図書館から投稿

私の青春はページの上にあった。などと書けば
少しはまともに見えるかもしれないが、実のところは
ただ、無職ヒキコモリ運動音痴友達ゼロを、脚色したに
過ぎない。それは言いすぎだ。そんなことはない。

本を読むということは非常に面倒である。
面倒くさがりである私が本を読むというのは、
けっこう矛盾しているような気もする。しかし、
読書ほど、「めんどうだけどやるだけのことはあった」
と思わせてくれるものは無い。勉強にしても、
労働にしても、それは大まか過ぎるけれど、そうだな
例えば他の、あらゆる趣味的な事柄の中に、
次もやろうと思える事ってのは、あまり無い。
これは単に個人的な嗜好に過ぎない。

いや、そんな言うほど読んでいない。大好きでもない。
月2冊ぐらいしか読まない。ただ、「趣味は?」と聞かれて
言えるようなことは、「読書」ぐらいしかない
(まさかインターネッツと答えるわけにもいかない)。
そして、読んだ内容を覚えているわけでもない。
エンターテインメントである。テレビを見る、よりは
マシかもしれない。テレビがダメというわけではなく
見たい番組が少なすぎる。歴史も違うし、また、
テレビは積んどくことも出来ない。あとは、時間を縛られる。
これは映画も同じだけど、2時間のものを1時間で観ることは
できないし、4時間で観ることも難しい。また、
途中で止めることも難しい。本は自由である。
などともっともらしい事を書きましたが、
ただ今図書館にいるというだけ。時間をつぶしてるだけ。
最後に引用しておきます。別に、私はこうではありません。

「彼は人生を知る為に街頭の行人を眺めなかった。
寧ろ行人を眺める為に本の中の人生を知ろうとした。」
                   芥川龍之介