カナダの語学学校ILACについて

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語学学校一般について今まで何度か書いたけれど、今回は自分の選んだ学校について感想を書こう。ILAC(アイラック)と読む。ここに約5ヶ月程通っている。この学校はバンクーバーとトロントにある規模の大きい学校で、トロントではビルの1フロアか2フロアを4箇所で借りている。近いから歩いて行き来する。学生も多い。800人ぐらいいたと思う。1クラスも10人から15人前後で多いほうだと思う。年齢層は17〜30ぐらい。たまにおじさんやおばさん、おじいさんなんかもいる。

国籍多様

一番の特徴は、国籍が多様であること。語学学校を選ぶ際、大抵の学校はウェブサイトやパンフレットなどで学生の国籍の割合を公開している。ILACに関してはアジア中南米中東ヨーロッパなどの各地域別割合が均等になるように学生を入学させているらしい。中南米ならメキシコ、コロンビア、ブラジル、ベネズエラなどから、中東ヨーロッパはロシア、トルコ、フランス、イタリア、サウジアラビア、リビアなどから、アジアであれば台湾、韓国、中国、インドネシア、ベトナムからの学生を今まで見た。多いのはブラジル人、サウジアラビア人、韓国人。これらはほぼ三強と言える。僕がいたHi-IntermediateからPre-Advancedはそうだった。ちなみに日本人は1クラスに一人か二人だった(夏休みシーズンになると1クラスに日本人が5人とかになったりするそうです)。
それが、他の学校のサイトを見ると「4割が韓国人」などというところもあった。"イングリッシュオンリーポリシー"という英語以外喋ったらペナルティがある厳しい学校ほど、韓国人の割合が多い印象だ。というのも、韓国人はそれでも韓国語で話すらしいから厳しくなったと聞いた。ゆるいILACでは、授業時間外にみんな平気で母国語で話している。

真面目か、遊びか

これはどこの国の人でもそうなんだろうけど、若い人ほど遊び感覚の学生が多い。レベルが上がれば上がるほど試験対策のような内容が多くなるので、若い人はダレて携帯をいじったりしている。進学コースなどに行けばまじめな人が多い。宿題が1日に7ページあったりと、真面目でなければやっていけないみたいだ。それが嫌で、楽な一般英語コースに戻す人もいるけれど、本気で進学を考えている人はその語学学校のスコアが使えたりもするみたいで、必死で頑張っている。
進学コース、ビジネスコース、資格コースなどはある程度レベルが上がると選択できるようになる。僕は一般コースに4ヶ月いたけれど、FCEという受けもしない試験対策や10代の不真面目な学生などに嫌気が差してIELTSクラス変えてみた。いざ変えてみたら難しすぎて無理だと思った。コースを変えたりクラスを変えるのは簡単にできる。

17段階レベル分けに意味はない

この学校の特徴としてよくこの"17段階レベル分け"が挙げられているが、これはあまり意味がないと思う。この制度はうまく機能していない。入学当時、ペーパー試験と面接で最初のレベルが決まるんだけど、これが余りにもミスマッチが多く入ってみたら周りがみんな英語堪能だったり、逆に自分のレベルと合っていなくて進級試験で毎回飛び級する学生などもいたりした。ただ、2週間に1回進級試験があり、この実際のレベルとの不一致の是正もコンスタントに行われている。
そして実際には2レベルが同じ教室で授業を受ける。だから実質8段階ぐらいと同じことになる。17段階レベル分けを理由にこの学校を選ぶというのはあまり良い選択ではないと思う。レベル分けが細かいから同じレベルの人が一箇所に集まる、ということはない。

パワークラスは取るべきか

追加料金で夕方までのパワークラスという予備クラスを取ることができる。通常の授業は昼の2時まで、パワークラスは確か5時までだったと思う。僕は取っていない。行っている人によると、めちゃくちゃ疲れるからサボったりしている人もいる。真面目な人は夕方までみっちり授業を受けて早くレベルが上がる。自信が無い人は金を捨てることになる。僕が聞いた範囲では、真面目な人でも大抵の人がパワークラスは憂鬱になっていた。どうでもいいけれど昼休憩は30分しかない。

アクティビティについて

僕はアクティビティをほとんど利用しなかった。友達を作りたい人は積極的に参加すればいいと思う。そこで仲良くなったりもするそうだ。ただ人が多いので、一度仲良くなった人とは続けて別のアクティビティに参加するのがいいんじゃないかと思う。僕が参加しなかったのは単純に惹かれる内容がなかったから。

他の学校はしらないので比較することはできないけれど、ILACはこんな感じでした。バンクーバー校も知らない。トロント校とバンクーバー校は転校したりできるそうだ。