外国かぶれの理由

言い訳みたいだけど、僕が海外海外言い出したのはここ最近で、学生の頃なんかは全く関心がなかった。大学生にありがちな、いわゆる西洋かぶれとは違うということをアピールしたい。

旅行も金の無駄だと思っていたし、英語とか嫌いだった。洋画は子供の頃からよく見ていたけど。うちの母親は旅行好きだったから、僕が大学を受ける時も、国際コースみたいなのを受けたら?と勧められた。興味ないと答えていた。実際興味無かったけど、今なら行きたいと思う。
外国に興味を持つようになったきっかけは、戦争と歴史。僕は幸いながら戦争を経験していないが、同年代や少し前の世代で、他国では戦争をしていた。今でもしている。
なぜ戦争をしているのか、または、なぜ今日本では戦争をしていないのか。それを紐解く鍵が、歴史にあった。歴史とは経緯であり、道筋である。戦争をする理由もしない理由もそこにあった。痛み、苦しみ、哀しみの総てがそこに集約されているはずの、戦争という結論。何が、そこまで彼らを駆り立てたのか。僕が当時一番惹かれたのはヴェトナムで、ヴェトナム戦争の映画にかなり影響を受けている。
フランスによる占領から独立のために奔走するグェン・アイコック。日本によりフランス軍は追い出されるも、大東亜戦争は終戦。その地へ再び戻ってくるフランス軍と、独立への気概に満ちたホーチミン率いるヴェトナム。
ディエンビエンフーの戦い。
ボーグェンザップ将軍。ソ連による支援と、アメリカ軍の介入。キリがない。
そういった関心が、バルカン半島やアラビア半島へも派生している。ミリタリーファンではない。人間とその歴史において、僕らが歩まなかった道には何があったのだろうか。