へやがかたづかない。カバンとゴミ袋と衣装ケースと脚立とカゴとダンボールと机とプリンタと紙と布団と毛布と掃除機と座布団とカバンとゴミ箱とハンガーラックハンガーラック、ビデオデッキ、ビデオテープ、カビ臭い。カーテンの上に誇りが溜まっている。掃除機で吸いとりたい。もう、吸殻とハイが、髪の毛が、部屋を占領していて湿気で湿ってカビがはえそうだ。煙でごまかしている。火事にならないか誤魔化している。金属片も置きっぱなし。積み上げられた書籍と、DVD-Rと、ヘルメットとクッション、電源が入っていない空気清浄機、積み上げられた靴、飛び交う外国語、電子書籍。メンテナンスグッズも来月になりそうで、机の上では先月の文字が残ったまま。紙も貼りつけた状態で、どこの誰だかわからない。捨てたい。スピーカー捨てたい。捨ててしまえ、塩と一緒に。スペースが無いから誰も宇宙には行けない。枯れ木のように立ちすくんだポールも邪魔でしか無い。一向に進まない。ぐるぐると回って進み続けているのに。出たり入ったり。ベルトがなければベルトを巻く部分もない。初めから存在してなかったはずなのに。

飛び石と隙間だらけで、聞かれたことはもう次の日には嘘になっているから、僕としても銀行に1日遅れになってしまう。だから行き先を決めるためにカバーを開いたんだけど、その前に中身を決めてしまって序でにどっちか選べって言われても僕としてはまだ何も決めてしまいたくないからその場を後にして送りに行ったんだ。

最近餌を与えていないから、寄り付かなくなってしまって庭は閑散としている。相変わらず人気のある人はそのままだけど、僕自身がもう麦を食べなくなってしまったから、それは気分だから明日にはもう違うことを言っていると思うけど、飛びかかる勇気が無いというよりは、拾うコインが落ちていない現実、探さない俺、目の前を見ない、日に横たわったままでずっと待っているのが問題だったりします。邪魔だなあ。どうしようか。靴紐を食べる。お腹が膨れない。そんなたくさん持っていない。