大阪でしていたシェア生活を振り返る

会社員の頃、大阪にいた最後の1年はシェアハウスで暮らしていた。シェアハウスに住む会社員だ。シェアハウスは用意されたものではなかった。僕と、同じ会社の同僚が契約者と保証人でシェアハウスとして家を借り、そこからネットで募集して最終的には一戸建てに5人で住んでいた。個室が4部屋あり、だだっ広いリビングと6畳の和室があった。1室大きい部屋にカップルが住んでいた。男の方はギター片手にさすらいの旅人、オーストラリアに1年滞在、ニュージーランドに1年滞在、今はもう30を越えてしまったがイギリスに2年滞在中の旅行マニア。もちろん彼はアジアも行っている。スペインやモロッコにも行っている。女の子の方は歯科助士で、仕事をしつつも3ヶ月とか沖縄に旅行するようになってそのうち職場を辞め、ニュージーランドへ1年滞在した。そこで彼と出会った。もう一つの部屋には26歳アメリカ帰りの理系研究者の女の子、アメリカに5年も住んでいたそうだ。かなり頭はいいと思うんだけど異常に明るくてフレンドリーだった。もう一つの部屋に会社の同僚。こいつはサッカーキチガイ。BSかCSでやっている中米のサッカーの大会を録画して見ていたり過去の日本戦の試合や、ヨーロッパのサッカーの試合などを常に見ている。また、そのシェアハウスには僕のPS2が置いてあったのでブックオフで100円で買ってきたウイイレの古いやつをずっとやっていた。こいつは見るだけでなく、休日になると毎週土日は両方サッカーの試合に出かけていた。高校大学と本当に上手かったらしく、僕は体育会系じゃないからよくわからないけどその大会とか?インターハイとか、そういうので良い成績を残していたらしい。本当に頭の中がサッカーボールで出来ているんだ。そして最後に俺。俺はその当時会社員で朝9時から大体夜の12時まで働いており、休日は本屋に行ったりラーメン屋に行ったりカレー屋でカレー食ったり喫茶店に入ったりネットしたり心斎橋に行ったり、休日はブラブラしていた。その時は既に写真を撮っていたから、写真を撮ることもあった。また、地元に帰ったりもしていた。京都大阪間は45分で390円だったから、地元に帰ることもよくあった。なんてことはない、特徴がない。ああ、バイクに乗ってたからバイクに乗ることもあったな。ただ乗ってどっかに行くだけ。そんな5人が一つ屋根の下で生活してた。年齢はみんな近かった。期間は、一番長い僕と同僚で1年、その他は1ヶ月か2ヶ月遅れだったりバラバラ。どちらにしろ長い期間をそうやって暮らしてた。カウチサーフィンで泊めた外国人も10人になる。オランダ、台湾、アメリカ、ドイツ、スイス、ノルウェー、カナダ、ニュージーランドから人が来た。一緒に飯を食いに行ったり、お好み焼きとか焼き鳥とかうどんとかを食った。朝まで1000円のクラブに行ったりバーに行ったり家で酒を飲みながら話したり。同僚はスイス人と将棋を打っていた。みんな大体何かお土産を持ってきてくれた。彼らは若く、礼儀正しかった。僕は当時仕事が辛くて大変だったけれど、あの家は良かったと思う。