今年から自炊を始めた

僕は会社員の時一人暮らしだったが、一度も料理をしたことがない。いつも終電かタクシーで帰っていたように忙しかった事情もあるけれど、単純に料理に対して興味がなかったのとめんどくさいのが大きい。
あと、当時料理が趣味だと言っている気持ち悪い人がいた。ああはなりたくないと思っていた。実は会社の先輩にも料理する人は多かった。でも僕が気持ち悪いと思っている人は先輩ではなかったが、料理にこだわりを持っているような趣味料理という感じで、食べるためとか必要だからとかではなく、かといってもちろんプロでもない、まあそれはいいんだけどなんかこう気持ち悪い、今思えば単にその人が嫌いだっただけだと思う。

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自炊開始

トロントに来て、自炊せざるを得なくなった。まずお金がないのと、次に外食が高い事が大きかった。惣菜みたいなのを買っても日本ほど安くないし、まずい。自分で用意したほうが圧倒的に安かった。というのも、トロントは食材が非課税で、加工食品やレストランでは15%課税されている。というわけで自炊するようになったのだが、やはり料理は全くできない。パンばかり食べていた。米を買ったり炊いたりするのが面倒なので、でかい食パンを買い、毎日食べていた。トーストにしたりピーナッツバターを塗ったり。その当時はサラダを一緒に買ったりしていた。これは2食分で$3ぐらいだから高かった。

サンドウィッチ

だんだん飽きていた。そりゃあ飽きる。毎日パンとサラダだけだから。だからパンをサンドウィッチに変えてみた。今までパンを焼いていたが、焼かずにハム、チーズ、レタス等を挟むようにした。これで少し飽きがおさまった。こんなものは料理でも何でもないが、安く済んで飢えなければなんでもいい。僕は包丁使えないのでレタスなどは手でちぎっていた。たまにトマトを買ったけれどうまく切れず、トマトはそのまま食うことにした。
当時は学校に通っていたが、実際トロントの人が持参している昼食というのはみんな似たようなサンドウィッチばかりだった。ただ僕に関しては夜もサンドイッチだった。

焼きそば

サンドウィッチにも飽きてきた。同居していた人に「キャベツいいですよ」と言われた。その人も元々は自炊なんかしなかったがこっち来てするようになり、キャベツは日持ちするし油で炒めるだけで具になるから重宝しているということだった。キャベツは一玉$2ぐらいだった。安いのか高いのかわからないが買った。
そういえば母がよく焼きそばを作っていたのでキャベツついでに真似してみようと思い、麺と、豚の挽肉はどれがいいのかよくわからないのでソーセージを買った。これも料理なんて言えない。ただフライパンに油を敷き、キャベツとソーセージをちぎって放り込み、塩コショウで炒めるだけ。最後に麺と粉末ソースを加え、お祭りなんかで売ってる焼きそば程度ならこれで充分だろう。コテが無いためフライパンに麺がよくへばりつく。最近はピーマンを入れている。実家では玉ねぎやニンジン、もやしも入れていた。

インスタントラーメン

インスタントラーメンも売っている。小さいものだと¢20ぐらいで安い。ただそれはまずいから最近は¢80ぐらいの出前一丁を買っている。こっちにも売っているのだ。これも一時期は毎日食べていたが、最近は飽きたからストックとして残っている。特に工夫はしていない。ただ茹でるだけ。たまにネギを刻んで入れたりはしていた。

パスタ

パスタと言っても具のないパスタだ。パスタの麺は$1で5食分ぐらいになり、かなり安い。最近では焼きそばの麺にもパスタを使用している。安いから。こっちで売っている中華麺は高い。日本だと一玉30円ぐらいだったのに、こっちでは2食分で$1.5ぐらいする。
茹でたパスタに、トマトソースをかけるだけ。トマトソースは缶詰で売っており、これも$1で5食分ぐらいになる。具を入れたらいいんだけど、そもそも日本でパスタなんかあまり食べなかったから何が入っていたか覚えていない。マッシュルームとか?

自炊と言ってもその程度だ。僕は元々肉をそんなに食べる方ではなかったから、肉や魚の調理というのは全くしていないまま今に至っている。ソーセージやハムを使用したぐらい。食べた野菜というのもレタス、キャベツ、ネギ、ピーマン、トマト、それぐらい。ビタミンの摂取のために果物もたまに買う。バナナやりんご、オレンジなど。主に朝食。米は外食でしか食べていない。それも2回ぐらい。米を食わなくても全然平気だ。
食べたいものというのが特に無いから思いつかないけれど、もう少しマシなものを調理してみてもいいんじゃないかと思うようになってきた。まだまだ料理には程遠い。