるポスターを見かけた。写っているその人は、端的に言って美人だと思った。けれど明らかに整形していた。僕はその人のことを高校生ぐらいから知っていたが、今もあまり変わっていない。それは普通に考えると異常なことだ。20年以上の歳月が、その人に関してはなかったことにされている。僕よりも年上で、今は40代半ばらしい。とてもそうは見えない。せいぜい30代ぐらいにしか。

アンチエイジングについて、以前ポッドキャストか何かで聞いたことがあって、25歳ぐらいまでなら若返ることができる、それより前には技術的に不可能というようなことを言っていた。ポスターで見たその人も、単に整形というよりアンチエンジングを施したというところなのだろうか。なぜ若さに、美しさにそこまでこだわるのだろう。年相応ではいけないのだろうか。

以前にテラスハウスという番組で、出演期間中に整形した人がいた。整形やアンチエイジングがいいとか悪いとかっていう話ではない。他の出演者の人が、その整形した人の美しさに魅了されていた。美しさが人工的なものであるということは、その人たちにとってあまり重要ではなかった。

美しさを追い求めるにあたり、手段を問わない人たち。そうなろうとする人と、そういう人に魅了される人。そういえば昔、「永遠に美しく」という映画があった。ブルース・ウィリスやメリル・ストリープが出ていた。美しさに文字通り魂を売る話だった。

そうまでして取り憑かれる美しさとは、一体何なのか。美しさに魅了されるとは、どういうことなのか。何かこう、雰囲気だけではないロジカルな説明が読みたい。美しさに魅了されることと、性的に惹かれることはまた別のような気がする。例えば美術とか、音楽、もっと言えば数式とかにも、その美しさに魅了されることがある。

ちょっと調べてみた程度では、哲学の話や構造的、統計的な認知の話ばかり出てきた。なぜ、なんのために、魅了されるとはどういうことか、よくわからない。そのよくわからなさで言えば、信仰に近い。崇め奉ることも同じぐらいよくわからない。信仰も美も、当事者主観の理屈がなかったとしても、客観的に説明できないものだろうか。

美しさを基準に物事の善し悪しが判断されることは珍しくない。でもその美しさが何なのかはわかっていない。

2023.3.16

日記のタイトルはなくてもいいんじゃないかと思えてきた。日付だけでいい。タイトルがあると内容が予測できてしまって読まない、ということがよくある。タイトルの時点でフィルターがかかるから、何書いてあるか全然予想できない日付だけのほうが意外と読む。

でも後から書いた内容を見返すときに、タイトルがついていないと不便だったりする。日付だけのタイトルだと、いつどこに何書いたか見つけにくい。ましてや日付がタイトルの日記を見返すことがあるのか。だいたいこれと言って書くことがないから仕方なくい日付をタイトルにして、ダラダラ記述している。

TRANSIT、東インド・バングラデシュ号を買った。東インドにもバングラにも行ったことがなく、これから行く予定もないが、この号はずっと買おうと思っていた。東インドのコルカタ(前はカルカッタ)は、バックパッカー紀行文によく出てくる。パラゴンっていう日本人宿が有名だったそう。ドキュメンタリー映画で見たソナガチも確かコルカタだった。

コルカタもダッカも、どこを撮っても絵になるような写真ばかりだった。TRANSITは半分ぐらい写真を見るために買っている。

本屋の旅行本棚で、わたしの旅ブックスというシリーズを見かけた。紀行文が多いのかな、ハードルが低そうだった。気軽に読みたい。こういうの。

気がつくと、いまだに旅行のことばかり追いかけているな。それもこれからどこに行きたいとかではなく、かつての旅行に懐かしさをおぼえている。あれはあれで、いい時代だった。今は今でよくて、それぞれの時期にいいこととわるいことがあった。ときどき「今が一番楽しい」とか言う人いるけれど、よほど過去が不遇だったのか、肌感覚のある今しか考えられなくて過去がきれいサッパリ忘れてしまってるのか、なんなのか。僕もかなり昔のことは忘れてしまっているけれど、そのときどきなりの良さがあった。過ぎてしまえば良かったと思えてくることもある。