面接受けてて思うのは…

「面接は出題範囲を知らされていない筆記試験である」、といった印象を受ける。なにか質問されたときの答えが、向こうの意図した答えと合致すれば点数がもらえる。ニュアンスとかその真意よりも、答案と解答が合うかを見られている。当然下準備は出来ない。相手が何を質問するか何を望むかどう答えたら正解なのか知るよしもない。
仮に、「何か質問は?」と聞かれ、「ない」と答えると、それだけで減点になる。それは、選考に及ぶ段階で疑問や質問を持っていては不誠実であり、真剣に志望している結果である、という熱意や真意を露わにしたところで、向こうは「第一志望と言っておきながら質問が無いとは意欲の薄さ、関心の低さを表している」という評価基準があり、事務的に減点処理をする。だから「こう聞かれたらこう答える」に全問正解すれば、どんなに上辺だけの真剣さや熱意であろうが先の選考へ進めるような気がする。逆に、かなり真剣に熱意を持っていても、「質問と答え」の解答例に不一致があれば減点され、多ければ落とされる。そして面接は特に時間が限られており、その回答になった理由、熱意、真意などをいちいち説明する時間はない。
よって、面接という形ではあれど、極めて筆記試験、それも現代国語のような「問題作成者の意図を予想する」ことに全力を注がなければならない変な試験になっている。ような気がする。