目の前の厄介事は知らず知らず去る

達成感も優越感も満足感ももたらさずに過ぎ去る。次々と押し寄せる。環境を、状況を、事柄を、自らを、一つ一つ評価できれば、処理は進むが、持ち上げては下ろし、の繰り返しです。過ぎるのは時間だけ!!そして僕らは30歳!!そんなこんなで夜中の公園にたたずむ浮浪者が如きですが、まあ聞いてください。

私の部屋にネズミが住み着いた。夜寝ていると、玄関のゴミ置き場でガサゴソという音に気がついた。「なにかいる」と思わせる嫌な音だ。それもやけに大きな音で、ゴキブリの類いが発する音ではなく、あきらかに動物が起こす音であった。気分が悪くなったがそのまま寝てしまうわけにもいかず、掃除用のワイパーの棒を持ち、玄関への扉を少し開けた。すぐに電気をつける度胸もなかった。こっちに気づいて走って向かってきたらと思うだけで吐き気をもよおす。扉の向こうは暗くてよく見えないが、置いていたゴミ袋が異常なぐらいガサゴソと気を狂ったような音を立てている。とても怖い。しかも何か光っている。ああ、目だ。動物の目だ。そこで僕は扉を閉めた。

という夢。